要約筆記者は、話し言葉をその場で素早く書いて、聴覚障がい者に伝える通訳です。今、「プロの要約筆記者」が求められています。
「特定非営利活動法人 茨城県中途失聴・難聴者協会」が、要約筆記の勉強会と、後日開催予定の、要約筆記者養成講座説明会を開きます。この勉強会と説明会に参加して、要約筆記がどういうものかという理解とやりがいを知ってみませんか。
要約筆記の勉強会・養成講座説明会
日時:5月18日(日) 13:00〜15:00
会場:土浦市総合福祉会館4階 講義講習室(茨城県土浦市大和町9-2ウララ2ビル4階)
費用:この日の参加は無料
資格・条件:中途失聴・難聴者。中途失聴・難聴者の支援をしたい方。要約筆記の活動に関心のある方。コミュニケーションがとれる方。
問い合わせ・申し込み:Email:ibanan@cpost.plala.or.jp またはFAX 029-857-5138
特定非営利活動法人 茨城県中途失聴・難聴者協会
中途失聴・難聴者の社会参加、生活向上、自立のために、「難聴者の集いなど運動の活性化」「補聴器・人工内耳相談会の取り組み」「難聴者の地域講座講師養成講習会への取り組み」など精力的に活動をしている。特に、難聴者に必要不可欠な「プロの要約筆記者養成」に力を入れている。
【代表】斎藤正昭(理事長)
【住所】茨城県つくば市上ノ室1892番地4(〒305-0023)
【TEL】029-857-5138
【FAX】029-857-5138
【E-mail】ibanan@cpost.plala.or.jp
【HP】
http://www.normanet.ne.jp/~ibanan/
【設立】1986年10月(NPO法人設立 2007年3月)
【会員数】60名
【活動場所】

要約筆記者は、会議をはじめ難聴者個々の勉強会、病院、習い事、学校の保護者会などで活動します。この写真は、講演会の時の様子を撮影したものです。壇上に、四人の要約筆記者がいて、発言者の言葉を書きとめると、スクリーンにそれが映し出されます。講師や発言者の言葉は勿論、笑い声や擬音も書いて伝えます。難聴の参加者はそれを読んで全容を理解していきます。

会話がはじまると、要約筆記者がさっと難聴者の傍により、言葉を紙に書いて差し出します。この時の、筆記者のかもしだす雰囲気がさりげなく温かくソフトで、ぎこちなさがひとつもありませんでした。
向かって右から、県のやすらぎの植木さん、茨難聴の斎藤理事長、茨難聴のコーディネーター佐藤さん、そして要約筆記者の武石さん、篠崎さんです。お二人は、難聴者の方から、「通訳がついていると感じないくらいスムースに言葉が伝わった、と言われることもあります。そういう時、本当に嬉しく、この活動をやっていくことのやりがいを感じます」「難聴者の日常の中で二人三脚でやっていきますから、自分が役に立てた時は本当に嬉しいですね」と話して下さいました。
この仕事の大事な点は、守秘義務があること、そして例えば病院などに行った時、医師の言葉に対して、筆記者が答えてはいけないなどの心構えが必要で、こうしたことを理解し、誠実に守れる人間的な成熟が求められます。
斉藤理事長は、「要約筆記者に特に求めたいことは、筆記の技術とともに、難聴者とスムースにコミュニケーションがとれる、ということ。また難聴者の付き添いとか、お世話してあげる、ではなく、人間対人間として向かい合った形の中で要約筆記の仕事をする、という意識を持って欲しい。難聴者の方も、お世話になる、などと遠慮の気持ちを持ってはだめ。お世話になってる、お世話してあげてる、という意識では、どちらも自立はできない。要約筆記という立派な仕事をし、それを利用している、という自立の付き合いが人間としても互いを育てるのです」と言われました。
リポーターの独言
斉藤理事長の言葉は、全てに通じる普遍性のある大事なことだと、胸に深く入りました。
のんびる5月号に掲載されています。
(佐々木和恵)