東京メトロ『六本木』6番出口に出ると、劇団『俳優座』があり、裏手に回ると、桜の木々をいただいた古びた校舎があります。港区が、休校になった中学校をNPOに開放した施設、『みなとNPOハウス』です。
この施設の二階の一室に、今回ご紹介したい『介護者サポート・ネットワークセンター・アラジン』の事務所があります。
2000年に介護保険がスタートし、『介護』というものの現実や実態が社会に知られたわけですが、多くの人の意識や視線は、介護される高齢者や認知症の人、介護の方法などに向けられ、介護をする側の人『介護者』については無関心でした。
アラジンの理事長牧野史子さんは、このスタート時点で既に、「このままではいけない。介護者の心身のケアを考えなくては、介護者はたちまち疲労のあげく行き詰る。そうならないように介護者を支えることが大事だ。」と感じていました。
牧野さんは、1995年に阪神・淡路を襲った地震に自ら遭遇されながら、被災者の救助活動のボランティアに参加されたのです。その時、仮設住宅で、被災した家族を自分の力で介護する人たちの、孤立し、疲弊しきった痛ましい姿に接し、胸をつかれたのです。
「高齢者や認知症の家族を介護する人も同じなんですね。介護者は誰にも頼ることができず、ひたすら疲労に耐え、どんどん孤立感を深めていく。この人たちをまず支えなければ! と私は思ったのです。」
この牧野さんの熱い想いのもと、アラジンは立ち上がったのです。そして、さまざまな取り組みをしています。
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介護者が集まるたまり場作り
ここでは、介護経験者や福祉やカウセリングの専門家のような人をおき、介護者に情報を提供します。介護の方法、知識、ディサービスやショートスティの利用の仕方などから、励まし、傾聴など。中には、ショートスティなどに罪悪感を持つ人などがいますから、それは当然の権利であること、大いにショートスティを利用していいのだ、ということなどを話しています。
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ケアフレンド
外に出られない介護者のために、家に行って、傾聴などのケアをする訪問ケア。希望者にはアロマセラピーもやります。
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電話相談
毎週木曜日にアラジンの事務所で電話を受けます。介護者のグチや悩みを聞いたり、情報の提供です。(オアシス電話)
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ネットワーク作り
地域包括支援センター。今の段階は、これまで各地で保健婦さんたちが独自にやっていた活動を掘り起こして、ネットワークを作る、ということをやっています。お互いのリーダーが、三ヶ月に一回集まり、お互いに情報や知識を交換し、お互いの会がよりアップしていっている。杉並介護の会は充実していっています。
上の四つの取り組みとともに、アラジンが活動の中心として、定期的に開催しているのが、サポーターの養成講座です。
受講後、アラジンの活動に参加する人を求めるとともに、人材の育成をはかっています。現在決定している講座は下の通りです。
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シニアのための傾聴基礎講座 〜高齢者に寄り添うボランティア活動入門講座〜
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日時
・1回目 2007年2月3日(土) 13:30〜16:30
オリエンテーション 傾聴の姿勢(傾聴とは何か)
・2回目 2007年2月10日(土) 13:30〜16:30
傾聴の基礎(自己理解と自己開示)
・3回目 2007年2月17日(土) 13:30〜16:30
ロールプレイによる傾聴の体験学習
・4回目 2007年2月24日(土) 13:30〜17:00
高齢者の心理 認知症の理解と対応 他
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会場
ゆうゆう馬橋館 杉並区高円寺南3−16−14
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アクセス
丸の内線 新高円寺駅より徒歩5分 馬橋保育園の2F
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講師
大井裕子(めぐろチャイルドライン研修スタッフ)他
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対象
傾聴ボランティアに興味があり、修了後地域活動の意思がある方
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定員
30名
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参加費
4回 5000円
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募集締め切り
定員になり次第
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申し込み方法
電話:03−3408−0468
FAX:03−5775−0152
Email:arajin2001@minos.ocn.ne.jp
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〜介護者のケアを学ぶ〜「介護者サポーター」養成講座〜 「介護者ケアの基礎を学ぶ」
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日時
2007年3月17日(土)
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会場
みなとNPOハウス4F大会議室 東京都港区六本木4−7−14(予定)
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アクセス
地下鉄大江戸線・日比谷線「六本木」6番出口より2分俳優座裏
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募集人員
30名
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参加資格
どなたでも参加できます
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参加費
未定
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申し込み方法
上と同じ
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締め切り
定員になり次第
事務局長の中島由利子さんは、「これまでやってきて、必ずしもいい結果ばかりとは言えなかったです。傾聴のための訪問ケアは、希望者が少なかったりしました。また、集まる場にも、なかなか出てこれない、と言う介護者もいる。出て集まれば、必ず力づけられ、意識の変革もでき、突破口になると思うのですが、集まる、ことが出来ないのです。
でも、傾聴の講座をの受講者が活動して、それによって救われたという介護者の声もあり、私たちは、サポートする人間の養成講座と、ネットワーク作りを続けます。行政と協力し合うなど、さまざまな試みもします。介護者が救われる場は絶対に必要ですからね。」と中島さんの表情は温かいながら、言葉は説得力のある力強いものでした。