被災地に立ち上がった異色の「こども食堂」(連載/被災地は今)

好評につき連載再び!/被災地は今

ボラボトル、海鮮丼、ミニたい焼き─
和みの時が流れる寄合所
被災地に立ち上がった異色の「こども食堂」
楽らく寄合所(岡山県倉敷市)

小被災地ヒーローP44_46_01_IMG_0733
今回も前号に引き続き、昨年夏の西日本豪雨で被災した倉敷市からのレポートです。
被災を免れたJR新倉敷駅前で家族経営の小さな居酒屋を営む松下夫妻が主人公。
店を「地域の寄合所」として開放し、被災住民を対象に、炊き出しや弁当配達など、
さまざまな生活支援に取り組んでいますが、なかでも「こども食堂」の開設が注目です。
オープンには、被災地真備町の子どもたちのヒーロー「龍神マビレンジャー」も
駆けつけてくれました。じつはこの方も被災者です。

小被災地2人P44_46_05_IMG_3297
店主の松下光明さんと妻のかよさん。
「まず、被災直後から店の駐車場を県外から
のボランティアさんのために開放しました。
安心して車中泊をしてもらうためです」とおかみの松下かよさん。
「駐車場だけでなく、この店をお昼に解放したら、そこで友達ができ、情報交換もできるんじゃないか。
どこそこで炊き出しがある、あそこに行けば支援物資が手に入る。
被災の書類はいつまで出さないといけない。誰々は無事やった?とか。
固定電話が全部ダメになっているので、連絡が取れず、安否確認が取れない方が多かったのです」
「孤独な生活を送る避難者の皆さんが一緒にご飯を食べ、情報交換できればいいなと思って、
こども食堂のなんたるかもよくわからず見切り発車で始めました」

小被災地ボラボトルP44_46_06_IMG_3300
写真は「ボラボトル」。
「次にお店にやって来る人のために、どんどんボトルを入れてくださるんです。
誰が飲んでもいいよって。最初はボランティアさんが次のボランティアさんのために入れていたのですが、
今では被災者の方がボランティアさんに飲んでくださいと入れてくれます。
お世話になったという感謝の気持ちから。一度の邂逅で終わるかもしれないのに─」(かよさん)

問い合わせ先:楽らく寄合所
小被災地店舗前P44_46_00_IMG_3302
〒710-0253 岡山県倉敷市新倉敷駅前2 丁目38 
【TEL】086-522-0390 
【Eメール】rakuraku0390@outlook.jp 
https://rakux2.favy.jp/

【カンパはこちらへ】
中国銀行 玉島北支店 普通預金 2520662 楽らく寄合所

写真提供/楽らく寄合所

この記事は、2019年6月号でご紹介しています。
ぜひご覧ください。

◆『のんびる』2019年6月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込ください。

関連記事

ページ上部へ戻る