風力発電をはじめとする自然エネルギーを提唱されている、特定非営利活動法人 環境エネルギー政策研究所の飯田哲也氏の講演を一度聴きたいと思っていたところ、日本ペンクラブの環境委員会が、10月1日に講座を開催すると知り駆けつけ受講してきました。

向かって右が飯田哲也氏 左は環境委員会委員長の中村敦夫氏
飯田氏は、原子力推進側とそれを規制する側の両方を経てこられた経歴の方だけに、地球温暖化の危機、今後の地球の未来は風力発電をはじめとする自然エネルギーにかかっているというお話は、スウェーデン、デンマークと日本のエネルギー政策を比較するなど具体的で説得力のあるものでした。
「地球温暖化」への意識や不安は、今年(2007年)はじめに公開された、アメリカの副大統領だったゴア氏の映画『不都合な真実』(ふつごうなしんじつ、原題: An Inconvenient Truth/
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E9%83%BD%E5%90%88%E3%81%AA%E7%9C%9F%E5%AE%9F)で、私たち一般国民の間で一気に高まりましたが、いつの間にか自分に関係のない遠い話のような感じになってしまっている気がします。
実際は一人一人に関係があるし、すぐ近くに来ていることなのですね。
とにかく、地球温暖化は、CO2排出のペースがこのまま続くと、20年以内に北極の氷が溶けるスピードがなんと4倍に加速され、2040年には北極のすべての氷が溶けてしまうこともあり得る、というのです。
そうなれば、まず罪のない自然、生き物たちが苦しみ、滅びていき、それから人類が逃げる場所もなくなるまま追い詰められていく・・・。
CO2を排出しているのは、私たち人間です。直々に自分に関係のあることなのです。しかもそれは、私たちの今後の生活のしかたや意識に、早まるか、救いの可能性があるかがかかっているのです。
飯田氏のお話から、そうした現実がひしひしと伝わってきました。それらのまとめをここに書けたらいいのですが、私の浅学な知識では自信がありません。
ぜひ、飯田氏の著書、「北欧のエネルギーデモクラシー」を読まれて下さい。
http://www.shinhyoron.co.jp/books/newb/0477-6.htm
そしてそれぞれの理解でこの問題を考えてみて下さい。
私自身は、以前から原子力エネルギーに頼る方向でいいのか、と思っていましたが、かといって、では、他の方策なら全ていい、と言うことにも躊躇するものがあります。例えば、風力発電を考えた場合、これにしていく場合におこる自然環境や生き物の生存権、場所の破壊、という新たな問題が起こるだろうと思うからです。
地球の未来、人類の未来という大きな問題に比したら、一定の場所の自然や生き物の生存権、場所の破壊などは小さい問題だ、という声も聞くのですが、私は、大きな問題と小さな問題の比例で、簡単に小さな問題と決めた方を切捨ててしまうやり方の繰り返しは、結局は弱肉強食につながる、別の形で人類を蝕む大きな問題と思えてなりません。
近い将来、地球温暖化をくいとめる方策の中で、原子力エネルギーと自然エネルギーが問われると思いますが、その時、とことんまで他の生物の生存も考慮、意識においた方法が選択されることを願ってやみません。