<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」
「お金のことはよくわからない」では済まされない。
●最初の納税通知書にびっくり
NPO法人Aは、栄養士のグループ。
「法人化に際しては、いろいろな講座を片っ端から受けて一応勉強はしたのですが、経営面ではずぶの素人だったので、ずいぶん苦労しました」
と代表のBさんは語ります。
最初に驚いたのは、初めて届いた納税通知書を見たとき。
立ち上げメンバーでもある主婦三人が出し合った数万円を運転資金にした当時のBさんたちにとって税金の額は、「震え上がるくらい」の大金でした。
「なんとか工面して払ったものの、後のこともよく考えて使わなくてはいけないんだ、と改めて認識しました」。
●仕事に追われて経理が疎かに
三人の立ち上げメンバーのうち、二人がお金が原因で離れていってしまったことも、Bさんの苦い記憶。
「活動が順調に行きはじめた頃ですが、仕事に追われるばかりで、誰もお金の流れを管理していなかったのです。お恥ずかしい話、お小遣い帖程度もつけていなかった」。
ところが、ある日Bさんが何気なく通帳を見たら、万単位の金額がポンと引かれていたのだとか。
理由を聞いても、相手は「必要だったから」と答えるばかり。せめて千円単位の内訳でも、と迫ったが、結局うやむやのまま、彼女は去ってしまったのです。
「もう一人も、気づいたら、自分にだけお給料を振り込んでいたの」と、Bさんは苦笑する。
「一緒にはじめた仲間だったから、ぎりぎりまで問い詰めるようなことはしたくなかった。甘いと言われるかもしれませんが……。結局、お金はそのままになってしまったのです」。
その後、経理の担当者を置き、会員に対しては、メーリングリストで毎月会計報告を行うようにした。
「経営面も含め、社会の仕組みやマネジメントに強い人材が最初からいれば、こんなに苦労しなくてもよかったのに……」
というのが、Bさんの本音です。
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