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人形劇グループ「おはなしゆびさん」は、まちのこどもやお年寄りのアイドル   in 福島県いわき市

2008-07-30 08:12:12

保育園や児童館や老人ホームで、人形劇を上演している「おはなしゆびさん」を訪ねました。場所は、海と山に恵まれたまち、福島県いわき市にある「児童ふれあいセンター」です。

「児童ふれあいセンター」は、使わなくなった保育園です。コの字型のピンク色の建物のガラス窓には陽ざしが反射して、その明るい光の向こうから、「ガオ〜、食べちゃうゾ〜!」という声が聞こえてきました。

「あ、人形劇の練習やってる!」
ドキドキしながら引き戸を開けて中に入りました。
「うわ〜、すごい、すごい!」
人形劇の舞台が作られていて、黄色いトラが、可愛い男の子にとびかかろうとしています。「ちびくろサンボ」の稽古中でした。

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「おはなしゆびさん」という名前の団体ですから、小さな指人形を使っていらっしゃるのかと思っていたのですが、トラは大人の顔ぐらいもあります。
そして、サンボもトラも人形たちはみんな、表情が生き生きとして、わくわくするような迫力がオーラになって部屋いっぱいに立ち込めています。

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介護☆同行二人<アエイウエオアオ>

2008-07-23 03:07:39

ここのところ、夕方になると、車椅子に乗った夫と散歩にでます。
車椅子を使い始めるとたちまち歩けなくなる、と何かで聞き、安易に車椅子は使わないゾ、と決心していたのですが、今年のはじめに、夫にある事態が起こり十日間の入院をし、以後歩行が一気におぼつかなくなってしまったのです。そしてこの最近の肺炎での入院で、車椅子はなくてはならぬものとなりました。

dougyouninin_kurumaisu1.jpg何とも不機嫌そうな顔に見えますが、「ハイ、笑ってぇ〜」と言ったらこの表情になりましたから、本人はニッコリのつもりです♪ 「なんだか、ゴルゴダの丘にひかれていくイエスのような顔だねぇ」と言ったら、その時はほんとに可笑しそうに表情をほころばせてくれましたヨ。

余談ですが、今年のはじめに入院するほどになった事態というのを暴露しちゃいましょう。
実は、私がうっかり自分のおやつの甘栗を食卓に置きっぱなしにして、それを見つけた夫が食べてしまった、らしい、のです。らしい、というのは、夜、どうも様子がおかしいと気づき、口を強引に開かせ、喉に指をつっこんで吐かせたら、甘栗がポコンと出て、はじめてこととしだいがわかったのです。その後、栗で気道が傷つき、高熱が出て病院に駆け込む仕儀となりましたから、まったく、恥ずべき至らぬ介護人です。


散歩の続きに戻りましょう。
夫は最近熱が続いていますから毎日は行けないのですが、体調のいい日は必ず田園の道を夕刻の涼風を受けながらゆっくり歩きます。
そして、表題の、<アエイウエオアオ>と一語一語はっきりと、声を出して言わせるのです。これが散歩の狙いです。

<アエイウエオアオ>というのは、皆さんお気づきでしょう。演劇など声を出す人が、カツゼツをよくする訓練のためのものです。それを夫にさせるのです。夫の場合は、カツゼツをよくする、なんて贅沢なことは露も考えておりませぬ。ひたすら喉の筋力をつけるためです。喉の筋力が強くなると、嚥下がしやすくなります。

しばらく前から、夫は食べ物を飲み込めずぷわっと噴き出したり、いつまでも口中に含んでいたりするのです。医師は胃ろうをすすめるようになり、<アエイウエオアオ>は、何としても自力で食事・栄養が摂れるようにしておきたい、至らぬ介護人が考えたささやかな抵抗のようなことと言えます。

本当は、大声で歌など唄えばいいのですが、もともとそういう趣味のない夫はどんなに説得しても、歌となると声を出しません。そこで思いついたのが<アエイウエオアオ>で・・・歌はだめで、これなら声を出して言う、というのもよくわかりませんが、とにかくこれはやるのです。そして、数日たった今、『そういえばここのところ、食べ物をすんなりと飲み込んでいるではないか!』と思えるようになりました。

dougyouninin_kurumaisu2.jpgたまに一休みして、こうしてトラクターの作業を眺めたりします。

というわけで、<アエイウエオアオ><カケキクケコカコ><サセシスセソサソ>と、われらどうぎょうににん、せいいっぱい声を張り上げて歩いております。たまに猫がついてきたりして・・・。

(佐々木和恵)

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介護☆同行二人<ダイジョウブか、介護人の頭>

2008-07-21 01:50:16

夫の微熱が三日ほど続いた後の夜高熱になり、翌朝、あたふたとかかりつけの病院に駆けつけました。認知症の夫は、週に一度しか診察がない神経内科で受診すると決まっているのですが、この日は、その神経内科の先生がいらっしゃらない日なので、カルテを内科に回していただきました。

結果、夫は肺炎に罹っていて入院したのですが、このエントリーで書こうとしていることはそのことではありません。介護人たる私のことです。

さて、この日、廊下のベンチに腰掛けて順番を待っておりますと、ほどなく、「ささきさーん」と名前を呼ばれました。「はーい!」と夫の車椅子(普段は車椅子は使わないのですが、熱のために歩行がおぼつかなくなり)を押して、内科の診察室に入りました。
こちらに顔を向けて待っておられた先生の顔を見て、『やや、Wさん、医師もされていたんですか』と言いそうになりました。Wさんにそっくりの先生だったのです。Wさんというのは、当セカンドリーグのんびるの編集をされている、私たちリポーターの上司にあたる方です。

この時の、『やや、Wさん』と思ったことが私の頭にこびりついてしまい、以後、八日間の入院の間中、その先生はFさんと言われるのに関わらず私は一度もF先生とお呼びすることなく、『W先生』と言いつづけたのです。

一度ならず何回か、ナースステーションの窓口で、「あのう、W先生こっちにいらっしゃいます?」「だからぁ、F先生だって言ったでしょ」と看護師さんに呆れられました。
当のご本人から、「ぼく、Wじゃないよ、Fだよ」とも何度も言われました。そのつど、「は・ははぁ、失礼しました!」と平身低頭謝るのですが、次に会うと、また、「W先生」と言ってしまうのです。

しまいには、「W先生」と呼ぶと、「はい」と答えて下さるようになりました。
これ、恥ずかしながら本当の話です。
私の頭はこんな始末になってしまっているのです。いやはや、どうしよう・・・と、マジで心配です。

何ヶ月か前にも自分の頭が心配になることがあり、大きな病院に行って脳のあらゆる検査をしたのですが、特に異常はなく、「介護による疲労とストレスが原因でしょう。ま、気をつけて下さい」とあっさりしたものでした。

ご家族の介護をされている皆様、お互いのんびりやっていけるように致しましょう。(ナンテ、簡単に言われる正論ほど介護人を追い詰めるものはありませぬが、ノンビリヤロウ、ノンビリヤロウと自分にジュモンをかけてみようかな、と)sinkaoi_fc_ninmari.gif

(佐々木和恵)

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障がいのある人も高齢者もみんな大らかに共に生きたい「NPO法人 チェリー館」

2008-07-14 08:42:22

代表の今野さんは、かって喫茶店を経営していました。その時、いろいろな人と出会い、親しく話すようになっていましたが、一人暮らしの高齢者の方や障がい者の方の姿を見かけなくなると気になって仕方がなかったそうです。『よく見かけていたおばあさんの姿を最近見ないけれどどうしたんだろう?』『コーヒーを飲みに来てくれていた身体の不自由なAさん、具合がわるいのではないかしら、食事などは大丈夫だろうか』と。

NPO法人 チェリー館の誕生
そして次第に、高齢者や障がいを持ってる人に、自分のできることをして役立ちたいと思う気持ちが強くなっていきました。すると今度は、「自分にできることって何だろう?」と考えるようになりました。行き着いたのが、『自分にできることは、食事作りだ!』でした。

「お料理が得意なんですね」
「ううん、得意というんじゃないの。食べることが好きなのよ。ハハハ」

思いつくとすぐに行動に移すのが今野さん。2002年から高齢者の人、心身に障害を持つ人への配食サービスを開始しました。
「その時お仲間は何人ぐらいいらしたんですか?」
「私ひとりだけ。最初は誰もいなかったの。一人で注文をきき、お弁当を作り、配達していった。そうやっていたら、知人が、“そういう活動ならNPO法人にしてやるといい”と教えてくれて、そこから、『高齢者、障害者の方に安く美味しいお弁当を届けたいので、一緒にやる人いませんか?』と仲間を募ったんです。通常なら、最初に仲間がいて、何かやっていて、それをNPOにしていくんでしょ。私の場合、逆だったの。ハハハ」

こうして2003年10月に、「NPO法人 チェリー館」が生まれました。

活動
現在、20名のスタッフで、ひたちなか市からの委託を受け、一日にだいたい180人分のお弁当を作り配達しています。アレルギーや腎臓に問題があるなどの申し出があると、勉強をして特別食を用意しているそうです。

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お弁当を配送した時、『待ってくれている高齢者、障がいのある方と必ず3分間は会話を交わす』ことを決めているそうです。“3分なんてちょっとじゃない“と思う方がいるかも知れませんが、この3分は、20人のお宅に配送すると、1時間余分に時間がかかるということになるのです。なかなか貴重な3分です。でも今野さんたちは、待ってくれている人のために、この3分を惜しみません。必ず笑顔で会話をします。
「身体の調子はいかがですか」「元気ですか」と訊ねるだけで明るさが漂うといいます。

スタッフ紹介
そうした心遣いをもって調理や配送の仕事を担当しているスタッフの方々の声をご紹介しましょう。

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後列向かって右が代表の今野さん。左は大塚さん。前列右、佐藤さん。左は山口さん。(写真をクリックして下さい)

調理を担当している佐藤良子さんは、「近所なので参加しました。食事は、お年寄りなので、細かくする、柔らかくするなど工夫をしています。卵はだめなどのアレルギーの人もいて、とても神経を使いますが、“美味しかった”と喜ばれると、苦労も吹き飛びます」。

山口千恵子さんは、「週二回、来ています。これまで社会に出て働いたことがないので、全てが勉強になります。自己流だったお料理の仕方を、先輩が、“こうやるといいよ”と教えてくれるなど、とても自分にとってもいいです。親ほど年齢の方もいて、いろいろ教えられます」。

大塚道子さんは、71歳だそうですが、とてもそうは見えません。「私はこの有償ボランティアで生活をしているので、大変なんですけど、でも、お年寄りの方の家にお弁当を配達し、少し話していくんですが、その時の一人暮らしのお年寄りの方の、私を待っていてくれた、という感じを受けると、自分の苦境は忘れられる。人の役に立てる、ということは本当に生きがいになる」。

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