どんぐり林の幻燈会を自転車発電で(特集「共につくるエネルギー」)

自転車発電中の様子。

どんぐり林の幻燈会を自転車発電で
どんぐりの会(東京都小平市)
どんぐりの会の幻燈会で自転車発電中

小平中央公園の東側に隣接する、雑木林。
地元の人たちが「どんぐり林」と呼ぶこの場所で、
年に2回、「月夜の幻燈会」が開催されています。
主催は、市民グループ「どんぐりの会」。
どんぐり林や、そばを流れる玉川上水の大切さを伝える活動を続けています。(※)
上演日の林では、お昼前から自転車発電を始めるのが毎回の習い。
映写や音源用に必要な電気を人力でつくろうというわけです。
今年5月20日の午後、宮澤賢治原作『かしわばやしの夜』の上演を控えた
どんぐり林を訪れました。

どんぐり林ではじまった幻燈会
映写が始まると静謐な闇に、
『かしわばやしの夜』の少し不思議な世界が朗読と生演奏と共に立ち現われ、
どんぐり林は幻想的な空間に。
作画は、「画本(えほん) 宮澤賢治」シリーズの作家、小林敏也さん。
朗読は、女優・鍵本景子さん、
音方はパーカッションの入野智江さんと、笛の植松葉子さん。

どんぐりの会
現在、どんぐり林の約半分を消失させ、玉川上水を36m幅で分断する道路計画が、
悪影響を危惧する住民の声があるにもかかわらず、すすめられようとしています。
どんぐりの会では、ひとりでも多くの人に実際に林に入ってみて、
この大切な場所に「出会って」ほしいと考えています。

撮影/持城壮(写真工房坂本)

この記事は2017年8月号でご紹介しています。
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