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失敗/想定外事例集(その2)

2006-11-16 16:41:11

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

企業戦士リタイア組の価値観に戸惑った。


価値観の違いで衝突は日常茶飯事。

 NPO法人Aは、有償、無償含め多くのボランティアスタッフに支えられています。会の活動には、中心となる地域の主婦層のほかに、企業を定年退職した男性ボランティアも積極的に関わり、力仕事や配達業務などの貴重な戦力となっています。
 ところが、「正直言って、年代の離れた男性といっしょに仕事をするのが、これほどたいへんとは予想していませんでした」と、代表のBさん。
 とくに立ち上げ当初に感じたのは、それまで生きてきた世界が異なることによる価値観の違いでした。
「ビジネスの世界は効率や利益が一番ですから。その中でずっとやってきた方から見ると、人の気持ちを鑑みたり、手探りで模索しながら……みたいな私たちのやり方が稚拙でもどかしく思えたのでしょうね」。叱られたり皮肉を言われたり……。細かい衝突は日常茶飯事だった、と苦笑いします。
「女性は、仕事をバリバリしてきた方でも、家に帰れば母であったり妻であったりと、いろいろな顔を使い分けているけれど、企業の中で生きてきた男性は、顔が一つしかない。価値観もこりこりに固まっていて、なかなか他と折り合いをつけようとしない。へんな話、男性ボランティアだけの打ち上げなんて、全然盛り上がらないんですよ(笑)」。

マイナスの感情を共有して・・・。

 ただし、「彼らには見習うべき点も多い」とBさん。「お願いしている方は、毎日休まず、必ず来てくださる。報酬は関係なしに、使命感でやってくださっているんです」。長年培われた責任感があるから、とても誠実で信頼できる、とも。
 数え切れないほどの議論や喧嘩を重ね、ようやく最近は、互いの考え方や価値観を理解し合い、少しずつ歩みよることができるようになったそうです。
「思うのは、人間は、喜びや楽しみだけでは本当にはつながれない、ということ。やっぱり怒りや哀しみみたいなマイナスの感情を共有し、乗り越え、迷惑かけあったりすることで、初めて本物の人間関係になっていくのではないでしょうか」。



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