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いきいき生きるには歯の健康から

2008-08-23 12:47:58

身体の健康状態は、何か感じると気にするけれど、歯に関しては、あんまり気にしない、という人は多いのではないでしょうか。私などその典型のようなズボラさです。

その私が、歯は健康の源のひとつ、を思い知るようになったのは、認知症が進んできた夫が食べ物をよく噛めなくなってきてからです。というより、噛む意欲をなくしてきた、といえます。よく噛まないで飲み込むということは、誤嚥と肺炎につながります。実際に夫は、誤嚥性肺炎で病院に救急搬送ということも起こりました。

入れ歯があるから噛むことは問題ない、かというとそうではありません。認知症の状態によっては、入れ歯そのものを受け付けなくなり、噛む努力をしなくなってしまうのです。

噛む、食べる、ということは、いわば本能で出来ることだと思っていたのですが、いえいえ、認知症のような症状は、赤ちゃんでもやろうとする本能そのものを奪っていく面があるのです。
介護者というのは、それを意識し、高齢者や認知症者が、少しでも自分でやろうとする力を保てるように、日頃の口腔ケアへの心配り、励ましが必要なのですね。
私はつくづく、もっと早くからそういうことに留意しておけばよかっ・・・・・と悔やんでいます。

そこで、読者の皆様の参考になればと、かかりつけの歯科医院からお借りした、『いきいき生きる』をご紹介しようと思います。

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この本は、2000年スタートした介護保険制度にあわせて発行されており、人間の生の根源は食べることにあり、食べること=歯の健康、という理念のもとで作られています。

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<寝たきりゼロへの10か条は口腔ケアが支えます>

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1)一日に30食品を食べる歯は寝たきりゼロへのパスポート。
2)寝たきりは寝かせきりからつくられる・・・よく噛みよく食べよく話す。
3)口腔ケアは、毎日行う生活リハビリテーション。
4)くらしの中でのリハビリは、食事と排泄、着替えから・・・自分で行う口腔ケア。
5)食後には義歯をはずしてまず清掃。お休み前にもう一度。
6)手を出す前に介護者が、まずは自分の口腔ケア。
7)ベッドから移ろう移そう車椅子・・・口腔ケアは自立を支えるバロメーター。
8)歯ブラシも握りやすく改造し、アイディアを生かしてセルフケア。
9)うちでもそとでも喜びみつけ、みんなで防ごう閉じこもり・・・歯のない人も口元整え。
10)介護と保健と歯科医療。進んで利用、口腔ケア。

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歯磨きは、歯や歯肉を守るだけではなく、満足な食事を摂るための口の働きも支えます。栄養摂取がままならず、会話も減ると、生きる意欲も失せてきます。
口腔ケアで歯を守る。それは生きる意欲を支え、自立を促すことなのです。

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介護を要する高齢者の最大の死因は肺炎です。口腔内には、さまざまな細菌が棲んでいます。それが唾液や食物、胃液とともに気管に入り、「誤嚥(ごえん)性肺炎」を起こすのです。
誤嚥性肺炎の予防は、口腔内の清潔を保つこと、および食後はできるだけ座位を保つことです。

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歯のない人は、口元を若返らせることが誇りと自立意識をとりもどします。入れ歯も含めて、口でしっかり噛むことは、野菜やミネラル、栄養を十分に摂り、痴呆、床ずれを防ぎます。
栄養と水分を摂り、感染予防の抵抗力を得ることは、歯科のみにできる妙薬です。
衰えた口の機能のために食事を変えるのではなく、必要な食事のために口の機能を回復させましょう。

いきいき生きる
監修者 新庄文明
イラスト アンドリュー・J・バーガー

発行 株式会社ジーシー

(佐々木和恵)

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