いっとき病気を忘れられる図書室、生きる希望と自信につながる一杯のコーヒー(特集)

他人のためでなく、自分の生活リズムとなって
日本赤十字社医療センター(東京都)
ガラスごしにみえる日赤の院内図書室。本棚にはたくさんの本が並んでいる。

「院内ボランティア」とは、医師や看護師と協力して、
患者が少しでも快適な治療生活を送れるよう、医療外の補助を行う仕事。
どんなことが行われているのか、
日本赤十字社医療センターにうかがって、
その活動の一端に触れてきました。

緩和ケアのラウンジ。大きな窓から緑がみえ、光がさしこむ明るい空間。ピアノがある。
緩和ケアラウンジのコーヒー。
緩和ケア病棟の高層階にあるラウンジ。
緩和ケア病棟は、がんによって生じる痛みなど、
苦痛の緩和を目的として入院する場所です。
ボランティアを始めて17年というMさんは、
コーヒーやお茶をいれたり、話し相手になることも。
「ボランティアの出す、たった一杯のコーヒーが
(患者さんに)こんなにも喜ばれ、元気だった頃を思い出し、
生きる希望と自信にもつながることを教えていただいた」
そんな瞬間があったといいます。
「それからは、プロの味は出せなくても一期一会の、
かけがえのない一杯として、
心を込めてお出しするようにしています」

明るい緑色の3段のワゴンに積んだ本。図書室に来られない人のための移動図書。
院内図書室「にじいろライブラリー」。
ここまで来られない方のために、ワゴンでの移動図書も。

図書室を担当するのはSさん。
「貸し出しはカード式でやっているんです」
このレトロな感じがかえって患者さんの心をいやしているのでは、
とSさんは言います。
「図書室に来て話をしたいという方もけっこういます。
話しやすい。いっとき病気を忘れられる。
そういう場所でもあるんですね」
Sさんは、30年もこのセンターでボランティアを続けているそうです。
「やるぞ、と肩に力を入れ過ぎないほうがいいですね。
自然体がいちばん。
結局私が続けてこられたのも、楽しみながらやれたから。
自分のためになっているんです」

院内ボランティア募集
「当センターでのボランティア活動は、特別な資格経験がなくとも、
患者さんのお役にたちたいという気持ちがある方なら、
基本的にどなたでも応募できます」(ボランティア担当の千葉さん)。
ただし、年齢など含めたいつくかの条件を満たす方、となっています。
条件、活動内容などの詳細は、HPをご覧ください。
毎年2回(春と秋)の募集時期にあわせて、
日赤医療センターのHPのトップページに掲載されます。

〒150-8935 東京都渋谷区広尾4-1-22
日本赤十字社医療センター
患者サービス推進課ボランティア係り
【TEL】 03-3400-1311(代表)
【Eメール】volunteer★med.jrc.or.jp ※★を@に変えて送信してください。


撮影/持城壮(写真工房坂本)

この記事は2018年2月号でご紹介しています。
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