取材のためにこの会の事務所にいたのは、およそ2時間ぐらいでした。その間、私はずうっと、『なんて束縛感のない、大らかさ、自由さを感じる会だろう』と感じていました。
そして、スタッフの方々が、お互い同士で、信頼しあい、敬意を持ちあっていらっしゃる感じを受け、そのことが大変心地いいのでした。
リポーターごときがこんな言い方をしては僭越ですが、会の土台、柱たる代表ご夫妻の、人間や社会や出来事に対しての公正な視線と洞察性は、活動される人々を自由にしている、という感じを受けました。
人というのは、必要以上の裁定を受けず、心を自由に自分らしくいられれば、持っているものを最大限に発揮できますからね。この会の皆さんから、そうした伸びやかさ、温かさが伝わってくるのでした。
代表の宇井さんの夫人、宇井照子さんのお話しに感涙
このディホーム、会の事務所は、宇井さんのご自宅です。何かのために自宅を開放してしまうというのは大変なことです。
宇井さんご自身は、やりたいのですからいいですが、照子さんはそれでいいのだろうか、と気になりました。
それで単刀直入にそのことをお訊きしました。
「現役時代の夫は仕事中心で、家庭にゆっくりいることはあまりなかったんですよ。定年退職しました時、これから二人で旅行など楽しめるかな、と思いました。ところが、こういう活動をするから、家を使いたい、と言うじゃないですか・・・」と照子さん。
「それに私は、あまり身体が丈夫ではないんです」と、照子さんは続けます。
私はここまで伺って、『奥様は、どんなにか迷惑に思われ、無理をされてこられたんだろうなぁ・・・』と緊張してきました。
ところが、照子さんは、実に清清しい優しい笑顔で、こう言われたのです。
「これをやりたい、と強く念願する者がいたら、それをさせてあげるしかないでしょう」と。
そして、現在は、ディホームの調理に関わっていらっしゃるそうです。
私は、この言葉を聞いた瞬間、心中『ウーム、只者ではない!』と唸り、なぜか涙が出そうになりました。自分の権利よりも、魂が必要としているものを尊重し、其れに従う事を選択する照子さんの大きさに感動したのでした。
夏目理一さんも、宇井さんの身近にいる只者ではないお一人
夏目さんは、あすかを立ち上げる前に参加していたボランティア団体で知り合って以後、宇井さんのよき理解者であり、活動の実際的な協力者のお一人です。
「このあすかは、素晴らしいんだけど、特にすごいのが、会員のみんながグチや悪口におちず、互いを認め合い、敬意をもちあって活動しているところだね。ここに来るだけで癒される」
「また、宇井さんは私財を投げ打ってやってるのに、そのことを誇示せず、とにかくみんなの才能や実力が自然に輝くようにやっていく、素晴らしいですよ」
こうした視点で、会や会員の皆さんを支えていらっしゃるんですね。
ほんとに感動をたくさんいただいた2時間でした。
皆様、本当にありがとうございました。会の発展を心から祈っています。
リポーターの独言
「特定非営利活動法人 あすかユーアイネット」は「あすか」というディホームの運営もされています。「あすか」というのは、「明日花」と書きます。
明日の花・・・会員同士で助け合えば、なんでも解決できる。明日のことを思い惑うことはない、今日も明日もその次の日も、花と咲いて生きよう、という会の想いを感じます。
(佐々木和恵)