映画<闇の子供たち>
一般公開は春(2008年)のようです。現在は、東南アジア・タイ王国首都バンコクで撮影中とか。
原作 梁石日(ヤン・ソギル)「血と骨」の作家です。
監督 阪本順治
出演 江口洋介・宮崎あおい・妻夫木聡・佐藤浩市・鈴木砂羽 他
(この情報は、日本映画監督協会のホームページより)
社会学博士で評論家でラジオのコメンテーターもされている宮台真司さんが、ご自身のブログMIYADAI.com Blog に、映画「闇の子供たち」を熱く語っておられます。
↓が宮台真司さんのブログURLです。他の映画の紹介に続いていますから、ちょっと見にくいですが探してみて下さい。
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=607
書評<闇の子供たち>
「本の言霊」というサイトに書いてある書評です。筋も丁寧に書かれていますので、内容がよくわかります。
http://www.shitamachi.net/wa/kodama/001.htm
書評の一部を転載しておきます。
――――――ここから転載――――――――
みなさんは国際児童年を覚えていますか。
世界のすべての子供たちの福祉の向上と人権が保障されることを目指し、国連で批准されました。もちろん日本も批准しています。
しかし、今でも多くの子供たちは強制労働や戦争、貧困、そして幼児売春によって苦しめられています。
日本人がアジアのある国で幼児買春をした罪で強制送還された事件は記憶に新しいところです。
今回紹介する「闇の子供たち」はタイの幼児売春の実態を余すところ無く書いています。
舞台はチェンマイから約130キロ離れた北部山岳地帯から始まります。
主人公は8歳のセンラーと10歳のヤイルーンの姉妹です。日本にいれば遊び盛りの年齢ですが、すでに姉は8歳のときに売られて、売春宿で働かされています。妹も約3万6千円で売られていきます。父親は娘と別れを惜しむというよりは、あたかも農協に出荷する野菜のように売買の交渉をします。それが何か特別なことではなくて、村では当たり前なのです。
需要と供給の関係から、児童売春にも世界各地にお客がいます。もちろん日本にも。
そのお客を喜ばすために、プロとして徹底的に仕込まれます。時には子供同士のセックスショーもやらされながら、あるいは、ホルモン薬を注射しながら。そして、そういう子供たちを本国に連れて帰り、手元において楽しみたいという大人もいるのです。
表向きは養子縁組ですが、まさしく性の奴隷です。実態は生き地獄。子供たちに救いは無いのでしょうか。
もちろん、現地の社会福祉センターの働きも描かれています。所長や日本人ボランティアの目覚しい活動に応援したくなります。しかし子供を売ることが当たり前になっている社会では、どうすることもできないのです。
やがて、当然のように子供たちは病に倒れていきます。
姉のヤイルーンはエイズに罹り、置屋を追い出されます。生きたままゴミ袋に入れられて、ゴミ捨て場に捨てられます。彼女はゴミ袋を破り、ゴミ捨て場の腐った食べ物を口いっぱいにほおばって、故郷に向かって歩き始めます。行きかう人は穢れたものでも見るように彼女に近づくことはありません。蟻や蜘蛛やゴキブリ等を食べながら、時には木の皮さえも口にして、やっとの思いで村に帰ります。そこで会えた父親から「人間か?」とナタを振りかざされるのです。そして村で檻に入れられてしまいます。もちろん手当てはしてもらえません。「あんた!あんた!ヤイルーンが蟻に食べられてる!」母親の叫び。父親はガソリンをまいて、娘を焼き殺してしまいます。
――――――転載ここまで――――――――