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地域ではじめたわたしの失敗想定外!7月号

2008-06-26 15:52:22

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【お悩み】NPOの活動は「善意」? 収入は どこまで増やしてよいの?
 
 福祉系NPOで地域のデイケアサービスのスタッフとして活動するWさん。先日、来年度の事業計画を立てるため、メンバーみんなでミーティングを持ちました。  昨今は自治体から発注される委託事業も増えつつあることから、世間相場の収入を予算化しようとしたところ、他のメンバーから「私たちは儲けようと思ってNPOをしているのではないから、世間並みの収入は期待していない」「善意で活動しているから、今のままでいい」という声が聞かれました。  Wさん自身もお金を目的にするつもりはもちろんないのですが、収入は今後も今のままでよいのでしょうか?

【解決法】「よいことをする」のは当たり前。 よりよい事業に資金は必要です
 
NPO法人は公益法人として、「どのように世のため人のための活動をしているのか?」が問われるのと同時に、営利企業に劣らないサービス内容の質を問われます。  
そんななか、例えば福祉系NPOは介護保険制度において社会福祉法人、医療法人、株式会社と同じ土俵でサービス提供の競争をしています。もはや「善意だから」という理由で責任を逃れることはできない時代です。
「NPOがよいことをしている」のは当たり前。重要なのは「そのエネルギーをより効果的に活用しているか?」
……そのためには資金が当然必要です。委託事業においてもしっかり世間並みの経費を計上して収入を確保すべきです。


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!6月号

2008-05-22 15:59:39

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】NPOの仲間同士で分裂! もう活動は失敗?
 
 Fさんは、福祉系のNPO法人を運営するメンバーのひとり。「シニア層が地域で心豊かに暮らせる支援サービスを充実させよう」を理念に、5年前に5名の仲間と立ち上げました。要介護高齢者向けホームサービスのきめ細かさが評判となり、規模を拡大してきたのですが……。  先日のミーティングで「もともと私たちが求めていたのは“元気シニア”の社会参加を促し、長寿社会を実現させることが目的だったはず。ホームサービス事業の拡大は矛盾しない?」との発言があがると、3名が賛同したのです。Fさんともうひとりは、「要介護状態に直面されている方のケアも欠かせない」という立場。結局、方向性の相違から分裂してしまいました。

【次は大丈夫!】「後退」ではなく「発展」。 ときには発想の転換も
 
活動は拡大してくると、同時に仲間割れや分裂も起こり得るものです。「高齢者支援」ひとつとっても、要介護者の支援なのか、家族を応援することなのか、地域社会の再生に力点を置くのか……思いが強いだけに、活動が具体的になるとメンバー間のズレはどうしても発生します。NPOでは「事業や組織の共有化」が重要視されるので、一般企業のようにリーダーシップで議論をまとめることが難しい側面もあります。  ここは「後退」ではなく「発展」と考えてみましょう。多様な意見を新しいエネルギーの形成と見て独立させ、新しく巣立つ仲間たちを尊重しながら、「分離して協力する」「生産的な競合をする」という選択もあると思います。



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地域ではじめたわたしの失敗想定外!5月号

2008-04-14 13:37:28

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】“非営利団体”のNPOはお金儲けしちゃいけないの?!
 
 Aさんは子育て支援のNPOで常勤スタッフとして働いています。共働き家庭などの幼稚園、小学校の子どもたちの学童保育が主な活動内容ですが、きめ細かな対応と良心的な価格が好評で、事業収入も前年度と比較してかなり伸びています。
 ある日、友人にそんな話をしているとこんな質問が。
「NPOって非営利なんでしょ? そんなに事業収入増やしてもいいの?」
 これまで収入の使い道について深く考えたことのなかったAさん。
「事業収入が増えれば、自分に払われる報酬も上がるのかしら? “非営利団体”は、一般企業と何が違うのかしら?」


【次は大丈夫!】NPO法人の利益は「個人」にでなく「社会」に還元されます
 
営利団体と非営利団体の決定的な違いは「利益を分配できるかどうか?」で「儲けてよいかどうか?」ではありません。営利団体(株式会社など)は、売上げから働く人の給与を含めた経費を差し引いた利益が増えれば、出資者や従業員にそれを分配できますが、非営利団体は利益に応じて会員や従業員に分配することはできません。
 ただし「利益を出してはいけない」のではなく、その利益は「社会に還元する」ために次の活動に活用されます。例えばAさんの所属する団体なら、利用者増加分の利益で、新たに設備投資したり、利用料金を下げたり、働く人の環境を整えたり、次年度の会計に繰り越したりと、活動の継続や質の向上に使われます。


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!3月号

2008-02-18 18:05:34

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】個人からの寄付金集め 街頭募金以外に方法はある?
 
 Aさんは、森林伐採が行われている海外の国々での環境問題に関して活動しているNPOのスタッフ。主な活動は、海外に苗木を送る植林活動や、環境問題についての出張セミナーなど。収入源の大部分は会員からの寄付に頼らざるを得ない状況で、ニュースなどで地球温暖化など、環境問題が取り上げられたときだけ増える寄付金も、すぐに忘れられてしまうのか、継続してくれる人は減る一方。  植林活動や現地視察など、メインの活動はなにかと経費もかかる……なんとか安定した収入を確保したいのですが、街頭募金などの個人からの寄付集めにはメンバーもなんとなく消極的……。


【次は大丈夫!】募金に付加価値をつけて寄付のしやすいしくみづくりを!
 
法人であれば、寄付によって「企業価値」が高まるメリットもありますが、身銭を切るような個人からの募金は実際にはなかなか難しいもの。  そこで発想の転換。「個人の会員でも、寄付のメリットがあるしくみは何だろう?」と考えてみましょう。例えば、Aさんの団体なら、単なる募金ではなく「海外に植える苗木の所有権を購入!」としたり、「海外視察ツアーへの参加資格を取得できます」など、さまざまな付加価値をつければ募金自体への関心も高まるかもしれません。  もちろん、活動自体への理解は不可欠。ときには宣伝活動費と割り切って、マスコミなどでの広報も効果的です。


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!2月号

2008-01-24 14:39:06

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】活動内容は好評なのに 先立つ資金が集まらない!
 
 「地域に根付いた食文化を次世代に伝えたい」と考えるAさんは、「地域の食育」をテーマに活動をするNPOの代表を務めています。若いお母さんたちへの料理教室や子どもたちへの食育教室を行っていますが、活動の主な収入源は100名程度の個人会員からの寄付。そのほとんどが事務所の家賃やスタッフの人件費などで消えてしまいます。イベント開催費は、その都度利用者に実費を負担してもらう苦しい状況……。  ようやく地域でも活動が理解されはじめ評判も上々の今、Aさんはさらに新しい取り組みに挑戦するためにも、法人からの寄付金や行政からの補助金で財源を確保したいと考えていますが、これまでいくつかの企業や行政に話を持ち込んでも、よい返事はなかなかもらえず……。

【次は大丈夫!】寄付の協力は「営業」と同じ 自分たちの「売り」を明確に!
 
まずは「自分たちの活動内容や将来的なビジョンを、相手にわかりやすく伝えたか?」を振り返ってみましょう。どんなにすばらしい活動も、相手が共感してくれなければ次につながりません。寄付金を獲得するにも「営業」が不可欠。プレゼンテーション次第で相手の反応は大きく変わります。  団体の活動が「地域の誰に、何の役に立っているか?」を明確にすること。資金の用途、実現できた場合の支援側のメリットまで文書化されるとわかりやすいですね。  ただし、企業の社会貢献への関心も高い昨今、残念ながら?宣伝償wのためにNPOを利用しようと考える企業があるのも事実。話し合いの末、活動理念や目的意識の共有が図れなければ辞退するのもやむを得ないでしょう。


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!1月号

2007-12-17 15:01:09

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】ボランティアの活動経費 誰が負担すべきもの?
 
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ひとり暮らしや悩みを持つお年寄りの話し相手となる「傾聴ボランティア」としてNPO団体を主宰しているAさん。ボランティアとして活動しているのは、主に50代以上の女性や、会社を退職した60代の男性たちです。ボランティアのメンバーには、月1回のミーティングと傾聴ボランティア講習に参加してもらっていました。  しかしある日、活動会員のBさんから次のようなことを言われてしまいました。「毎回の交通費やボランティア活動保険加入費、講習費用や会費などこんなに出費があるとは予想外。積み重なっていくと僕のような年金生活者には負担になってくる」。  他のメンバーにも意見を聞いてみると、Bさんと同じ考えの人は少なくないことがわかりました。


【次は大丈夫!】お金の流れは透明に 参加者には事前説明を!

(回答者)中野区公益活動情報コーナー・山根眞知子さん
 
p37-2.jpg
ボランティア活動がなぜ無償なのかという理由を含めて、事前にきちんと説明しておくことが大切です。  今回の例のように、経費まで負担してもらうこともあるでしょう。講習への参加も、講師のプロフィールやカリキュラムなどの情報を明確にしたうえで、費用負担をお願いしましょう。  逆にサービスを受けた人がいくらか利用料を負担している活動であれば、その売上げからボランティアの経費を還元するのか、他の活動維持費として使っているのかなど、お金の流れを説明しなければ不信感につながります。ボランティアに参加する人も、参加する前にその団体の一般的な評価や支援企業などの確認が必要です。 


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!12月号

2007-11-19 10:59:57

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【しまった!】ご近所レベルの活動が本格化。 これってNPOにするべき!?
 
 Aさんは3年前から同世代のご近所仲間や友人と、ひとり暮らしのお年寄りに食事を届けるボランティア活動をはじめました。お届けは無理せず自分たちのできる範囲で、知り合いやごく近所の方に週1回に限定、台所もメンバーの各家庭で持ち回りでやりくりしてきました。  
 それが思いのほか地域で好評になり「お金を払ってもいいからお願いしたい」という声も。「この際、NPOにして隣町まで範囲を広げて回数も増やしたい」というメンバーも出てきました。活動が広がると事務所も常勤のスタッフも必要かしら……?  
 Aさんも本格的な活動に異存はありませんが、NPO化のメリットやデメリットがわからず頭を抱えてしまいました。

【次は大丈夫!】NPOだけが法人じゃない! 活動規模や目的を再確認。

(回答者)中野区公益活動情報コーナー・山根眞知子さん
 
まず「活動の規模と目的によっては、取得すべき法人格は必ずしもNPOだけではない」ことを認識しましょう。 例えば、「助成金を申請したい」「収入を継続的に維持したいけど、あくまで社会貢献活動のため」といった場合はNPO化がベター。
ただしその場合、登記関係の書類や事業報告書の作成義務、会計や理事など組織体制の整備が必要になるなど、法人化に伴う業務も増えてしまいます。 出資者に利益を還元しながら短期間での経済的成長を見込むなら、株式会社化するのももちろん有り。それぞれの活動にメリット・デメリットがあるので、まずは行政の公益活動情報センターやNPO支援センター、民間のサポートセンターに相談してみましょう!
 


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地域ではじめたわたしの失敗想定外!11月号

2007-10-18 15:06:36

地域での活動にはさまざまな“失敗”がつきもの。
でも、ガッカリしないで!その経験が、きっと次に活かされます。


【失敗談】「ボランティア経験がある」というフレコミに騙された?!
 
 からだに障がいを持つ子どもたちを支援するNPOで活動をしているAさん。年に1度のイベントとして、1泊2日の小旅行を計画しました。課外活動ということもあり、いつも以上にスタッフの数が必要になり、単発のボランティアをお願いすることになりました。
 そこで子どもキャンプのボランティアの経験もあるというBさんを知人に紹介してもらい、事前の打合せもなく当日の手伝いをお願いしました。
 その日が初対面のBさん、障がいを持つ子どものボランティアは初めてだったようで、すっかり「指示待ち」で手持ちぶさたな状態になってしまい、終わってから「何をやっていいのかまったくわからなかった」と言われてしまいました……。


【回答】短期も長期も関係ない!「事前説明」は必ず実行を。

(回答者)中野区公益活動情報コーナー・山根眞知子さん
 
 ボランティアをお願いするときは、単発・長期に関わらず、団体の目的や活動内容、具体的な仕事、そのボランティアによって何が助かるのかなどを事前に説明しておくことが大切です。いくつか役割がある場合は本人に合ったものを選んでもらう方がモチベーションを高く保つことにもつながります。
 また、長期の場合は、個別の事情に配慮して時間や仕事内容を話し合っておくと、お互いに無理なく続けられます。ただしボランティアといっても、無断で遅刻・欠席をしないという常識的なものから、介護や子育てなど守秘義務を伴うものまで一定の責任は発生します。
 始める前に簡単な契約書を交わしておくのも、役割を自覚してもらうひとつの手段ですね。



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失敗/想定外事例集(その12)

2007-09-21 19:07:12

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

新しいことにチャレンジするときは、誰にでも失敗はつきものです。
しかし、きっとそこから次の学びがあるはず!


想定外 せっかく計画した
イベントに応募者がたったの5人!

 
 東京に残る自然の保護活動を行うNPO団体を主催するAさん。子どもたちにも東京の自然についてもっと知ってもらおうと、夏休みを前に「子ども写真コンテスト」を計画しました。
対象にしたのは小学校低学年の児童たち。T山に行って自由に自然の写真を撮ってくるというイベントを、小学校や市の広報誌などで参加者を募集したのはよかったのですが……。「応募が来たのはたったの5人で、結局延期になってしまいました。
後日お母さんからは『低学年の子には写真コンテストはちょっと早いよ』というアドバイスを受けました。もう少しイベント企画の段階で考えるべきだったのか……」。

「参加者に関する事前のリサーチが必要でした」

「子どもたちに自然を体験してもらう」という視点はよかったのですが、イベント内容の対象年齢まで考えていませんでした。計画の段階で、その年齢のお子さんを持つお母さんなどにアドバイスを求めればよかったと思います。事前のリサーチが絶対に必要だと痛感しました。


失敗談 ボランティア初参加。
でも、想像していた仕事じゃない!


定年退職を迎え、何か地域や社会のためになることにチャレンジしたいと、環境問題に取り組むNPOにボランティアとして参加したBさん。いざ参加してみると、予想外のボランティア体験に。
「近所の掃除など、身近でできるボランティアだと思って参加したんです。確かにゴミを減らす活動など、環境問題に関わる活動をしている団体なのですが、地域密着型というよりも署名を集めたり、イベント会場で環境問題について訴えるブースを開いたり、とかなり大規模な活動の内容。“近所でもできるレベル”を期待していたので、戸惑うばかりでした」。

「NPOの活動内容もさまざま。まずは説明会に参加してみます!」

「環境問題」というキーワードだけで、よく活動内容を調べずボランティアに参加してしまったのがそもそもの原因。同じキーワードでも、取り組む活動は団体によってさまざま。多くの団体は初めて参加する人に説明会などを行っているので、まずはそこで自分に合う内容か確認が必要ですね。


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失敗/想定外事例集(その11)

2007-08-20 17:18:12

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

新しいことにチャレンジするときは、誰にでも失敗はつきものです。
しかし、きっとそこから次の学びがあるはず!


企業イメージ向上に 利用されてしまった!
 
 発展途上国の子どもたちの教育や暮らし向上を支援するNGOで活動をしているAさん。
ある子ども向けサービスを提供する企業から、一緒に組んで何かやりたいとの提案を受けました。活動資金の寄付もいただき、一緒に組むことで私たちのNGOの知名度も上がるというメリットもあり、早速一緒に活動をはじめましたが……。
「最終的にその企業は、超短期間で社員をボランティア派遣しただけ。長期的な寄付や活動継続には至りませんでした。私たちの活動内容に共感してもらった、というよりもNGOと組んでいると謳うことで、企業の評判を上げたいだけだったとわかりました。

「お互いのメリットを考えて 活動範囲を最初に確認します」
「昨今は『社会貢献』ということで、いろいろな企業が社会問題に取り組んでいます。きちんと活動を理解してくれる企業もありますが、企業イメージアップのためだけに話を持ちかけてくるところもあるのですね。お互いの協力範囲を最初にきちんと確認しないといけないですね」


失敗談 友だち同士でボランティア。 ほかの人とも交流して欲しい!

お年寄りやからだの不自由な人たちのためのデイケア施設を運営するNPO法人で働くBさん。
人手不足のため、とくに資格や技術のいらないおやつの用意や話の聞き役を、ボランティアの方にお願いすることにしました。5名ほど集まったボランティアのなかで、CさんとDさんは友人同士。
「応募もふたり一緒でした。仕事をしてくれないわけではないのですが、いつもふたりで固まって、ずっとおしゃべり。おじいちゃんやおばあちゃんの話し相手をして欲しいとお願いしたのですが、目を離すとすぐにふたりでしゃべっています。ほかのボランティアさんともきちんと交流して欲しいのですが……」。

「注意するだけでなく、 みんなが話しやすい空間に!」
「初めての体験で、友人と一緒ならと参加してみたという気持ちは理解できますが、他のボランティアや利用者と交流することも、活動するうえでは大切なことと思います。私たちも注意するだけでなく、ほかの人たちとの交流がしやすいような、オープンな雰囲気づくりを心掛けないと!」



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失敗/想定外事例集(その10)

2007-07-17 14:18:39

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

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しかし、きっとそこから次の学びがあるはず!


想定外 一生懸命の熱弁が、かえって協力の意思をそいでしまった!
 
 途上国の恵まれない子どもたちを支援するNPO法人A。活動の主な資金源は物品の販売と支援者からの寄付金です。先日も寄付金を募るため、協力をお願いする説明会を開催したのですが……。
「団体の主旨や活動内容、どんな思いで活動をしているかについて、かなり熱弁したんです。すると参加者から『言っていることは理解できるけど、だんだん軽々しくは参加できないような気になってしまった』と言われてしまって」。
 どうにも、相手の方にとっては押しつけがましくなってしまったようです。

「私も協力したい」と気軽に
思える雰囲気づくりをします!
「自分たちの思いを伝えるのに精一杯で、周りのことを考えていなかったですね。問題に対する温度差は人それぞれ。寄付という目に見えないものにお金を払うことに抵抗を感じる人がいるのを痛感しました。もっと“気軽に参加できる雰囲気づくり”に努めようと思います」


失敗談 メーリングリストでの失言がグループ内のいざこざの原因に!

清掃運動で地域の活性化を図るNPOで活動をするBさん。それぞれ仕事を持つ会員同士の主な連絡手段はメーリングリストでした。ある日の清掃活動で会員のひとりが無断欠席。普段から遅刻や連絡ミスが多いため、その日Bさんはメーリングリスト上で名指しで注意をしてしまいました。今までの経緯もあり、少々感情的なメールに……。
「するとBさんからのお怒りだけでなく、他の会員からも『もっと冷静に』『名指しの非難はおかしい』と大問題に。注意すること自体は間違いではなかったのですが……」。

顔の見えないやりとりだからこそ
いつも以上に気配りを心がけます。
「連絡事項の共有には便利なメーリングリストですが、メールでのやりとりは細かなニュアンスが伝わりにくいのですね。批判的な内容を一方的に送ることは避けないと。とくに今回のように特定の人への注意は、本人のみにメール。できれば、直接話し合うようにします」


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失敗/想定外事例集(その9)

2007-06-26 16:08:54

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

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想定外 バザー用に寄付を募ったら不用品まで送られた!

 知的障害のある子どもたちに、学びや遊びの場を提供する活動をしているNPO法人Aでは、運営費補助や子どもたちのおもちゃなどを集めるため、バザーを計画しました。
 寄付して欲しいものや、受け付けられない品目を明記したのですが……。 「食器やシーツ類、衣類、日用品と幅広く寄付を募ったのですが、集まったものの中には『寄付』ではなく『不用品』もかなり多かったんです。バザーとはいえ、使えるものでなければ安くても買う気は起こりませんよね。衣替えの時期だったからか、とくに衣類は季節外れのものばかり。大量のゴミを処理することになってしまいました」。

「次回は、誰から見てもわかるガイドラインを明記します!」
「インターネットや広報誌で寄付を募ると、数は増えますがリスクもあるんですね。送った本人には不用品という意識すらなかったかも。今後は品目と合わせて、”夏物””新古品”などの条件を添えるようにします! そうすれば、送る側・受け取る側双方の手間が省けますものね」(Aさん)


失敗談 販売用の広報誌が無料と勘違いされて売上金がゼロに!

社会・環境問題に取り組むNGOで活動をしているBさん。会員向けの会報誌を一般販売することになり、お店との交渉窓口の役割を買って出ました。エコロジーショップなどに1軒ずつ出向き、お店に置いてもらえるようお願いしました。
 困ったことが起きたのは売上げ金の回収のとき。「減っている本の数を確認して、本の代金を請求したら、お客さんがフリーぺーパーと間違えて持って行ってしまった、と言われたんです。その分を支払ってくれる様子もなく、泣く泣く引き下がることになってしまいました。一応今回だけにしてくださいとお願いはしましたが……」。

「他人任せにしない!自分は自分で守る、かな」
「善意で置いてもらっているだけに、強く出るのは難しいんですよね。店側だけに対応してもらうのではなく、ポップを作って会報誌と一緒に置いてもらうことにしました。それなら、売り物だって一目瞭然。販促ツールとしてもお客さんの目をひいて一石二鳥でしょ!」(Bさん)



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失敗/想定外事例集(その8)

2007-05-17 16:39:11

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

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想定外 行政の事業の受注金額、業者任せでいいの!?

障がい者の就労支援に取り組むNPO法人を主宰するAさんたちは、市立公園の清掃と除草の仕事を、市から請け負う計画をたてました。  市に対して受託金額の見積書を提出しなければなりません。しかし、受託金額をいくらに見積もればよいのか見当もつかなかったAさんたち。とりあえず専門業者の見積り額を調べてみると、驚くような高予算!   そこでAさんは、他の障がい者の作業所のではどの程度の予算を組んでいるのか、さらに他の区のケースもリサーチしてみました。  それでわかったことには、さまざまなケースで金額の差がなんと7〜8倍! にもなるということでした。

「適正な予算」を 事前にリサーチ!   支援してくれる人に対してはその費用も発生します。また経費もかかります。仕事を受注する側は、あらかじめ、ある程度の「適正価格」を知っておくべきですね。


失敗談 手続きを踏んだ活動のはずが、「特別扱い」に見られてしまった。

Aさんたちは、障がい者の人たちが作った草花や野菜、それを利用したお惣菜などの生産物を販売したいと考え、市の障害者センターの一隅を利用させてもらっています。  しかし、ある日突然、他の支援団体から「Aさんたちだけどうして利用できるの!?」という苦情が殺到! そんなつもりではなかったのです。  同じようなことを計画しているのなら、それぞれが行政と交渉し、バラバラで活動するよりも、特定の場所を確保し、足並みを揃えて活動をするほうが「力」を発揮できるはず、と考えていたところなのですが……。

不信感からは何も生まれない。まずは人間関係づくりを!  それぞれ主張をもって活動している、複数の組織の意志統一を図るのは、想像以上になかなか大変なことです。でも、やはり「連携は最大の力」。連携のためにはお互いの信頼感が不可欠です。  食事会に誘うなど、まずは人間関係づくりからはじめようと努力しています。



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失敗/想定外事例集(その7)

2007-04-23 17:59:27

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

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想定外 お役所体質の 行政との 連携は難しい!

環境関連のNPOの代表Aさん。行政との連携を強めていこうとしているのですが、「役所ではゴミとリサイクルでも課が違う。私たちの仕事と関係のある窓口が4つも5つもあるんです」と悲鳴を上げます。  タテワリ行政という「悪習」。部署を超えた連携の必要性への認識も薄く、人事異動のたびに、前任者と新担当者の考え方ひとつで、受ける扱いが変わってしまうことも。  「無償で貸してもらっている市有地をもう少し広げてほしくて頼みに行ったら、新しい担当者は『他の市民の目もあるから、あなたたちだけ特別扱いなんてできない』と一蹴された。そんなこと言われても……」。 肩書きではなく「人」を見て!   自治体も、市民団体との窓口を一本化するなど徐々に意識の変化が見られますが、お役所とはいえ、動くも動かないも基本は「人」。まずは「この人となら!」という出会いを求め、私たちからもっと積極的に行政に働きかけるポジティブさも必要と痛感しました。(Aさん)


失敗例 「『フォーラム』って 何ですか?」と 言われてしまった。

有機性資源(バイオマス)についての「フォーラム」を企画したAさんたち。「バイオマス・フォーラム開催!」と題したチラシを作りました。しかし当日の会場は閑古鳥……。  後日、チラシを配った農家の人たちに問い合わせたところ、「『フォーラム』だの『バイオマス』だの、何のことだか全然わからないんだもの」と言われて、自分の思い込みに気づいたAさん。 「フォーラム」ではなく「集会」や「集まり」に言い換えればよかった……。「独りよがりで参加者のことに思いをはせていなかったですね」と反省するAさんです。 わかりやすい言葉で コミュニケーション!  現場の言葉での日常に慣れてしまっていると、どこでもそれで通じてしまう錯覚についつい陥ってしまう……。誰でもわかる言葉に置き換えたり、注釈を付けるなどの気遣いひとつあるだけで、全然印象が変わるかもしれませんね。(Aさん)



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失敗/想定外事例集(その6)

2007-03-26 10:00:19

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

事例に学ぶ

失敗例 業者任せに したら、 利益優先になってしまった。

開発途上国の子どもたちの教育支援のため、市民から回収した古着を販売し、NPOを運営しているAさんたち。事業立ち上げ当初は、「その道のプロ」である故繊維業者に回収を依頼し、集まった古着を業者が買い取るという仕組みで活動していました。ところが……、 「古着の価格変動が激しく、業者さんも利益優先になっていってしまって……」。  当初1kg10円で引き取ってもらっていたものが、8円になり7円になり、最終的に3円にまで下がり……。「他人任せ」にしたことが結局、自分たちの首をしめてしまうことに。いまは支援先の団体に販売用として卸したり、国内のフリーマーケットに出店するなど、Aさんたち自身の手で販売まで担っています。 「お付き合いのあった故繊維業者とはいまも友好な関係を保ち、プロならではのアドバイスやノウハウをいただいています」。

想定外 バザールの 売上金を 生活費に使ってしまった。

「国際支援は、まず相手を理解することからはじまります」と言うAさんたちも、当初は、外国と日本との経済格差に実感をもっていなかったために、ストレスを感じることも多かったと言います。  あるとき、現地のバザールで古着を販売した生徒の父親が売上げを持ってこなかった、ということがありました。家に食料を買うお金がなかったので、古着の売上げを使ってしまったのです。 「その日に食べるものを買うお金がないという暮らしぶりの危うさと、その危うさのなかで暮らす人々の心もちを想像する力を私たちはもっているだろうかと、とても考えさせられました」。  支援活動に不可欠な「相手意識」。国際支援であればなおさら、相手を取り巻く社会環境や風土、歴史までをも理解し、さらに「一人ひとりが違う」という意識をもつこと……Aさんたちは、いま、そう肝に銘じています。



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失敗/想定外事例集(その5)

2007-02-19 16:48:28

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

事例に学ぶ

失敗例 「想い」だけが 突っ走り、 資金面で詰めの甘さも。

間借りしていたある組織の一室から、一刻も早く自立したいと想いをふくらませていたAさんたち。ある商店街から「空き店舗対策事業」の話が持ち込まれました。入居時にかかる費用の3分の2は東京都と区が助成し、NPOの負担は3分の1で済むというその制度。 「拠点を持つにはいましかない! って突っ走ってしまったんですね。どんぶり勘定でコトを進めてしまって」。  いざフタを開けてみると、助成金の申請は商店街とNPOのどちらがするのか、といった初歩的な取り決めもしていなかったことに気がつきました。  愕然としたのは、「負担するお金に、入居時の保証金も含まれていると思いこんでいた」こと。  結局、3分の1の負担に加えて保証金をあわてて用意することに。詰めの甘さから、素人にとっては大きな負担を負うことになった苦い経験です。

想定外 「めざすもの」 の違いから、 信頼関係が崩れて。

女性たちの潜在能力を生かし、高齢者向け配食のNPOを立ち上げようとしていたAさんたち。専門知識と実績に定評のあるBさんに設立を持ちかけました。  意気投合し、Bさんも理事として名を連ね、NPOの活動に全力で取り組む、そのはずが……。 「私たちは、時間も持てる力もすべてを注ぎ込んで必死でした。でもBさんは仕事のフィールドでも超多忙。Bさんにとって私たちとの仕事は、『もうひとつの場』に過ぎなかったのでしょう」。  初めは小さかった意見の食い違いが、やがて大きな溝となり、結局、AさんたちとBさんの関係はこじれて修復できないものに。設立1年を待たずに袂を分かつことになりました。 「コミュニケーションの大切さを思い知りました」とAさん。一度は信頼した仲間との決別は、Aさんにとって辛い記憶となりました。


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失敗/想定外事例集(その4)

2007-01-25 16:44:58

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

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親切のつもりの アドバイスも、 こうるさい「お説教」!

有償ボランティアで家事や介護支援を行う任意団体の代表Aさんは、「人と人との関係なので、話し方ひとつにも気をつかわないといけません」とため息をつきます。  最近も、保育利用者Bさんとボランティアの活動会員との間に小さなトラブルが発生してしまいました。  過去にも何度か同じお子さんを担当したスタッフが、保育終了後、善意のつもりでBさんの子育て方針についてアドバイスをしたところ……。  その場では「ありがとうございます」と感謝を示したBさんでしたが、次の依頼の際、「スタッフを交代してほしい」と連絡してきたのです。 「子育てについてご自分でも迷いがあったのでしょうか。そこをストレートに指摘されたので、批判されたようで、Bさんもよい気持ちがしなかったのかもしれませんね」。


想定外 勘違いされ、 利用者から 首を傾げるような依頼が。

「『こちらは少しでも困っている方のお役に立てれば』という気持ちなのですが、割安な家事支援ビジネスと勘違いされる利用者もいます」とAさん。実際には首を傾げるような依頼もあるとか。  Cさんは、初めてのお子さんが生まれて3〜4か月。家事は苦手だけれど家の中はきちんと整えたいという願望が強いそのCさんから、家事支援の依頼がありました。  広いマンションに用意されていたのは、浴槽用、タイル用、流し用……など何種類もの洗剤や掃除道具。家事一つひとつに細かな指示があり、ときには追加で、きつい仕事を要求されることも……。 「担当する活動会員が長続きしないので話を聞いてみたら、やっと状況がつかめたのです。横の連絡ができていなかったことをおおいに反省し、結局、活動会員の都合がつかないという理由でお断りしました」。
 


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失敗/想定外事例集(その3)

2006-12-18 16:43:40

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

事例に学ぶ

善意のつもりが「押し売り」に!

 「ある学習会で、お葬式で使う本物の道具って、どんなもの? という疑問に答えるために、実際の道具類を会場に展示したことがありました」。
 葬儀にまつわる学習会を開いているNPO法人の代表理事・Aさんは、その経緯を話してくれました。
 骨壷や棺、祭壇など、葬儀がなければ日頃決して目にすることのないそれらの道具を、見て手で触れるよいチャンスと意気込んで企画したはずが、一部の参加者から「売りつけるつもりなの!?」の声が出てしまいました。
「いわゆる『互助会』の強引で執拗な勧誘が後を絶たないという現状もありますから、こちらは善意のつもりが、道具を提供してくれた企業の、営業・販売の場のように誤解されてしまったんですね」と苦笑い。こちらの「よかれ」という真意が伝わりませんでした。


盛りだくさんの企画は大成功。でも……赤字に!

 学習会で『もし、あなたが喪主になったら』という"模擬葬儀"を企画したAさんたち。
「葬儀をひとつの寸劇に仕立てて、参加者の方たちにも、見るだけでなく、実際に参加してもらおうということになったんです」。
 企画の段階から熱のこもった話し合いが行われ、会場は実際の葬祭場を使用することにしました。祭壇をしつらえ、参加者も葬儀参列者となって、焼香や献花の仕方、数珠の持ち方、葬儀の流れなどを経験。寸劇の後にはビュッフェスタイルの通夜料理も用意して、参加者たちに試食してもらう、という凝った趣向でした。
「とても好評でしたよ。でも……」。
 終わってみると、花と料理代で想定外の7万円もの持ち出しになってしまいました。


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失敗/想定外事例集(その2)

2006-11-16 16:41:11

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

企業戦士リタイア組の価値観に戸惑った。


価値観の違いで衝突は日常茶飯事。

 NPO法人Aは、有償、無償含め多くのボランティアスタッフに支えられています。会の活動には、中心となる地域の主婦層のほかに、企業を定年退職した男性ボランティアも積極的に関わり、力仕事や配達業務などの貴重な戦力となっています。
 ところが、「正直言って、年代の離れた男性といっしょに仕事をするのが、これほどたいへんとは予想していませんでした」と、代表のBさん。
 とくに立ち上げ当初に感じたのは、それまで生きてきた世界が異なることによる価値観の違いでした。
「ビジネスの世界は効率や利益が一番ですから。その中でずっとやってきた方から見ると、人の気持ちを鑑みたり、手探りで模索しながら……みたいな私たちのやり方が稚拙でもどかしく思えたのでしょうね」。叱られたり皮肉を言われたり……。細かい衝突は日常茶飯事だった、と苦笑いします。
「女性は、仕事をバリバリしてきた方でも、家に帰れば母であったり妻であったりと、いろいろな顔を使い分けているけれど、企業の中で生きてきた男性は、顔が一つしかない。価値観もこりこりに固まっていて、なかなか他と折り合いをつけようとしない。へんな話、男性ボランティアだけの打ち上げなんて、全然盛り上がらないんですよ(笑)」。

マイナスの感情を共有して・・・。

 ただし、「彼らには見習うべき点も多い」とBさん。「お願いしている方は、毎日休まず、必ず来てくださる。報酬は関係なしに、使命感でやってくださっているんです」。長年培われた責任感があるから、とても誠実で信頼できる、とも。
 数え切れないほどの議論や喧嘩を重ね、ようやく最近は、互いの考え方や価値観を理解し合い、少しずつ歩みよることができるようになったそうです。
「思うのは、人間は、喜びや楽しみだけでは本当にはつながれない、ということ。やっぱり怒りや哀しみみたいなマイナスの感情を共有し、乗り越え、迷惑かけあったりすることで、初めて本物の人間関係になっていくのではないでしょうか」。



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失敗/想定外事例集(その1)

2006-09-07 16:37:19

<事例> わたしの「失敗!」「想定外!」

「お金のことはよくわからない」では済まされない。


最初の納税通知書にびっくり

NPO法人Aは、栄養士のグループ。
「法人化に際しては、いろいろな講座を片っ端から受けて一応勉強はしたのですが、経営面ではずぶの素人だったので、ずいぶん苦労しました」
と代表のBさんは語ります。

最初に驚いたのは、初めて届いた納税通知書を見たとき。
立ち上げメンバーでもある主婦三人が出し合った数万円を運転資金にした当時のBさんたちにとって税金の額は、「震え上がるくらい」の大金でした。
「なんとか工面して払ったものの、後のこともよく考えて使わなくてはいけないんだ、と改めて認識しました」。


仕事に追われて経理が疎かに

三人の立ち上げメンバーのうち、二人がお金が原因で離れていってしまったことも、Bさんの苦い記憶。
「活動が順調に行きはじめた頃ですが、仕事に追われるばかりで、誰もお金の流れを管理していなかったのです。お恥ずかしい話、お小遣い帖程度もつけていなかった」。

ところが、ある日Bさんが何気なく通帳を見たら、万単位の金額がポンと引かれていたのだとか。
理由を聞いても、相手は「必要だったから」と答えるばかり。せめて千円単位の内訳でも、と迫ったが、結局うやむやのまま、彼女は去ってしまったのです。

「もう一人も、気づいたら、自分にだけお給料を振り込んでいたの」と、Bさんは苦笑する。
「一緒にはじめた仲間だったから、ぎりぎりまで問い詰めるようなことはしたくなかった。甘いと言われるかもしれませんが……。結局、お金はそのままになってしまったのです」。

その後、経理の担当者を置き、会員に対しては、メーリングリストで毎月会計報告を行うようにした。

「経営面も含め、社会の仕組みやマネジメントに強い人材が最初からいれば、こんなに苦労しなくてもよかったのに……」
というのが、Bさんの本音です。



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