<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」
事例に学ぶ
●失敗例 業者任せに したら、 利益優先になってしまった。
開発途上国の子どもたちの教育支援のため、市民から回収した古着を販売し、NPOを運営しているAさんたち。事業立ち上げ当初は、「その道のプロ」である故繊維業者に回収を依頼し、集まった古着を業者が買い取るという仕組みで活動していました。ところが……、 「古着の価格変動が激しく、業者さんも利益優先になっていってしまって……」。 当初1kg10円で引き取ってもらっていたものが、8円になり7円になり、最終的に3円にまで下がり……。「他人任せ」にしたことが結局、自分たちの首をしめてしまうことに。いまは支援先の団体に販売用として卸したり、国内のフリーマーケットに出店するなど、Aさんたち自身の手で販売まで担っています。 「お付き合いのあった故繊維業者とはいまも友好な関係を保ち、プロならではのアドバイスやノウハウをいただいています」。
●想定外 バザールの 売上金を 生活費に使ってしまった。
「国際支援は、まず相手を理解することからはじまります」と言うAさんたちも、当初は、外国と日本との経済格差に実感をもっていなかったために、ストレスを感じることも多かったと言います。 あるとき、現地のバザールで古着を販売した生徒の父親が売上げを持ってこなかった、ということがありました。家に食料を買うお金がなかったので、古着の売上げを使ってしまったのです。 「その日に食べるものを買うお金がないという暮らしぶりの危うさと、その危うさのなかで暮らす人々の心もちを想像する力を私たちはもっているだろうかと、とても考えさせられました」。 支援活動に不可欠な「相手意識」。国際支援であればなおさら、相手を取り巻く社会環境や風土、歴史までをも理解し、さらに「一人ひとりが違う」という意識をもつこと……Aさんたちは、いま、そう肝に銘じています。
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