自傷・自殺する子どもたちとどう向き合うのか(特集:子どもがしんどくなったら・・・)

大事なのは、助けを求める
「援助希求能力」をやしなうこと
〜自傷する子どもたちとどう向き合うのか
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
精神保健研究所薬物依存研究部部長
松本俊彦さん(東京都小平市)

小松本さんP14_17_B-8
自ら自分の身体を傷つける自傷行為。
わが国の10代の若者のおよそ1割に見られるそうです。
けれど周囲のおとなはほとんどそのことに気づいていない。
やがて自殺にもつながりかねない危険な自傷行為について、
その予防について、精神科医として薬物依存症や自傷行為に苦しむ患者と向き合い、
診療や研究に取り組んでいる、この分野の第一人者、
国立精神・神経医療研究センターの松本俊彦さんにお聞きしました。


まつもと・としひこ
精神科医。2004年に国立精神・神経センター(現国立精神・神経医療研究センター)
精神保健研究所 司法精神医学研究部専門医
療・社会復帰研究室長に就任。
以後、同研究所自殺予防総合対策センター
自殺実態分析室長、
同副センター長などを歴任し、 2015年より現職。
また、
2017年より国立精神・神経医療研究センター病院薬物依存症センターセンター長を併任。
2011年に第17回犯罪学会学術奨励賞、2017年に日本アル
コール・アディクション医学会柳田知司賞を受賞。
主な著書に、『アルコールとうつ、自殺』(岩波書店・ 2014)、
『自分を傷つけず
にはいられない』(講談社・2015)、
『もしも「死にたい」と言われたら─自殺
リスクの評価と対応』(中外医学社・2015)、
『薬物依存症』(筑摩書房・2018)
などがある。

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター
〒187-8553東京都小平市小川東町4-1-1
【TEL】042-341-2712(ext.6221)
【FAX】042-346-1954
【Eメール】tmatsu@ncnp.go.jp
https://www.ncnp.go.jp/

小松本さん著書P14_17_book
松本俊彦著・合同出版株式会社・2018年4月4刷。
自傷・自殺する子どもたちに関係者は
どうかかわるべきかについて懇切に説かれている。


撮影/坂本博和(写真工房坂本)

この記事は、8月号特集でご紹介しています。

◆『のんびる』2019年8月号 目次
◆ただいま注文受付中!こちらからお申込ください。

関連記事

ページ上部へ戻る