pagetop

ホーム > 「活動のジャンル」 > 「国際協力」 のブログ記事一覧

文字サイズ

活動のジャンル > 「国際協力」 のブログ記事一覧

91件中 1〜20件表示

ブログ記事を探す

難民の方にひまわりのような笑顔を!

まだ7月に入ったばかりなのに、梅雨が明けたかのような暑い日が続いています。
海や山が恋しくなる季節、夏休みの楽しい計画で頭がいっぱいの方もおられるでしょう。

とりあえず健康で、贅沢しなければ空腹をこらえることもなく、行きたいところには行けて、アブナイところに行かなければ身の危険はない・・・私たちは当たり前のようにこのことを享受していますが、ちょっと世界に目を向ければ得難いことかもしれません。

「日本で生まれてよかった!」と感じられたら、母国で命の危険を感じ、助けを求めて命からがら日本にたどり着いた外国からの人達にも「日本に来て良かった!」と思ってもらいたいですよね。

彼らが日本に辿りついてからどのような夢をもって、どのように暮らしているのか、同じ国の中でのこと、私たちは知る必要があるのではないでしょうか? 彼らの中には、母国の政治状況が変われば母国に帰って活躍なさる人も多いでしょう。また将来を担う子供達がどのような目で日本を見るのか・・・是非日本で自分たちの夢を叶えたり、母国に帰れたら日本で学んだことを生かして活躍してほしいですよね?

「今度生まれ変わったらきれいな花のような人生を送りたい」と語ってくださったのはエチオピアの女性だそうですが、彼女の辛さが伝わります。

難民支援協会では夏のキャンペーンを行っています。
以下は難民支援協会のHPからの転載です。

日本での難民の生活−残念ながら、母国を逃れるときに期待したような安心した日々ではありません。
いつ収容されるか分からない、働くこともできず、日々の食べ物にも困る・・・私たちには想像もできないような不安で孤独な毎日を、中には10年近くも送ってきた難民もいます。

そんな難民たちが、楽しそうに声を弾ませたり、ほっとした表情を浮かべる瞬間があります。
難民認定を得たとき。病院が見つかり無事に赤ちゃんが生まれたとき。日本語を一つ覚えたとき。
宿を手配され布団の中で眠れるとき。収容から解かれたとき。

私たち難民支援協会(JAR)にとっても、その笑顔を共有できることが活動を続ける糧になっています。
2007年に難民申請をした人は816人。認定を受けたのは41人。

まだまだ多くの難民が先の見えない日々を過ごしていますが、明るい笑顔を浮かべてもらえるよう、夏の寄付キャンペーンを通じて、一緒に手を差し伸べていただけませんか?
難民を支援している活動が、多くの皆さんによってサポートをいただいていること、それが確実に彼らの心に届き、大きな支えにつながります。

※ ご寄付は、困窮状態にある難民への直接支援金のほか、通訳費、交通費、電話代など難民を支えるための活動資金全般に活用させていただきます。

※ 難民支援協会は、認定NPO法人として認定されており、ご寄付は税控除の対象となります。
振り込み先は以下のとおりです。クレジットカードでのご寄付はこちらのページをご覧下さい。

1. 郵便振替
 郵便振替口座 00100−0−132625
 加入者名:難民支援協会

2. 銀行振込
 みずほ銀行 飯田橋支店
 普通口座8043319
(トクテイヒエイリカツドウホウジン ナンミンシエンキヨウカイ)

3. 郵便書留:
 〒160-0004
 東京都新宿区四谷1-7-2第二鹿倉ビル4F
 難民支援協会「夏の寄付」係宛

※郵便振替もしくは銀行振込の場合、通信欄に「夏の寄付」と明記ください。
               (鈴木由利子)
                  

2008-07-06 10:55:23 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

国連世界食糧計画をゲームで学ぼう!

ハンガーマップとは、飢餓状況を表したもう一枚の世界地図です。世界の飢餓状況を、栄養不足人口の割合により国ごとに5段階で色分けして表現したもので、飢餓人口の割合が最も高い赤色に分類された国では、全人口の35パーセント以上もの人々が栄養不足の状態に陥っています。

この地図によると、国民の3人に1人が栄養不足状態にある国が、世界に20ヵ国以上もあり、特にアフリカ大陸や、中央アジアに集中しています。
(ハンガーマップは、WFPが国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計に基づき作成したもの)

現在、世界中には8億5,400万人もの飢えに苦しむ人々がいます。そして、6秒に1人、子どもが飢えのために命を落としています。
(以上、国連世界食糧計画のHPより抜粋転載)

この飢えに苦しむ人々に食糧支援を行っている国連世界食糧計画(WFP)は、子供向けにその活動をゲームを通して学んでもらおうと「FOOD FORCE」というゲームを提供しています。WFPの緊急食糧支援活動を疑似体験することができるゲームです。このゲームは出たときからあっという間に広まり、大ヒットしたそうです。ちょっとレトロなゲームの雰囲気がありますが、それがなじみやすい・・・
まずはここをクリックしてダウンロードします(無料)

ゲームをする人はWFPの新人スタッフとして食糧危機が発生した架空の国シェイランに対し、効果的に食料支援を行うべく6つのミッションが与えられます。「シェイランの人々の運命は君の働きにかかっている」という上官からの指令で指示を受けながらミッションをこなしていきます。

事前の調査や食料の調合、できるだけ安価に世界中から食料を調達、そして飛行機から投下したり、トラックで運搬したり、さらには復興支援まで手がけねばならないというゲームです。簡単なゲームで短い時間なのですが、教材にも使われるとのことで、視点を世界の飢餓に向けるのに、興味をもってできて面白いのではないかと思います。

私も試しにミッション全てにチャレンジしました。飛行機から食料を投下するミッションでは、失敗続きで上官に「イマイチね、これじゃもっと大きな問題をかかえることになるわ・・・」と言われる始末、ここのスタッフになることは到底無理なようです・・・  (鈴木由利子)

2008-06-30 20:00:21 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

ミャンマーからの難民の方のレストラン

先週、難民支援協会の方にミャンマーからの難民の方(在留特別許可を受けている方)が経営している焼き肉レストラン「実の里」(みのり)に連れていってもらいました。東京マイコープの方々とも一緒でした。焼き肉というと、煙モウモウ、やたらと元気な店員さん・・・と、勝手に想像していたのですが、静かでお洒落な造りの素敵なレストランでした。わたしはお肉を食べないのですが、オーナーであるご主人の肉の見極めには定評があるとのことで、皆さんとても美味しく召し上がっていたようです。野菜とナムルは頂きましたが量もたっぷりで美味しかったです。味は韓国の焼き肉の味だと思います。

難民支援協会の方のお話しでは、日本で難民申請をしている人は昨年では816人、その内500人がミャンマーからの方々だということです。ミャンマーの国内情勢の悪化に伴い、ミャンマーからの申請者が増え、申請者に対する認定の割合は以前に比べて増えてはいるそうですが、ミャンマー難民に関してドイツでは9割以上、ヨーロッパ平均では8割以上受け入れているのに較べ、日本ではまだ10%くらいだそうです。

今年5月2日夜から3日にかけてミャンマー南部を直撃したサイクロンによる被害は、その後の中国の地震、国内の東北の地震とたて続けに起きたことと、ミャンマー軍事政権による報道規制により、中国の地震に較べ圧倒的に情報量が少ないため、実際に何が起きているのか私たちは知ることができません。

サイクロンによる死亡者は10万人以上で、政府による欧米からの救援要員の入国拒否により、救援活動が遅れ、感染症や飢餓による二次災害による被害者は死亡を含めて、その数は50万人とも150万人とも250万人とも予想されています。これは2004年12月にインド洋沿岸を襲った津波による死者数の数倍以上に相当するとのこと。

被害にあったのは主に少数民族の住む地域だそうで、普段から政府の援助が行かないところで、災害が起きても実際に放置されているとのことです。政府は方針転換し、欧米諸国からの救援を受け入れるとの声明を出しましたが、実際には想像を絶するような恐ろしい人為的な被害が起きているようです。英語ですが、Free Burma Rangersのレポートでその一端を知ることができます。

草の根的な援助が必要とされていますが、私たちにどんな援助ができるでしょうか?1人あたり600円くらいあれば食べ物、飲み水、服、プラスチックのテント、薬が配給できるそうです。

パルシステムの被災者救援カンパの他に3つ提案いたします。

1.ミャンマーの方のレストランで食事をする。焼き肉を食べるときは「実の里」でいかがですか?

2.「世界の恵まれない子供達のために」「学生による創造と実践の場」を理念に掲げ、95年に設立された明治学院大学 学生NGO団体JUNKO Association 
は、ベトナム、ミャンマーの子ども達へ教育支援と文化交流活動を行っています。ここが支援している地域が今回のサイクロンの被害を受けたとのことで緊急救援募金をおこなっています。また、こちらのサイトに掲載されている雑貨は学生達が現地で買い付けてきたもので、買い物が救援に繋がります。
<緊急救援募金 お振込先>
●ゆうちょ銀行
口座番号:00230−9−8995
※通信欄に「緊急救援募金」とご記入くださいますようお願いいたします。
junkoassociation.jpg
写真は5月17日「あーすフェスタかながわ」でのJUNKO Association 

3.地球市民ACTかながわTPAKが国際協力活動を実施している僧院孤児院(5歳〜12歳 245名収容)が甚大な被害を受け、子供達は安心して寝る場所もなく、飲み水や食料などの入手も困難な状況だそうです。
[郵便振替]00280−0−37239 名義:地球市民ACTかながわ
 *通信欄に「ミャンマー緊急支援」とご記入ください。
 [銀行振込]横浜銀行 新本牧支店 普通預金 
                 (鈴木由利子)

2008-06-22 22:07:54 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

第3回難民映画祭へのお誘い

6月20日は[世界難民の日]です。この日は世界中で会議や劇、コンサートや式典といったイベントが行われます。
[世界難民の日]がめざすことは、

• 難民や避難民の苦しさを知る
• "忘れられた"難民やその状況を訴える
• 難民や国内避難民を保護する国の義務を喚起する
ことだそうです。

難民と避難民の多くは、危険で耐えがたい、進むことも戻ることもできない状況で暮らしています。世界の難民の78%が発展途上国から発生しているとされ、その多くが自国での国民としての権利すら守られていない状況です。ごくわずかの難民は、苦境から逃れ新しい生活を始める場所に再定住します。残りの人びとは出身国へ戻りますが、出身国の受け入れの準備や彼ら自身の準備ができる前に帰国するよう強要されることが多いのです。難民としての権利が十分に守られない難民にとっては、毎日が「難民の日」であることに思いをはせる日です。そして、行動する日です。(アムネスティ HPより抜粋転載)

日本では「世界難民の日」に合わせて国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所と日本UNHCR協会共催による「第3回難民映画祭」が6月20日〜6月27日まで行われます。命の危険のない平和な国、日本にいる私たちがすべきこととは、家を奪われた、食べるものがない、病気でも薬がない、自由がない・・・などあらゆる危険にさらされ苦しんでいる人々のことを、まずは知ることではないでしょうか?38本の上映映画はすべて無料で見られます。
上映会場は5カ所 
        NHKみんなの広場 ふれあいホール
        日仏学院
        イタリア文化会館
        セルバンテス文化センター
        ドイツ文化センター

どこの会場も入場料は無料ですが、席に限りがありますので、お早めに行ってくださいとのこと。毎年人気の映画祭で先着順の入場なので、入れないことがあるそうです。整理券が配られる等の詳しい情報は各会場にお問い合わせください。各会場の詳細はこのブログの続きのページに記します。

上映スケジュールはこちらから 
タイムテーブルの見方はトップの列から20日、21日・・・一番下が27日となっています。NHKなら20日〜23日の4日間ということです。

いくつか話題になっている映画と、製作に日本が関わっている映画をピックアップします。

2008-06-05 13:48:36 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

フェアトレードとファッション

「フェアトレード」は文字通り「公正な貿易(取引)」のこと。また「フェアトレード」と聞いて、多くの方はそこで扱う製品としてコーヒーや雑貨といったものを想像されるのではないでしょうか?

今週紹介する、のんびるリポーターの鈴木由利子さんの「フェアトレードとファッション」を読むと、これまでのフェアトレードのイメージとは違った展開が今世の中では動き出していることがよくわかります。

「持続可能なトレードを考える場合、より多くの消費者の関心をひき、買ってもらう手段として、特に日本においてはファッションを考えることがポイント」と書かれています。確かにそのメッセージ性は効果も大きそうです。

また、「フェアトレードの服を作ることは、・・・コーヒーや紅茶に較べ産業の裾野が広がっています」という部分も示唆に富んでいます。消費者が喜ぶ技術やセンスを駆使できれば、フェアトレードの認知度もさらにあがり、「フェアトレード」という用語そのものも裾野が広がるでしょう。

リンクが貼られたサイトにアクセスしてみると、そのファッション性に思わず着てみたい商品ばかりです。個性的なおしゃれを楽しみながら、同時に国際協力ができる、ブログのタイトルどおり「身近な」事例だなと興味を覚えました。
                           [バックナンバーへ

2008-05-28 22:56:38 この記事のURL今週の注目記事

フェアトレードとファッション

「日本の消費者は世界の中でも最も社会性のない消費者です」 

これは、「フェアトレードデー2008年」のイベントの中で開かれたセミナー「日本のフェアトレード新時代」に参加した時、拓殖大学教授の長坂先生のおっしゃった言葉です。

確かに・・・国内の農産物に対する消費者の要求をみても分かります。形の悪い農産物は売れないから捨てられる、農薬がたくさん使われていても形や色がキレイな方を好むというのは、「日本人は世界の中でも社会性のない消費者だ」とレッテルが貼られてもしょうがない・・・フェアトレード商品が普及しない理由の一つにその意識の低さがあるようです。

国民一人当たりの年間フェアトレード商品の購入額はスイスが3367円、それに較べて日本は約8円。それでも年々確実に伸びてはいるそうです。企業が生き残りをかけてフェアトレードに注目してきたのもその伸びに貢献しているとのこと。企業にとっても質の良いものを提供でき、食に関しては安全であり、トレーサビリティが確立している、企業イメージ向上にも繋がる、そういった利点からフェアトレードを取り入れる企業も増えてきているようです。

ピープルツリーは、フェアトレードを広めるためにファッションに力を入れています。今回のイベントの中のファッションショーはちょっと驚きでした。これまでのタウン着やレジャー着の他に、あらっ?フェアトレードの服ですよね?と思うほど、これまでのフェアトレードの服に対して持っていた印象とは異なる服が登場していたからです。もっともプロのモデルさんが着て歩くと、どんな服でも異なって見えるというのもあるでしょうけど・・・サクーン、リチ ャード・ニコル、ボラ・アクスなど(といってもブランドに疎い私には分かりませんが・・・)の海外若手デザイナーとのコラボレーションのコレクションがいくつかあったそうです。

2007年6月のファッション雑誌「ヴォーグ」誌の中でフェアトレードの特集が組まれ、今回のファッションショーで紹介されたバングラデシュの職人が作ったデザイナーブランドの服がページを飾ったとのことです。この特集はとても反響が大きかったそうですが、ここに至るまでの苦労は大変なものがあったとピープルツリーのディレクターの方がセミナーの中で話されました。

デザイナーブランドの服の縫製には高度な技術を要するので、製作過程では失敗の連続。農村で作るにはハードルが高すぎるのではないか・・・とあきらめの声も上がったとのことですが、根気よく教える努力を重ね、完成した時は、生産者にとっても、ピープルツリーにとっても大きな自信に繋がったとのことです。日本の消費者の要求が高いというのは、フェアトレード商品に限らず、よく聞かれることですが、一方では生産者の技術向上にも繋がり、競争力のある製品をつくることに誇りがもてるようになるまで技術を磨くことにもなるようです。

フェアトレードの服のデザインに西洋的文化を持ち込むことに対する疑問の声も上がっていますが、持続可能なトレードを考える場合、より多くの消費者の関心をひき、買ってもらう手段として、特に日本においてはファッションを考えることがポイントになるようです。ファッションは消費するもので、おき物と違って買い換えます。若い人たちの消費行動を変えることにもなります。

フェアトレードの服を作ることは、原料のオーガニック コットンから、紡ぐ人、織る人、染める人、縫製する人を必要とし、コーヒーや紅茶に較べ産業の裾野が広がっています。手作業によるフェアトレードによる仕事は多くの人に収入の道を作ります。またフェアトレードではない、機械で服を作る工場現場では、労働者は劣悪な環境での長時間労働を強いられているところが多く、児童労働なども含め、様々な労働問題が起きています。フェアトレードはそこから労働者を救うことにも繋がります。

フェアトレード商品はフェアトレードに関する情報とともに販売されるべきものです。フェアトレードを理解してもらって、買っていただきたいので、本当は小さなお店で店の人と話ながら買われるのがよいのですが、デザイナーブランドの服を売るとなると、これまでの販路に新しいお店が加わり、原宿のユナイテッドアローズ、新宿高島屋(期間限定)でも扱われるようになったとのこと。これはピープルツリーの新たな挑戦だそうです。

デザイナーブランドでなくても、フェアトレードの商品は生産者の地域や作るまでの過程がわかる上に、さらにその人たちの健康を守り、生計の手段にもなる、そしてなにより、着ていて気持ちがいい、という何重もの良いことがあります。フェアトレード商品を選択肢の一つとして考えるのが当たり前になれば、不名誉なレッテルのついた消費者の名誉挽回になりますね〜  (鈴木由利子)

2008-05-22 15:38:37 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

オーガニックコットンがもたらすもの

先週 グローバルビレッジ・ピープルツリー の主催するフェアトレードデーのイベントに参加しました。

ピープルツリーは、フェアトレード専門ブランドで、アジア・アフリカ・南米の約20か国、60団体の生産者パートナーを支援し、日本とヨーロッパでフェアトレード商品を販売しています。

フェアトレードデーの今年のテーマは「フェアトレード+エコロジー」。ピープルツリーが支援しているインドのオーガニック・コットンの生産者支援組織「アグロセル」とフィリピンのNGO「サフィー・ハンディクラフト」の代表から、活動内容や、エコロジーへの取り組みが紹介されました。

インドでは1993年〜2003年の間に10万人以上の農民が自殺に追い込まれたそうです。自殺の原因は、弱い立場の農民が一方的に農薬を買うように勧められ、そのために高金利で借金して買ったものの、収穫は低価格でしか売れないため、借金を返すことができなかったことが大きな原因とのことです。

インドのオーガニック・コットンの生産者支援組織「アグロセル」は、農民をこの罠から救う手段としてオーガニックコットン栽培を指導しています。この組織のもとで働く農民はフェアトレード認証を受け、収穫物は国際市場価格が上下しても一定基準で安定した公正な価格で買い取られます。オーガニックの生産品に対しては割り増し金が8%あり、そのお金はコミュニティの共同設備導入、女性向けの職業訓練、井戸、飲料水の設備、学校の制服支給、灌漑用の小さなダム(これによって1回の収穫が2回になり、収入が2倍になった)に使われるそうです。 

個々の農家にとってアグロセルのもとで働くことは、高品質の種、肥料などが適正価格で手に入れられ、低金利の融資、技術指導、生産物市場販売支援などが得られます。オーガニックコットンの生産に参加するようになって確実に生活が安定し、子供達も学校に通えるようになったとのこと。そして何より農薬を使わない農法により、農民の健康も改善されとのことです。

エコロジーの観点からも、有機農業による環境保護、動植物の多様性の保護にもなります。オーガニックコットンは石油から作られる農薬や肥料を使わないので、従来の農業と較べると、CO2が48―66%削減されると試算されているそうです。(FAO 国連食料農業機関 2002年の報告)また、生産過程でも手仕事で織るため、電力を使いません。これも機械で生産することに較べるとCO2の削減に貢献しています。
 次回につづきます。            (鈴木由利子)

2008-05-19 00:53:45 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

こころを揺さぶる1枚にきっと出合う 「世界報道写真展2008」

今週はのんびるリポーター成相陽子さんの「こころを揺さぶる1枚にきっと出合う 世界報道写真展2008」を紹介しましょう。

ここ数日の四川大地震の報道は、地震に対する恐怖の高まりとともに、被災された地域に対する新たな発見や興味も多く生み出されているのではないでしょうか。広い広い地球をすべて知ることは不可能ですが、世界中で同じように日々の生活を送る人々が存在します。すべてを知ることは不可能ですが、それらを少しでも知ることが重要なのでしょう。

その様子を記録にとどめている人たちが存在します。文字を通して知ることもありますが、映像や画像はまさに「百聞は一見にしかず」、一瞬のうちにそれを把握することができるツールです。

成相さんが“マニラ湾のフローティングキッズ”という写真を見て、写真家のメッセージを読み取り解釈したように、長々しい難しい書物を読むよりも、私たちに語りかけてくれる瞬間があります。どんな装飾にも負けない真実のメッセージ、それは語り手と受け手の純粋な伝達の中で生まれてくるものではないかと直感しました。

古く広告の世界では、AIDAMAの法則というものがあります。Attention (気づき)、Interest (関心) 、Desire (欲求)、Memory (記憶)というプロセスを経て、人はAction (行動)に結びつくという理論です。 なれば、その第一歩としての気づきをできるだけたくさん、受ける機会を持つことが大切なのではないでしょうか。そういう意味から、この記事を大変興味深く拝見しました。
                           [バックナンバーへ

2008-05-16 01:30:54 この記事のURL今週の注目記事

休むことなく抱擁を与え続けることで世界の苦悩と闘っている−アンマ

初めて会う人からハグ(抱擁)してもらったり、自らハグした経験がありますか?日本人にはハグの習慣がないので、「ハグする」というとちょっと気恥ずかしい感じがするのですが、最近は「ハグします」と書いたボードをもって公園や街角に立っている若者がいるそうですね。テレビで取り上げているのを見ていますと、素通りの人が多いのですが、中には気軽にハグしてもらう人、ちょっと勇気をもってハグしてもらう人たちがいます。ハグしてもらった感想は、皆「よかった〜!」「もやもやしていたのがふっきれた!」などなど一様に好感をもった様子です。

さて「ハグ」といえば世界中をハグしてまわって下さっているインドの女性がいます。その方は本国インドはもとより、アジア、ヨーロッパ、北米、南米各国に招かれ、時には24時間以上かけて4万人以上の人々を、その間ずっと食事も取らず、休みなく、立ち上がることもなくハグし続けておられます。過去37年間で2800万人以上の人々を抱きしめて下さっているとのことです。ハグの様子はこちらから

アンマ(お母さん)と呼んで親しまれているこの女性は、「愛はありふれてなどいません。愛は生命を支えるものです。そして、私たちが何をしようとも、ただ愛を得ることがその目的なのです。世界には2種類の貧困があります。ひとつは経済的な貧困で、もう一つはは愛の欠乏という貧困です。この二つめの貧困を考えることがより重要です。もし、私たちが人を思いやる気持ちを持っていたなら、助けようとする気持ちは自然に起こるからです」と言っています。(パンフレットから転載)

そのアンマが例年のように今年も日本に来てくださいます。5月24日25日が神戸(ホームズスタジアム)、27日28日が東京(調布 味の素スタジアム内ミズノフットサルプラザ)です。スケジュール等、詳しくはNPO法人国際チャリティ協会アムリタハートのサイトをご覧下さい。

いい香りのするアンマのふわふわの腕に包まれ、耳もとで言葉を囁いてもらうのは格別な抱擁です。
インドの音楽(アンマの修行僧による演奏が聴けます)、インドのフェアトレード商品や宝石など(これらの売り上げは全て慈善事業にまわされます)にも触れられる楽しいイベントです。国籍も身分も宗教も関係なく、赤ちゃんからお年寄り、健康な人、病んでいる人、あらゆる人があらゆる場所からアンマの抱擁を受けにやって来ます。全てボランティアで運営され、もちろん入場料やハグは無料です。

アンマは、修行者にとっても一般の私たちにとっても偉大な師でもあります。「本当の愛とは何か」、「本当の慈善活動とは何か」を彼女が実際に行っている膨大な活動を通し、彼女が直接私たちに示して下さっています。アンマの様々な分野での膨大な慈善活動については、現在日本語のサイトが工事中なので、インド本部のサイトからご覧下さい。

彼女に対し、世界中から多くの称賛の声が上がっています。以下にそのいくつかをイベントのチラシから転載します。

アンマの一番大好きなところは、真の愛を実行していることです。
アンマは自分が社会で見たいと願っている理想を、そのまま実践しているのです。_______故ヨランダ・キング氏(キング牧師の娘で 米国マーチン・ルーサーキング Jr.センター前理事)

アンマはのびのびと直感的に行動します。これがスピードと弾みをもたらし、役所的な手続きを省き、人々を刺激し、動かすので、必要とする人に時を得た質の高い支援をすることが可能になります。
国際的NGO や国連諸機関はアンマの仕事や実績から学ぶものがあると思います。______オララ・A・オトゥンヌ前国連事務次長―前こどもと武力紛争に関する国連事務総長代理

アンマは、人々の生活の根本的な部分である平和と愛を表現しており、そのメッセージとキャラクターで、世界中の多くの人々をひきつけています。彼女は、ユネスコと世界宗教会議が目指す未来社会の基盤である愛と平和を表しているのです。彼女は偉大なリーダーであり、私たちは彼女がこの世界宗教会議の閉会式で演説することを光栄に思います。
_______フェリックス・マーティン国連教育科学文化機関(ユネスコ)事務局長 2004年世界宗教会議(バルセロナ)において

分け隔てなくすべての人に開かれた教育や医療、地域福祉などの、アンマの行う慈善活動に、私はいつも勇気づけられます。私の10ヶ月分の給与を、MAミッションの慈善活動に捧げたいと思います。
_______アブドゥール・カラム博士(前インド大統領、大統領就任中にアンマにあてた手紙より)

アンマのシンプルなメッセージは愛と人に奉仕することである。そして、彼女は今もそのほとんどの時間を求める人々を抱擁することに費やしている。
_______米ABCニュース

平和について語るにふさわしい人はアンマをおいて他にありません。自分自身が平和のうちに生きているだけでなく、人々をもその平和に目覚めさせているのです。_______アンマを撮影したドキュメンタリー映画「ダルシャン」のプロデユーサー、マニュエル・デ・ラッシュ氏(この映画は2005年カンヌ映画祭に正式招待された作品で2007年シネマ・ヴェリテ賞を受賞)
    
「IN GOD’S NAME」(2007年米CBSテレビ製作)
という番組で、世界でもっとも影響のある12人の精神的リーダーの一人としてローマ法王、ダライ・ラマと共に紹介されたそうです。
                        (鈴木由利子)

2008-05-08 09:59:25 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

世界エイズ孤児デー 写真展

今日、5月7日は世界エイズ孤児デーです。2002年5月7日、ニューヨークで開催された 「国連子ども特別総会」 にてエイズ孤児の支援を訴える請願書と200万人の署名がアナン国連事務総長へ提出され、これを受け手世界エイズ孤児デーが国際的に制定されたとのことです。この日に合わせて世界各国でエイズ孤児の支援を求める活動が展開されています。

日本ではエイズ孤児支援NGO・PLAS が主導となって世界エイズ孤児デーキャンペーン「Pieces for Peace2008 あなたにもできることが、ここにある」を展開しています。キャンペーンの一環として開かれている写真展「アフリカのエイズ孤児」を広尾にある JICA地球ひろばで見てきました。

写真家の相川美穂さんが2006年にエイズ孤児支援NGO・PLASの支援先、ウガンダのスラムにあるBlessed Nursery and Primary School とその地域を撮影した写真展です。

エイズというと私たちは大人のイメージしてしまうのですが、エイズで苦しむのは大人だけではなく、親をエイズで亡くしたエイズ孤児達も大きな問題となっています。エイズ孤児は全世界で1500万人いると言われ、内1230万人はサハラ以南のアフリカです。14秒に一人の割で子どもがエイズによって親を亡くしています。2010年には2000万人から2500万人にふくれ上がると予想されています。

ウガンダ共和国は、エイズ対策に成功した国とされています。確かに妊婦のHIV感染率は1992年に30%だったのが、2002年には8.3%までになっているそうです。しかし2010年には人口が増加するにもかかわらず平均寿命は54歳から45歳になると言われています。

親をエイズで亡くした子ども達は、祖父母・親戚・地域住民に預けられるか(労働力と見なされ学校に行かせてもらえない。医療、衣食住すべての点で家庭の中でさえ差別や、偏見を受けます)、ストリートチルドレンになる子、子供だけで生活するエイズ孤児の家で暮らす子もいます。また、騙されて人身売買の被害にあう子、誘拐されて少年兵や児童労働、売春を課せられる子もいます。教育が受けられませんから、エイズの知識もなく、自分もエイズに感染する。差別されて仕事にも就けない、麻薬、アルコール依存症になる。そしてこれが更なるエイズ孤児を生むことになるという悪循環となってます。

しかしそのような過酷な状況を経験してきた子どもたちの中にも学校に行けるようになった子どもたちがいます。相川さんの作品にはその子どもたちの輝く笑顔があふれています。子どもたちは教育を受けることで誇りを取り戻したようで、「何より学ぶことが楽しい」と言っています。

会場では相川さんの作品やエイズ孤児についての映像、パネル展示が行われています。

写真の展示は5月11日(日)まで
<会場> JICA地球ひろば 1階 企画展示スペース
<対象>興味・関心をお持ちの方ならどなたでも
<入場料>無料
会場アクセスはこちら

世界エイズ孤児デーキャンペーン世界をうごかす7つのストーリーはこちらから

キャンペーンムービーはこちらから

ご寄付はこちらから
                    (鈴木由利子)

2008-05-07 15:22:29 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

こころを揺さぶる1枚にきっと出合う  「世界報道写真展2008」

「世界報道写真展」は、世界報道写真コンテストの入賞作品を展示する写真展。今年で51回目を迎えます。対象となるのは昨年撮影された報道写真で、事件、事故やスポーツなど10部門の写真が公開されます。

最近私が出かけた写真展で印象に残っているのは、「UNEP世界環境写真展 
“Focus on Your World”」です。
この写真展は横浜の「あーすぷらざ」で3月半ばまで開催されていた、「かながわ環境写真展」のなかの1つ。友人が教えてくれたものです。
国連環境計画(UNEP)が主催する、世界最大規模の環境写真コンテストとのことで、過去4回の入選作品のうち100点が展示されていました。

2008-05-07 01:28:36 この記事のURLこころが、ちょっとほっとする地域活用法

写真展へのお誘い

「写真は私たちの想像力を引き出し、考えるきっかけとなる媒体です」と写真家の大石芳野さんが言っておられました。まずは知ることから始めませんか?外を歩くのも気持ちのよい季節、ヨルダンに暮らすイラク避難民の物語とケニアでのエイズ治療の現状を写真を通して学んでみませんか?

”友情のフォトグラファー”写真展2008
イラク避難民家族の物語」〜ヨルダンで願う平和〜
2003年3月19日、イラクに最初の空爆が行われてから、はや5年の月日が経過しました。「イラクの自由作戦」と命名された戦渦の中で、国外へ避難したイラク人の数は200万を超えるといわれています。中でも隣国ヨルダンにおける避難民は約75万人とされていますが、多くの人々が難民と認められておらず正確な数は把握されていません。また、避難生活の様子が伝えられることも少ないのです。イラク避難民の姿や、彼らが抱く、母国での戦渦の記憶と美しい思い出、ヨルダンでの避難生活がもたらす安堵と苦悩、そして、将来への希望と不安が交錯する家族の物語に、KnKと共に耳を傾けてみてください

主催: 国境なき子どもたち(KnK
時: 2008年5月07日(水)〜5月14日(水)午前10:00〜午後6:00  
   最終日は午後3:00まで
場所:アイデムフォトギャラリー シリウス 
   (地下鉄丸の内線新宿御苑前駅すぐ)
地図はこちらから

写真家:谷本 美加 (たにもと みか)さんの 詳しい経歴・著作などはこちら

5月10日(土)は14:00〜より、会場にて写真家によるギャラリートーク(KnK10周年記念公開講座『シリーズ アジア』最終回:ヨルダン)が行われます。申し込みは件名を 『ギャラリートーク参加希望』 として、1.所属、2.名前、3.メールアドレス、4.参加人数、を記入の上 kodomo@knk.or.jp 宛にお送りください。
(締切:5月9日18時)  (以上KnKのHPより抜粋転載)


国境なき医師団日本写真展:TUMAINI (トゥマイニ=hope) 命をつなぐ

HIV/エイズの蔓延が深刻な国のひとつであるケニア。国境なき医師団(MSF)はこれまで10年以上に渡って、ケニアでエイズ治療プログラムを行ってきました。感染がとりわけ深刻な首都ナイロビのスラム地区と西部の町ホマベイにおけるプログラムを、ドイツ人写真家のマティアス・シュタインバッハが2006年と2007年の2度に渡って撮影しました。HIVと結核に二重感染した患者、小児病棟に入院する子どもたち、母子感染予防治療を受ける母親の肖像など、78点の作品を通じてエイズ治療の現場を紹介します
現在、世界のHIV感染者数は推定3300万人。MSFはアフリカを中心とする30ヵ国以上で、10万人以上の患者にエイズ治療を提供しています。

主催:国境なき医師団(MSF)日本
時:2008年4月19日(土)より6月1日(日) 11:00〜20:00
場所:東京・表参道GYRE(ジャイル)  東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 2F 
入場料:無料
問い合わせ:特定非営利活動法人 国境なき医師団日本
TEL: 03-5337-1502 (土日祝を除く 10:00〜18:00)

写真家:マティアス・シュタインバッハ
1969年生まれ、ドイツ、ベルリン在住。ドキュメンタリー写真家として主に社会問題に焦点を当てた写真を撮り続けている。
(以上国境なき医師団日本のHPより抜粋転載)

2008-04-28 15:10:53 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

「280億円はたったの4日分にすぎない」

「280億円はたったの4日分にすぎない」

notebook.jpg

この冊子がアジア太平洋資料センター(PARC)から送られてきました。これは1985年アフリカ難民の救済の目的で行われたチャリティ・コンサート(ライブ・エイド)でおよそ280億円ものお金が集まり、アフリカに贈られたのですが、それがたった1週間で債務返済に消えた。つまり、コンサートで集まったお金がアフリカの人々に使われることなく、先進国に戻っただけ。これを現在の債務返済額に換算すると、たったの4日分−これが、この冊子のタイトルです。

どうしてこんなことになったのだろう?このままの仕組みでは、いくら援助してもどうしようもないのではないか?「この仕組みを変えなくちゃダメじゃないか!」という問いかけから始まるこの冊子を読むと、最初「援助」として途上国(135ヶ国)に貸し付けられたお金は多くが借金であり、植民地からの独立後、それは高金利のせいで雪だるま式に膨んだとのことです。

巨額の債務を抱えた貧しい国々は、限られた予算から必死になって返済していますが、そのために毎年多額のお金が新たに貸し付けられ、毎年借りる額より返済額の方が多いとのこと。つまり、貧しい国から豊かな国に流れるお金のほうが大きいのです。

なぜ返済できないお金をそんなにたくさん借りたかについては、貸し手が無責任に貸したことが大きな原因のようです。真に途上国を援助するというより、先進国の都合で融資合戦が行われたとのこと。

完済が長引いているのは、借り手と貸し手双方の癒着や腐敗により、利益を生まないプロジェクトが多かったこと。東西冷戦下での米ソにおる途上国への援助合戦があり、その結果、途上国の軍事費や、独裁者の私財に入り、開発や援助の目的には使われなかったこと。唯一の輸出品の農産物などの一次産品の価格が暴落し、ドルを稼げなくなったこと。アメリカの金利の大幅引き上げに伴い、世界中が高金利になったこと。(実質金利20%)これらがあっという間に債務残高をとんでもない数字にしたとのことです。

「返せないんだったら、小学校を有料にして、経費のかかる病院は整理すればいい、補助金・関税を撤廃すればいい、熱帯雨林をじゃんじゃん切って輸出してお金を作りなさいよ」と、貸し手側が「解決策」を提案しているとのことですが、従うしかない借り手国では、学校に行けない子供や初歩的な医療も受けられない人がたくさん出てきた、また補助金のお陰で安くなっていた食料、生活必需品は高くて買えなくなったそうです。また熱帯雨林の伐採が続けばどうなるか・・・

返せなくなったときに借り手側のみが責任を負うという仕組みを変えなければ、貸して側が軽率な貸し付けを行ったリスクを将来にわたってずっと持ち続けることになります。

最も債務負担が大きいとされている国々40ヶ国にとって、最大の債権者は私たちの国、日本です。
私たちは借金のかたに途上国の子供達から教育を取り上げ、飢えさせてまで、自分たちが豊かであろうとしているのでしょうか?

この冊子を読んでいると、貧困の問題は実はそんなに複雑な話ではないと思えてきます。最近日本でも消費者金融の問題がようやく公の問題となり改善が見られました。発展途上の国々に高利でお金を借りさせ、債務をテコに、市場を海外に開放させ、その市場で儲けることを勘定に入れているのは「援助」でもなんでもありません。

「第三世界の人々は、そこから利益を得たこともなければ、その恩恵が彼らに届きもしなかった債務の支払いをしなければならない」1980年ノーベル平和賞受賞者のこの言葉にあるように、こういう形の「援助」が問題なのは明らかであり、「援助」については、少しづつ変化の兆しが出てきてようです。

「借りたら返す」というルールですが、お金を借りた方はそのお金を使って改善して、そこから上がった利益の中から返済して行くのが普通のルールであり、借りた方がその恩恵が得られるどころか、奪われることの方が多く、貸した側は更に豊かになる。これは「借りたものは返す」というルールが当てはまらないのでは?

2006年10月ノルウェー政府は、途上国5ヶ国に貸していた総額8000万ドルの債務を一方的かつ無条件で帳消しにすることを発表しました。ノルウェー政府は途上国の貧困削減や開発の為にこの貸し付けをおこなったのではなく、自国の利害から行われた無責任なものだったことを認め、「貸し手側の責任」をとったとのことです。

借金が帳消しになったら、飢餓に苦しむ8億人の1年分の食料が得られ、エイズ対策で50万人の命、幼い子供達の450万人の命が救えます。地雷撤去などなど、多くの問題が一挙に改善されます。そしてなにより、これらの国々の人々は自分達の未来を自分達で決められる自由が得られます。

私たちにできることは、まずこういったことを知ることから始まります。この冊子は、A5判の17ページでとても読みやすく、わかりやすく書かれています。以下の連絡先に冊子を申し込めば無料で送ってくださいます。
電話:03−5209−3455  
ファクス:03−5209−3453 
メール office@parc-jp.org

ノルウェー政府を動かしたのは粘り強い市民からの働きかけだったそうです

(文は冊子からの抜粋と要約が大部分です)   (鈴木由利子)

2008-03-24 12:34:20 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

「Table for Two」 企業の取り組みー2

前回の「Table for Two」プロジェクトについての続きです。

今年に入ってからの「Table for Two」への参加状況はどんな様子かを事務局に尋ねてみました。

このプロジェクトが始まった当初は、伊藤忠商事、ファミリーマート、日本IBM、日本航空、横浜市・かをり商事、NECなどが先行的に参加したそうですが、今年に入り、そのその半分が現在も続行されているとのことです。

新しく参加する大妻女子大学の学食(学生の提案で始まったとのこと)、京都のいくつかの大学の学食を含め、今春の参加実施企業(団体)は30社になるとのことです。この先の展望としては、更に多くの企業、公官庁、大学等の展開を進め、更にはレストランにも参加を呼びかけることになるとのことでした。

ファミリーマートの担当の方にも窺いました。
ファミリーマートは、自社研修施設内の食堂で、通常よりも約200kcal低く抑えた栄養バランスを考えたメニューを提供し、1回目4ヶ月間、2回目5ヶ月間に引き続き、今春も4月から再開するとのことです。

1回目には1360食、27280円、2回目には1406食、28120円が食事を食べた人からの寄付となり、ファミリーマート側も1食につき20円の寄付がなされるとのことです。メタボリック症候群の予防策や健康的な食生活についての情報も同時に提供し、社員の皆さんにも「食事を見直すきっかけになった、カロリーに対する意識が出てきた」という感想が寄せられているとのことです。


横浜市国際協力平和担当の方に窺いました。
横浜市庁舎内にある第三食堂の業務を受託しているかをり商事では、このTable For Two プロジェクトのための健康食メニューを2種類用意し、(若鶏のクリーム煮(582kcal)、シーフードムニエル(561kcal)両方とも650円)売上げの一部(1食あたり20円)を寄付しています。昨年の6月28日から始まり、現在も続いており、一年間の継続の予定で、その先は未定だそうです。横浜市庁舎内にある第三食堂はだれでも利用できる食堂です。みなとみらいから散歩で歩ける距離。お値段も手頃なヘルシーメニューを試してみませんか?

富士通にも尋ねてみました。
2007年は10月1日〜10月12日までの期間行い、およそ9万円弱の寄付になったとのことです。大きな事業所での社員食堂の取り組みは短期間でも多くの金額になりますね。一年に一回この期間に実施されるそうです。

NECでは昨年7月と今年の1月の2度にわたって先行的に参加し、社内カフェテリアで普通ライスを小ライスにしてカロリーダウンすることで、その差額の26円を寄付するキャンペーンを実施したとのことです。NECの社会貢献室にメールで問い合わせましたところ、「来年度から関東近県にある4事業場(府中、我孫子、玉川、相模原)およびグループ会社にて実施できるよう計画を立てているところです」とお返事をいただきました。
大きな事業所4つとグループ会社で実施が始まると、大きな動きになりますね!

今のところ、このプログラムに参加するにはこういった企業に働いていないと出来ないようですが、本当は、自分たちでできることなのですよね。

ひとりひとりが自分の健康のために食事の質、量、取り方を考えると同時に、食べ物を選ぶことさえできない人々に思いを馳せてみる、そしてできることとして、一食たべられたことに感謝して、例えば30円50円をためて、まとまったら、ハンガーフリーワールドの「ひとつぶ募金」などに送る・・・そういったことが私たちの普段の生活の中に当たり前のこととして、普通にできると・・・出来ない話ではないですよね! それとは別に、「Table for Two」のプロジェクト、もっと多くのレストランで実施されればいいですね〜
                (鈴木 由利子)

2008-03-15 23:35:37 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

Table for Two 途上国の貧困解消への企業の取り組み

私たちが現在暮らす地球人口はおよそ60億人。その内、10億人が飢餓に苦しみ、一方で10億人が肥満や生活習に関連した病気に苦しんでいます。この不均衡をなんとかしようということで、昨年から「テーブル・フォー・トウー」(TABLE FOR TWO)プロジェクト始まりました。

御存知の方も多いかと思いますが、このプロジェクトの趣旨は、「先進国の私たちが健康的な食事を取るとき、開発途上国の子供達に学校給食を送ることができる」。というものです。「TABLE FOR TWO」を実施している企業や公官庁の食堂で、健康的なメニューを購入すると、一食あたり約20円が、国連世界食糧計画(WFP)あるいは米国の非営利団体ミレニアム プロミスを通じて、開発途上国の学校給食に寄付する仕組みとなっています。20円という金額は、開発途上国の学校給食のほぼ1食分にほぼ相当するそうです。

このコンセプトは2006年夏、バンクーバーで行われた、ある会議の中で生まれたそうです。健康について、2つのグループが同じ部屋で、それぞれ、貧困と肥満に焦点を当てて討議する内に、避けては通れない、この二極化した不平等な皮肉が取り組むべき問題として参加者全員の意識の中にしっかり捉えられ、「TABLE FOR TWO」 を創ることに繋がったとのことです。

そこから、このプロジェクトは、毎年スイスで開催されているダボス会議(世界経済フォーラム)で選ばれた日本人のヤンググローバルリーダー(YGL)日本代表十数名によるヘルス関連の活動としてスタートし、日本の会社や公官庁の食堂で試験的に始まりました。試行錯誤を経て、改善され、2007年9月に中国・大連で開催された会合を機に、アメリカが今年春からスタートし、中国、ヨーロッパ、インドが準備に入っているとのことです。

「Table for Two」 というのは文字どおり、二人で囲む食卓ですよね。自分が健康食を食べることで、もう一人途上国で食べられる人がいる。「独りでたべているのではない」−このプロジェクトの名前はこういう意味あいで付けられたそうです。

この活動のメリットとして、“win-win”の解決策であること。つまり、途上国と先進国の両方の人々が同時に健康の問題を解決できるという、片方だけが「得る」のではなく、両者が「得られる」ということ、そして運動への参加しやすさーこの運動に参加するレストランが増えれば、私たちは気軽に参加しやすくなる。また、企業としては、社員の健康を改善することができるし、地球上の貧困について何か貢献できることにもなる、などが上げられています。

次回に続きます。  (鈴木由利子)

2008-03-10 11:22:54 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

「第16回 地球環境映画祭」のお知らせ

映画祭のお知らせです。

3月7(金)、8(土)、9(日)は第16回地球環境映画祭に出かけませんか?

「EARTH VISION地球環境映像祭」とは、地球サミットがおこなわれた1992年に始まった、アジアで初めての国際環境映像祭です。映像を通して地球環境について考えるきっかけとなる場を作ることを目的としています。

今なおあまり紹介されることの少ない世界の環境映像と出会う場、様々な地域と文化の背景を持つ映像制作者と観客との対話、交流の場として、毎年東京で、世界の映像作品と、アジア・オセアニアの監督を招き、国際映像祭を開催しています。(以上、EARTH VISION地球環境映像祭 のHPより抜粋)

上映日時、時間
3月7日(金)14:00〜21:00
3月8日(土)10:00〜19:00
3月9日(日)10:00〜最長21:00(終了時刻は、アース・ビジョン大賞受賞作品により異なります)

上映場所:四谷区民ホール(東京都新宿区内藤町87番地 四谷区民センター9階)

参加費:協力費1日1,000円 
高校生以下無料・事前予約不要
3日間通し協力費(カタログ付き)一般2,000円 学生1,500円 

1日目は午後2時から4作品。「世界里山紀行 中国・雲南 竹とともに生きる」、「赤貧洗うがごとき −田中正造と野に叫ぶ人々」、「トラ −死の軌跡」、「水になった村」など気になっていたけど見られなかった作品や興味ある作品ばかりです。

2日目は「子供のための環境プログラム」となっています。2分〜11分のアニメなどの小作品が6本と、30分くらいの実写が5本、1時間くらいの実写が3本です。芸術性の高いアニメにも興味をそそられますが、シベリアの先住民族を扱った「タイガの子」、食肉の生産現場を扱った「動物工場」、表示だけではわからないエビの素性を映した「エビの履歴書」など、大人にも見応えある作品ばかりです。

3日目は3作品上映の後、特別プログラムとして「不都合な真実」の上映と、受賞作品の表彰式、表彰式のあとにはアース・ビジョン大賞作品が上映され、交流会もあるとのことです。プログラムを見ると、欲張って3日とも行きたい〜!と思ってしまいます!

詳細と上映場所の地図、プログラムはこちらから入り、今年度のEARTH VISIONをクリックしてください。               
                   (鈴木由利子)

2008-02-29 19:11:08 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

ツバルの映画 へのお誘い

南太平洋に浮かぶツバル島のことを聞いたことはあるでしょうか?「.tv」というテレビを想像するドメインでも一躍有名になりました。ツバルは人口が少ない上に資源に乏しく、国家財政の収入源は、入漁料と外国漁船への出稼ぎ船員等による海外送金が主ですので、この使用権はツバルにとっても大きな財源といえるでしょう。

のんびるリポーター鈴木由利子さんのブログで、このツバルの映画が紹介されています。海抜が1メートルのツバルは地球温暖化の影響で海面下に沈みつつあり、頼りの飲み水の雨も降水量が少なくなり、深刻な現実問題となって立ちはだかっています。このツバルのドキュメンタリー映画が各地で反響を呼んでいます。

自主上映主宰を希望される方への情報もあります。この映画は「生きている映画、成長する映画」なのだそうです。見た人の思いが映画を成長させるとのこと。映画をきっかけに、世界の縮図とも言えるツバルの現状について、環境問題について、学んでみるいい機会ではないでしょうか。
                           [バックナンバーへ

2008-02-21 00:57:43 この記事のURL今週の注目記事

YOKOSO! JAPAN WEEKS 2008

フリーガイドデイ

 国土交通省は、平成14年、日本人の海外旅行者が約1,600万人であるのに対して、日本を訪れる外国人旅行者は、その3分の1以下の約500万人に過ぎないことから、その格差をできる限りはやく是正しようと決定しました。


Poster.jpg

そのため、「外国人旅行者訪日促進戦略」の一環としてビジット・ジャパン・キャンペーンの実施が決定されました。「2010年までに1,000万人の訪日外国人誘致」を実現するための活動が開始され、今年も1月20日から2月29日の期間、“YOKOSO! JAPAN WEEKS 2008”と銘打ってそのキャンペーンが行われています。現在日本にはそれぞれ異なった形態を持つ大手の通訳案内士の団体が三つあり、私はそのうちのひとつ、全日本通訳案内士連盟(JFG=Japan Federation of Certified Guides http://www.jfg.to/)に所属しています。この団体は通訳ガイド、通訳、翻訳など、9ヶ国語での外国語サービスを有償で提供している国家資格を持つプロ集団です。このキャンぺーに協力するべく、私たち通訳案内士(通称通訳ガイド)は日本の歴史・史跡・伝統・習慣などをよりよく理解してもらうために有名観光地に立って、ボランティアで一日フリーサービス(無料)のガイドをしました。

2008-02-19 09:01:07 この記事のURLもっと楽しむためのバリアフリーとは

いにしえの国際交流の足跡を訪ねて〜羊太夫の伝説

群馬県吉井町に「多胡碑」を訪ねました。

古代に半島から高い技術を持った人々がこの辺りに多く移り住んだということに興味があり、ちょっと調べるうちに「羊太夫」という伝説が出てきて、何なのだろう?と思ったことが訪ねたきっかけです。多胡碑は、宮城県の多賀城碑・栃木県の那須国造碑とならび、日本最古の三石碑の一つだそうです。

「多胡」という地名は、胡人がたくさんいる土地ということですが、胡とは、弦楽器の二胡(胡弓との混同は間違いとのこと)などで知られるように、中国からシルクロードの先、アジア西域をさしています。従って、この地域から中国を経て日本に渡ってきた人の多くいる地域ということになるようです。この地名は成田空港の近くにもあり(多古)、私の住む近くの神奈川県中央林間にも多胡記念公園があります。おそらく群馬県のこの地域から他方に移動して行ったと思われます。

まず、群馬県安中市、学習の森にある、「ふるさと学習館」を訪ねました。町の中心地からはずれ、のんびりした丘陵に建てられたこの施設は、これまでに何回か足を運んでいるのですが、清々した気持ちの安らぐ場所です。そこで渡来人についての資料などを尋ねましたら、学芸員の大工原氏方が、新参者にもならない私のような者に詳しく講義をしてくださいました。地元の方でもあり、次々に資料を出して説明して下さり恐縮至極でした。

また、お昼ご飯に勧めて下さった、この学習館のすぐ近くのレストラン「とねりこ」では、ちょうどオーナーの方がいらっしゃり、この学習の森で行われる多国籍の方々と一緒に楽しむ祭りのこと、ご自身も日中交流に力をいれておられることなど、いろいろお話ししてくださいました。このレストランはお座敷列車を改造したダチョウ料理がメインのレストランで、車窓から山々の景色を眺めながらの食事は、ちょっとした旅気分。エスニック風のダチョウのカレーを美味しくいただきました。

さて多胡碑ですが、711年に上野国の片岡郡、緑野郡、甘楽郡を分割して多胡郡が作られ、そのことを記念して作られた碑です。 分割の理由は、甘楽郡の勢力の大きさを懸念した中央がその力をそぐためだったとのこと。八高線はいわば渡来系の人材バンクであり、その中でも甘楽郡は織物、牧場がさかんで6世紀の榛名山の爆発でも傷つかず、力をつけてきたことが、大和朝廷に反乱の元になると怖れられたとのことです。

碑に彫られている2文字「給羊」の解釈については、羊とは方角、渡来人、中央から遣わされた郡司など、様々に論議されてきたようですが、「給羊」 を 「羊に給(きゅう) す」 と読み、羊という人物を郡司とし、新しくできた多胡郡に遣わせた、とするのが定説になりつつあるようです。

「羊太夫伝説」でも、この「給羊」を、郡司のこととして語られているようですが、碑の中の「給羊」とは切り離して、伝説の人「羊太夫」とは、誰なの?について大工原氏に伺いました。氏のお話しでは、羊太夫とは、運送業を生業としていた物部氏(中央とは直接関係のない)とも考えられるとのことです。

羊太夫伝説では、最後、羊太夫が謀反を企てているという嫌疑をかけられ、大和朝廷国府軍に追捕されることになっていますが、当時甘楽郡北部で広大な牧場を運営し、蝦夷征伐から戻ってきた集団を受け入れ、運送業を手広く行っていた物部氏も、その勢力の大きさを朝廷に怖れられ、国府の追捕を受けます。追われた物部氏は、甘楽郡から分かれた多胡郡の地に逃げて立て籠もったとのことです。

この地域から出された蝦夷征伐は出羽の国で、ここはすみやかに平定され、出て行った民は地元に戻ってくるのが早かったとのこと。行くときは農民だったのが、戦いの方法を学んで帰った彼らは、いわば戦士の集団、あるいはならず者の集団、農民には戻らず、牧場に集まったとのこと。また、当時の牧場には製鉄所(馬具の製造)や、釜業、皮なめしなどの工房もあり、技術集団を囲っている大きな複合施設でもありました。軍馬をたくさんもち、運送業を行い、広大な範囲に勢力を広げていたのが、中央政府に怖れられたのでしょう。

蝦夷のアテルイが地元で英雄であったように、この物部氏も地元では人気があっただろうと想像されます。元は大陸から渡ってきた技術集団と土着の荒くれ者たちをまとめて、抜群のカリスマ性のあった頭領。馬に乗って疾走する姿が目に浮かぶようです。地元では、この多胡碑は羊さまのお墓として親しまれているとのことです。    (鈴木由利子)

2008-02-18 11:16:28 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう

ツバルの映画 へのお誘い

ツバルという国を御存知ですか?
フィジーの少し北に位置し、品川区くらいの面積に人口は1万人ほど。バチカンを除くと、独立国の中で最も人口の少ない国だそうです。9つの珊瑚島からなる小さな島国は、環礁といわれ、幅の狭い土地が輪のような形で、美しい海面に浮かんでいます。1978年にイギリスの植民地から独立した時、8つの島にしか人が住んでいなかったので、国名は、ツ(TU)=立ち上がる、バル(VALU) =8 となったそうです。

ツバルは今温暖化の影響で海面下に沈みつつあり、住民に深刻な不安を引き起こしています。海抜が1メートルのこの国は、すでに満潮時で50センチの海面上昇があり、それに加えて温暖化の影響を受け、常時浸水する面積が広がっているとのことです。また砂浜も高くなった波にさらわれ、その面積は減少しています。砂浜にあった椰子の木は根元から倒れています。また、これも温暖化の影響で、飲み水として頼っていた雨が降らなくなり、それも深刻な死活問題となっています。かつて使われていた井戸は海面上昇により、井戸に海水が入り使えなくなったそうです。

このツバルの状況をNPO法人宇宙船地球号の事務局長山本敏晴氏が視察して映画になっています。この映画は、今週末にはJICA地球広場で上映会があります。ただし今回はほぼ予約で満席状態とのこと。ですが、これからいくつか上映会が予定されています。(一般公開は、5月4日はJICA横浜)、また自主上映主宰者も募集されています。興味のある方は、こちらで詳細をご覧下さい。

山本氏がこのツバルのこと、温暖化についてOur Planet-TV の番組”Contact”の中で語っておられます。この番組の中で、日本も他国事ではなく、このまま温暖化が進み最悪のケースを考えると、例えば東京では、東京湾沿いのかなりの多くの地域が沈没するといる怖い予想が立てられています。

二酸化炭素排出量を国別で見ると、一位はこれまで米国でしたが、2008年には中国になるとのこと。1人当たりの排出量一位はやはり米国、日本は8位で、中国の一人当たりの3倍出していることになるとのことです。

「私たちが個人レベルでできるエコライフは?」という質問に山本氏は「モノを買うとき、それが本当にどうしても必要なものかどうかを考えるということ。余計なものを買わなければ企業も作らなくなる。工場から排出される二酸化炭素が減るようになる・・・」と提案なさっています。衝動買いはどのみち良くないですね〜

2008-02-12 01:17:31 この記事のURL身近な国際協力に参加しよう


▲このページの上へ戻る