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<身近な動物との「共生」について、小学校の飼育係の生徒たちと話し合う> 茨城県結城市

2008-02-29 01:08:40

春のようにあたたかな二月のある日、茨城県結城市の結城小学校に行きました。
結城市は、茨城県の西の方にある鎌倉時代からの城下町で、その面影を残しながら、新しい家並みも広がる、新旧が調和した落ち着いた清潔な印象のまちです。
特産品の結城紬(常陸紬)は、国の重要無形文化財にもなっています。

結城小学校は、そうした格調あるまちのなかほどに、桜の木に囲まれるようにしてありました。
お訪ねたした目的は、当ブログにも登場していただいています、ゆうき動物病院の院長先生で、大学の先生もされています安藤先生のご紹介で、五年生、六年生の動物飼育係の生徒たちと動物について話し合うためでした。
私は、紙芝居を抱えて、「身近な動物(ペット)との共生について話し合いができたらいいな」と、ドキドキしながら訪ねたのでした。

では、その様子を写真を交えながらご紹介しましょう。
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「わたしは子供の頃、ターザンになりたいと思っていたくらい動物が好きでした。今も大好きです。誰かが捨てていく猫たちや犬たちを、ターザンのように助けて、一緒に暮らしているんですよ」と話しています。
yuukisyou_seito.jpg

「”共生”という言葉を聞いたり読んだりしたことはありますか? 人間と動物や自然がいっしょに生きていく、”共生”していくことはとても大切で、もともと地球という星は、人間も動物も鳥も虫も木や草も、みんなが共生しているんです」
「でも、いっしょに生きる、共生は大切なんですよ、と言うことは簡単ですが、実際に、いっしょに生きる、共生するとは、どういうことでしょうね?」

この質問は、ちょっと難しくて、みんな答えにつまっていました。そこで、「皆さんが飼育している動物は何ですか?」と訊きました。
すると、Mくんが、「にわとりとインコとうざぎです」と答えてくれました。
「にわとりとインコとうさぎの世話をしていて、どうですか? 可愛いですか?」
「はい、可愛いです。でも、鳥のオスは、すぐぎゃあぎゃあとケンカするので可愛くないこともあります」と、Mくんは言いました。

「そうかぁ、そうだよね〜、ケンカするとうるさいし、ちょっとおっかないもんね。・・・でもね、オスは、人間もそうだけど、家族を守ったり養ったりするために、外の敵と戦わなきゃいけない、という”本能”があって、そのために気が荒いのかもしれないよ。それで、今度ケンカした時、”あ、こいつ、がんばってるんだ”と思って見ると、結構可愛いな、いいやつだな、と思えるかも知れない。・・・共生ってね、その動物や生き物の、習性や特徴を理解するところから始まるんじゃないか、と思うの。

友達同士や、きょうだいのこと、思い浮かべてみて。
友達やきょうだいが、怒ったり、泣いたりした時、それをいやだと思うだけだったら、本当の仲良しにはなれないでしょ。怒った理由や、泣いた原因をわかると、本当の仲良しになる。動物、特にペットに対しては、そういう見方や態度が必要なんじゃないかと思うの。共生は、そこからはじまると思うの」
・・・身振り手振りを入れて、一生懸命はなしています。
yuukisyou_sahanasi.jpg

紙芝居をしました。「おおかみのおうさま」(童心社刊 作:川崎大治 画:小谷野半二)」という、お山のうさぎをさらって、自分のオーバーにしてしまうおおかみのおうさまのお話です。
「人間も動物も、みんな誰かの恩恵をもらって生きていますね。でも、必要以上に、なにかの命を奪って、自分だけ満足すればいい、という生き方はどうでしょう。それは、共生とは反対になっていきますね。
でも人間は、これまで、この紙芝居のおおかみのおうさまにちょっと似ている生き方をしてきたように思います。強いものの都合を一番に考える生き方。
これからの時代は、強いものが、弱いがわを犠牲にしたり、踏みつけるだけではない生き方をするのが大事な気がします。皆さんに期待します♪」
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結城小学校の飼育係の皆さん、熱心に聞いてくれてありがとう!
とても素敵な一日になりました。
校長先生から、うさぎ小屋に木の板をはってうさぎたちが暮らしやすくした、というお話しを聞きました。今度はうさぎ小屋で、動物について話し合いましょう。
yuukisyou_syugou.jpg

リポーターの独言
校長先生や飼育担当の先生、そして安藤先生から、結城小学校の飼育係の生徒たちの世話が、とても心がこもっていて、その結果、最初元気のなかった鶏やウサギがどんどん生き生きとしてきたり、体毛が抜けていた鶏が一年後には毛がフサフサとはえた、というお話しもしていただきました。
それはいつか、絵本や紙芝居にできたらなぁと、楽しみな気持ちで思っています。

※結城小学校の飼育係の生徒の手紙を記事にしていました。こちらをどうぞ。

(佐々木和恵)

この記事のURLコメント(6)

Posted by 佐々木和恵 at 2008-03-03 00:18:52

Kahloさん、こんばんは!
私こそKahloさんのコメントに感動してしまいました。このように理解していただけるからこそ、言葉が生きてくるんですものね。
それにしてもこどもたちの素直さは、心が洗われるようでした。帰りに出口まで送ってくれた生徒は、動物のことにくわしくて、びっくりしたり感激したり、でした。

Posted by Kahlo at 2008-03-02 21:50:43

こんばんは。すばらしい活動ですね!
『かわいくないと思うこともある』という子どもの素直な言葉に対し、佐々木さんのわかりやすい喩えを用いてのお答えに、とても感動しました。
わたしも、自分の家で飼っている小鳥に噛み付かれる時、悲しい気持ちがしていたからです。
『あ、こいつ、がんばってるんだな』って小鳥を見つめた時、心から愛しくなりました。いいお話をありがとうございます。

きっとこれから子どもたちが生き物と接するたびに、佐々木さんの熱いメッセージを思い出すことでしょう。
すでに、飼育係の愛情あふれる接し方が、共生に実を結んでいるのですね。
まさに生きた授業、お疲れ様でした。

Posted by 佐々木和恵 at 2008-02-29 09:57:23

あー、ideさん、ほんとに近くだったらいいのに・・・。でも今度、遠くても一度来て演じてあげて下さいね。ideさんのことは生徒たちにも話して、「今度は来てもらうようにするね」と言っちゃいました。
おおかみのおうさまは、哀れな末路をたどるので、それがちょっと気になったのですが、今度お会いしたら、その点についてもご意見聞かせて下さいね。

Posted by 佐々木和恵 at 2008-02-29 09:48:46

KYさま、おはようございます。嬉しいコメントを本当にありがとうございます。ほんとに感激です。
この小学校では、動物の命を考えるということは、ただえさをやればいい、管理すればいいではいけない、親身に動物の習性にたって世話をすることが大事だと、先生が気づかれ、そう心がけておられるのだそうです。胸がいっぱいになりました。

Posted by ide at 2008-02-29 08:51:18

あー、佐々木さんの近くならよかったのに・・。
「おおかみのおうさま」は残念ながら演じたことが無かったので、図書館に予約しました。こんど、小学校でやってみます。
小さいころに動物に触れ合っていれば、きっと残酷なことはしないと思います。

Posted by K.Y at 2008-02-29 07:35:19

佐々木様 とても素敵な活動をされていますね。まさに佐々木さん自身も幸せにする福祉活動だなと思いました。以前の記事も読ませていただきました。安藤先生も素敵な方のようですね! この日の授業風景が浮かぶようで、一緒に聴いてみたかったなぁ。動物達の命に触れることで、友達や周りの人たちの命のことをもっともっと考えられるようになる、そんな授業が増えることが、今とても大切なんでしょうね。(K.Y)

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