よき隣人として 「にほんご教室ルンルン」(特集:“違い”と出会うとき)

大きなテーブルを囲んで談笑する女性たち。国籍はいろいろだ。

よき隣人として
「にほんご教室ルンルン」(茨城県ひたちなか市)
上野から特急列車で1時間半。
ひたちなか市国際交流協会が開く「にほんご教室ルンルン」には、
市内に暮らすさまざまな国の人たちが通っています。
お茶を飲んで、おしゃべりして、笑って、歌も歌って、もちろん勉強も!
ルンルンという名前にふさわしい“楽しい教室”です。
教室におじゃまして、みなさんにお話しをうかがいました。

漢字の勉強をしている女性の手元
「ひたちなか市の小・中学校には、各クラスに1人か2人くらししか、
外国にルーツのある子どもさんがいません。
私は10年ほど前から、ボランティアで子どもたちに日本語を教えていました。
日本語の発音がおかしくてクラスで笑われたり、
子どもたちが切実な言葉の悩みを抱えているのを知り、
異文化交流の大切さを感じたんです」と、
「にほんご教室ルンルン」の立ち上げから関わる、代表の仙波さん。


大きいテーブルを囲んで談笑する女性たち。国籍はいろいろだ。
「見かけや先入観で、日本人が壁をつくってしまうのはよくあること。
大切なのは、その壁をできるだけ低く、顔の見える高さにすること。
そうすれば、話すきっかけができます。
お茶の時間やイベントを大切にしているのも、
文化の垣根を越えて、いろんなことを話してほしいからです。
その関係が広がれば、平和でみんなが暮らしやすい社会になるはず。
ルンルンはその気持ちで、続けています」(写真左端が仙波さん)

ひたちなか市国際交流協会●●
にほんご教室ルンルンの案内板のむこうに、勉強中の2人の女性の姿。
2009年10月に設立。ひたちなか市と協働で国際交流を推進。

国籍や民族の異なる人たちが、お互いの存在や文化を認め合い、
対等な立場でともに生きていく多文化共生社会の実現を目ざし、
各種国際交流イベントの企画・運営、語学教室の開催などに取り組む。

撮影/堂本ひまり

にほんご教室ルンルンの記事は、2018年9月号でご紹介しています。
ぜひご覧ください。

◆『のんびる』2018年9月号 目次
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