春のようにあたたかな二月のある日、茨城県結城市の結城小学校に行きました。
結城市は、茨城県の西の方にある鎌倉時代からの城下町で、その面影を残しながら、新しい家並みも広がる、新旧が調和した落ち着いた清潔な印象のまちです。
特産品の結城紬(常陸紬)は、国の重要無形文化財にもなっています。
結城小学校は、そうした格調あるまちのなかほどに、桜の木に囲まれるようにしてありました。
お訪ねたした目的は、当ブログにも登場していただいています、
ゆうき動物病院の院長先生で、大学の先生もされています安藤先生のご紹介で、五年生、六年生の動物飼育係の生徒たちと動物について話し合うためでした。
私は、紙芝居を抱えて、「身近な動物(ペット)との共生について話し合いができたらいいな」と、ドキドキしながら訪ねたのでした。
では、その様子を写真を交えながらご紹介しましょう。
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「わたしは子供の頃、
ターザンになりたいと思っていたくらい動物が好きでした。今も大好きです。誰かが捨てていく猫たちや犬たちを、ターザンのように助けて、一緒に暮らしているんですよ」と話しています。
「”
共生”という言葉を聞いたり読んだりしたことはありますか? 人間と動物や自然がいっしょに生きていく、”共生”していくことはとても大切で、もともと地球という星は、人間も動物も鳥も虫も木や草も、みんなが共生しているんです」
「でも、いっしょに生きる、共生は大切なんですよ、と言うことは簡単ですが、実際に、いっしょに生きる、共生するとは、どういうことでしょうね?」
この質問は、ちょっと難しくて、みんな答えにつまっていました。そこで、「皆さんが飼育している動物は何ですか?」と訊きました。
すると、Mくんが、「にわとりとインコとうざぎです」と答えてくれました。
「にわとりとインコとうさぎの世話をしていて、どうですか? 可愛いですか?」
「はい、可愛いです。でも、鳥のオスは、すぐぎゃあぎゃあとケンカするので可愛くないこともあります」と、Mくんは言いました。
「そうかぁ、そうだよね〜、ケンカするとうるさいし、ちょっとおっかないもんね。・・・でもね、オスは、人間もそうだけど、家族を守ったり養ったりするために、外の敵と戦わなきゃいけない、という”本能”があって、そのために気が荒いのかもしれないよ。それで、今度ケンカした時、”あ、こいつ、がんばってるんだ”と思って見ると、結構可愛いな、いいやつだな、と思えるかも知れない。・・・共生ってね、その動物や生き物の、習性や特徴を理解するところから始まるんじゃないか、と思うの。
友達同士や、きょうだいのこと、思い浮かべてみて。
友達やきょうだいが、怒ったり、泣いたりした時、それをいやだと思うだけだったら、本当の仲良しにはなれないでしょ。怒った理由や、泣いた原因をわかると、本当の仲良しになる。動物、特にペットに対しては、そういう見方や態度が必要なんじゃないかと思うの。共生は、そこからはじまると思うの」
・・・身振り手振りを入れて、一生懸命はなしています。
紙芝居をしました。「
おおかみのおうさま」(童心社刊 作:川崎大治 画:小谷野半二)」という、お山のうさぎをさらって、自分のオーバーにしてしまうおおかみのおうさまのお話です。
「人間も動物も、みんな誰かの恩恵をもらって生きていますね。でも、必要以上に、なにかの命を奪って、自分だけ満足すればいい、という生き方はどうでしょう。それは、共生とは反対になっていきますね。
でも人間は、これまで、この紙芝居のおおかみのおうさまにちょっと似ている生き方をしてきたように思います。強いものの都合を一番に考える生き方。
これからの時代は、強いものが、弱いがわを犠牲にしたり、踏みつけるだけではない生き方をするのが大事な気がします。皆さんに期待します♪」
結城小学校の飼育係の皆さん、熱心に聞いてくれてありがとう!
とても素敵な一日になりました。
校長先生から、うさぎ小屋に木の板をはってうさぎたちが暮らしやすくした、というお話しを聞きました。今度はうさぎ小屋で、動物について話し合いましょう。
リポーターの独言
校長先生や飼育担当の先生、そして安藤先生から、結城小学校の飼育係の生徒たちの世話が、とても心がこもっていて、その結果、最初元気のなかった鶏やウサギがどんどん生き生きとしてきたり、体毛が抜けていた鶏が一年後には毛がフサフサとはえた、というお話しもしていただきました。
それはいつか、絵本や紙芝居にできたらなぁと、楽しみな気持ちで思っています。
※結城小学校の飼育係の生徒の手紙を記事にしていました。
こちらをどうぞ。
(佐々木和恵)