「はぐくみ園」は、1978年に発足した社会福祉法人「はぐくむ会」が、知的障がい者の社会的活動を支援するため、1990年に開所した「知的障がい者通所施設」です。2001年に開所した「第二はぐくみ園」とともに、「炭焼き」「農耕」「製菓」「園芸」「手工芸(炭加工・木工・織物)」「製茶」「室内作業(主に箱折)」「洗濯」の班を設け、利用者に技術を指導しつつ、経済、社会性の自立を助けています。
特に、園が力を入れているのは「炭焼き」です。園と利用者の財政を担う重要な作業のひとつであるということと、炭焼きの工法を伝えていきたいという理念があるからです。
また炭のひとつの長所として、環境にやさしいというところがあります。
炭焼きの工程から森林浴と同じ効果を得ますし、間伐材や、整備のため切られて産廃となるものを、燃料やその他のものに再生します。
そこで、写真を中心に、「炭焼き」の工程をご紹介します。
<炭を作る!>
「うちの園の場合は、くぬぎやにれを使います。」と炭焼き担当の支援員の半田さん。
竹炭にする孟宗竹。これを切りそろえて使います。
園で一番使うのはこの真竹。既に切りそろえられています。
利用者の方が、切った真竹を揃えているところ。こうやって7枚づつ重ねてきちんと揃えます。間に隙間があると、窯の中で燃え過ぎてしまい灰になるのだそうです。
「これで完璧です!」
炭焼き窯は二つ並んであります。それぞれ竹、木が火ととともに入って堅く閉じられた扉の中で、炭となって外に出る日を待っているのです。
窯の扉は鉄の上に粘土で塗り固められます。その時使った水です。
こうやって一ヶ月間、竹と木は、窯の中で炭への熟成の時を経て再び陽光溢れる外の世界に出てきます。
11月7日、その日を迎えました。ここからの写真は、はぐくみ園の支援員の方が撮影されたものです。
<炭が出来た!>
いよいよ窯の扉が開かれます。「一ヶ月間、おつかれさまでした! いい炭になっていますように、どうかよろしくお願いします!」
扉を破る!
おおー! まるで天の岩戸が開いたような・・・!
ピカピカのいちねんせい炭!
芳しい炭の香・・・
輝く
どんどん運び出される
袋につめる
DATA
理事長:森繁樹 施設長:森正子
所在地:〒369-1205 埼玉県大里郡寄居町大字末野2044
TEL:048-581-8050 FAX:048-581-8850
E-mail:hagukumien@s7.dion.ne.jp
アクセス:寄居駅より車で10分 関越自動車道花園インターから車で15分
創設:1989年 社会福祉法人 はぐくむ会認可
1990年 はぐくみ園開所
2001年 第二はぐくみ園開所
URL
http://www.k3.dion.ne.jp/~hagukumi/(はぐくみえん)
ボランティアスタッフ募集!
炭焼き、農耕、手工芸、炭加工、製菓、園芸、木工、製茶、織物、洗濯の各班の作業などを利用者の皆さんと一緒にやりませんか。
活動期間は随時。時間は、9:30〜15:30。
交通費、昼食等全て自己負担。園の昼食を利用できます。(650円 要申し込み)
応募方法は、TEL:048−581−8050 FAX:048−581-8850 E-mail:hagukumien@s7.dion.ne.jp
<チャリティバザーのお知らせ>
期間:12月1日〜12月5日
会場:寄居町内『かんぽの宿寄居』の1階ロビー
参加:はぐくみ園・ひだまり作業所・桑の実クラブ
<手作り製品の展示販売をします。ぜひお出かけ下さい。>
映画上映会のお知らせ
福祉の父と呼ばれる人を描いた『石井のお父さんありがとう』。
出演:松平健、竹下景子他。
2007/1/28(日)寄居中央公民館。午前11時よりと、午後2時より。
リポーターの独言
はぐくみ園の炭は、こうやって緑深い山間の窯で生まれます。
たった一日の訪問でしたが、ひとつひとつの作業に、利用者、支援員の方々、ボランティアの人たちの心、熱意、知恵、工夫、努力がこもっていることが、そくそくと伝わってきました。
出来た炭は、冬の季節に向けて販売されます。そうして利用者の皆さんのお給料になり、園の財政になるのです。
福祉法の改正で、園の運営は苦しい方向になっているようです。
いろいろなことを感じ、考え、そして努力している人たちみんなが報われる社会になることを祈りました。
註:はぐくみ園は、『のんびる 1月号』でご紹介します。
(佐々木 和恵)