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専門書や手引書の効用

2007-01-23 07:24:09

夫の介護をするようになって、介護の講習会に出たり、専門書や手引書のようなものを熱心に読むことが多くなりました。そのおかげで、下着や紙パンツの取替え方、本人が楽にベッドから降りたり、横になったりする方法など学び、それなりに上手になりました。
私の夫は要介護4の認知症なのですが、その夫が入院中に、病院の看護士さんの手を借りなくても、80キロ近い体重の身体をころころころがすようにして寝具や寝巻きやおむつを易々と取替えたり、車椅子に移し変えて院内をどこでも一緒に行きました。これらはコツを習得すると、必要以上の力を使わずに、ヒョイヒョイとできるものなのです。私にとって本当に専門書サマサマ、手引書サマサマです。

最近は、専門書や手引書は、こうした実用書とした役割りだけではないものも感じています。
専門書、手引書から得た実際的な知識や方法を知っていくことで、何かことがおこっても、それに対応できる落ち着きというかおろおろしないものが自分の中に培われていくんですね。知識を応用できる余裕と言ってもいいかもしれません。
高齢者や認知症の介護は、いつ思わぬ事態がおこるかもしれない、という危機をはらんでいる部分があります。
例えば、私の夫の場合で言いますと、昨日まで入浴を普通にできていたのが、急に浴室の中でどうバランスをとっていいかわからなくなったように、お湯に身体が浮き、顔が沈んでいく、ということがありました。
一瞬驚きましたが、あわてて力任せに腕などひっぱっては、本人がパニックに陥りかえって危険度が高くなるのではないかと、夫の足を軽く押さえつつ、夫の後頭部に手をあててすっと上にしますと、浮力で身体が正常の座した形に戻り、何事もなかったようにこの日の入浴は終わりました。
これは、お風呂で何か起こったら浮力を利用してことなきを得る、という内容のものを記憶していたからだろうと思います。
実際、それ以前に、湯船からでられなくなった夫を出すのに大騒ぎしたことがあるのですが、あの時なども、冷静に浮力を利用することを心がければあんなに騒ぐことにはならなかった、と後に思ったものです。

というわけで、今日の独言は、介護中はなかなか本や手引書を読むヒマも余力もないものですが、テレビでも新聞でも介護についてのものはチラとでも見ておくと、『知識はのちのち自分を助けてくれることがある』です。大いに読み、観ることを心がけましょう♪

(佐々木和恵)

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