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本の紹介<藤田美千子さんの「あなたたちのお母さんは私よ!」>

2009-04-27 03:10:27

私は、藤田美千子さんを、マザー・テレサさん、宮城まり子さんに並ぶ人だと思っています。

マザー・テレサさんは、カトリック教会の修道者で、あらゆる人から見捨てられた貧しい人々を救済する活動を、インドのカルカッタ(コルカタ)ではじめられ、亡くなられた現在も後進の修道女たちによって全世界に広められ続けています。

宮城まり子さんは、歌手・女優など多才な活動をされていましたが、あるきっかけから、肢体不自由児療護施設「ねむの木学園」を静岡県に設立し、こどもたちの自立のために幅広い活動を続けておられます。

そして、藤田美千子さんは、捨てられたり虐待されている犬や猫を、45年間にわたって何千匹も救い続けてきた人です。・・・人間を救う活動と、犬猫を救う活動を一緒にするなんて、と思われますか?

私は、苦しみ救いを求めるものが目の前にいた時、なにものであろうと何も考えず手を差し伸べるその魂に、何の違いがあるだろうと思っています。生意気な言い方ですが、現代人が失ってきたもののひとつは、無私の慈愛心と行動力であり、マザー・テレサ、宮城まり子、藤田美千子に共通しているのは、これらであろうと思うのです。

「あなたたちのお母さんは私よ!」は、藤田美千子さんが自ら綴った、何千匹もの犬たち、猫たちを救ってきた記録です。

bl_huzita_hon.jpg←クリックをしてください。画像が大きくなります。

私は実は、藤田さんを、「日本における動物愛護の祖のような人」と深い敬意を抱いていたのですが、この本を読んで、「動物愛護」という枠は必要なく、どんな存在のものとも家族・親友になれる大きな人なんだな、と思い始めました。

本は藤田さんの生い立ちから、犬猫との交感や交流の様子が、なんともいえない素朴な力強さをもって描かれています。そして可笑しいのです。この可笑しみは、夢中で何かにあたっていると、そのことだけに集中し、周りから見ると懸命さがユーモラスで、応援の気持ちとともに思わず笑ってしまう、ということがありますよね。藤田さんの犬たちや猫たちに接する様は、まさにその可笑しみがあるのです。

例えば、川に親子の犬が捨てられているという通報があって駆けつけ、必死で犬たちを救い上げる場面があるのですが、子犬を助けようと背中を丸めてかがんでいると、親犬が背中に飛び乗って「そこだ、そこだ」といわんばかりにワンワンとほえたのです。ここなど、私はひっくり返って笑いました。その後、親犬の懸命さ、藤田さんの必死さが切なく涙が出てしまいました。そしてこの、地球、宇宙を自分の信じる魂で生きる藤田美千子という人に、より敬意の思いがわいたのでした。

こうした生き方、暮らしは、おそらく多くの人の共感や応援を呼んだと思いますが、反対に、排泄物の臭いや鳴き声等を迷惑に思われる方もいたでしょう。弾圧に近いこともあったに違いありません。実際に、毒饅頭が投げ込まれ、たくさんの犬が犠牲になったこともあったそうです。その時の悲しみと恐怖はいかばかりだったでしょう。

ですが、藤田さんの本にはそうした人への怒りや憎しみはなく、溢れているのは、決して揺らぐことのない小さな命と心を守ろうとする無私の愛情と、近隣の人々への迷惑をできるだけかけまいとする気遣い。それから、たくさんの動物たちを守る上の、現実的な知恵と手段を駆使する度量です。


リポーターの独言
壮絶な生き方の藤田さんですが、人生の要所要所に必要な方との出会いがあって、絶対的な支えを得ていらっしゃるんですね。現在、ワンニャン会の活動は、宮田さんが引き継いでいらっしゃるのですが、この宮田さんと出会われた経緯を拝見して、奇跡を目の当たりにしたような気がしました。漢方の先生との出会いもまたそうです。

藤田さんの本の代金は、全て犬たち猫たちのために使われます。関心をもたれましたら、ぜひ購入をしてください。
お申し込み先は、下の通りです。

著者:藤田美千子
発行所:藤田ワンニャン会
〒299-4403 千葉県長生郡睦沢町上市場1620−1
TEL:0475−44−2267
FAX:0475−44−0458


(佐々木和恵)

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