みんなで楽しく手仕事。そして社会貢献も!(「はじめの一歩通信」より)

スタジオ縁の作品(パッチワークのバッグ

起業塾生インタビュー

みんなで楽しく手仕事。
やりがいも、社会貢献も!

趣味として作り続けた作品を気に入ってくれる人の元へ届けたい。
売り上げの一部を寄付して社会貢献したいー
手づくり品制作の場の運営とインターネット販売をはじめた
大我さんが目指すのは「つくる人・買う人・寄付を受ける人、
みんなが幸せ」になるしくみ作りです。
スタジオ縁をはじめた大我さん

「スタジオ縁とたまりば」 大我一恵さん「実践起業塾」第5期修了生です。

「スタジオ縁とたまりば」
【Facebook】「スタジオ縁」

【ブログ】http://kazu2422.tamaliver.jp/C13175.html
※Facebookまたはブログのコメント欄からメッセージをお送りください
(ブログのコメントは承認制なので個人情報などは公開しません)。
【作品の購入】WEBサイト「iichi」
http://www.iichi.com/listing?q=スタジオ縁
お電話の方は、パルシステム連合会地域活動支援課へ
お問い合わせください。
【TEL】03-6233-7235

 

趣味の作品作りで社会貢献ができたなら

レースドールという磁器の人形づくりをはじめ、手仕事を20年以上前から続けています。
手芸や手仕事が好きな方ならわかっていただけると思うのですが、趣味を楽しめば
楽しむほど、作品が増えてしまって……。家に溢れるこの作品たちを知人以外にも
販売できたら、と考えたのが「スタジオ縁とたまりば」の活動をはじめたきっかけです。

作品制作の集まりを主催して、作品のネット販売の場もつくりたい。
そして、その利益の一部を社会貢献活動に寄付したらみんなが幸せになれるはず、
と考えたのです。
はじめ、ネットは苦手でしたが、2010年の起業塾(※)修了後にブログを開始。
地道な更新を続け2013年から、手づくり品の販売サイトへ出品をはじめました。
売り上げの一部は遺児へ支援を行う「あしなが育英会」へ寄付しています。
作品制作の集まりは、趣旨に賛同する仲間たちと月2回、公民館などで活動しています。
作品のデザインを考えたり、生地合わせを相談したり……。
50〜70代の主婦が趣味の仲間と過ごす、楽しいひとときになっています。

スタジオ縁の作品(鍋つかみ)スタジオ縁の作品(コースターほか)スタジオ縁の作品(パッチワークのバッグ
スタジオ縁の1つ1つ丁寧に作られた品々

やりがいも、売り上げも、が一番むずかしい!

メンバーが優先するのは、仲間と手仕事をする楽しさ。「売れるものをつくって利益を
得たい」というよりも、満足のいくものをつくりたい気持ちが強いのです。とはいえ販売
できないことには寄付もできません。しかし、作品には材料費だけでなく時間や手間も
たっぷり詰まっています。この作品の適正価格はいくらなの? 値段を決めるのには
いつも頭を悩ませています。
たとえばパッチワークのバッグ。制作者のことを考えたら1万円以上の価値がある
商品です。私はメンバーの頑張りに適正な対価を支払いたいと考えていますが、
お客さまの立場になったら高すぎます。メンバーの意見も「手間を考えたら安くは売れない」、
「安すぎると大切にされなさそうでイヤ」、「価値の分からない人に安く買われるなら、
作品自体を施設に寄付すればいいのでは?」など……。
とはいえ、シンプルな商品ではメンバーの技術が発揮できず、やりがいを得られません。
ずっとそんなジレンマを抱えていました。みんなで楽しく作品制作をして、やりがいも、
売り上げも、社会貢献も! という私は欲張りなのかもしれませんね。
そんな中、「私たちは作品制作に集まるのが楽しいのだから、お客さまが購入しやすい
値段にしては」という声が。製作者とお客さまの間をとり、
「売れる商品」と「納得のいく作品」の2種類を販売という方向性でまとまりました。
作品が売れればモチベーションも高まるので、より楽しさとやりがいが得られるようになると考えたのです。
少しずつステップアップしながら、今後はデザインや生地選びに、若い世代の意見も
採り入れたいですね。子育て中のママの参加もお待ちしています。
(のんびる2014年12月号“はじめの一歩通信”掲載)

 

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