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定年後こそ二人の人生を楽しむ

2008-02-09 23:26:54

【本紹介】

定年を迎えて、夫が一日中家にいると、妻の生活も変わらざるをえなくなります。結婚以来、24時間一緒に過ごす生活は多くの夫婦にとって初めての経験ではないでしょうか。改めてお互いの人間性に向かい合うことになります。いつの間にか違う方向をみていたことに愕然とするのかもしれません。
〜60からがおもしろい・みどり定年塾〜の講師、西田小夜子さんの著作には定年世代について示唆に富むものがあります。
「定年夫はなぜこんなにじゃまなのか」(ソニー・マガジンズ)
「定年漂流」(小学館・文庫)
「夫が一日中家にいるという生活」(PHP研究所)
「妻と夫の定年塾}(中日新聞社)吉田さんのブログをどうぞ。

今日は「定年漂流」についてご紹介しましょう。

teineno2.jpg「定年漂流」 
西田小夜子 著
  
小学館 発行

この本は15編の小説仕立てのノンフィクションで構成されています。第2の人生をいかに生きるか、不安を抱える定年世代には是非読んで欲しい本です。辛口だと評されることもある西田小夜子さんですが、定年後の生き方に戸惑う男性達に対する叱咤激励には優しいまなざしが溢れています。男性も女性もそれぞれ自立してお互いを尊重しあえる関係をつくりあげたいと思わせる1冊です。

「変身みの虫」
 退職から1年以上、家中で一番日当たりのいい部屋で、テレビといねむりだけの、みの虫生活を続ける夫。妻の叱責を機会に外へでることに・・・。公園での「太極拳」の集まりに参加したのをきっかけに、お弁当作りボランティアにも生きがいを感じる忙しい生活を過ごすようになります。夫が言います。「もう みの虫なんて言われたくないね。蛾くらいには変身しただろ?」

【「殿」からの出発(たびだち)】
「人望のある教育者。おおらかな旧家のあるじ」である夫。家の中では「殿様」であった彼は妻の気持ちを思いやることはなく暴力をふるい続けたのです。定年退職した翌朝、妻は夫に黙ったまま家を出たのです。
趣味や特技を持つことは人生を楽しく豊かにしてくれます

「笑う定年」の男性は会社勤めの時からサラリーマンとしての職務と「カビ」の研究という二足のワラジを続けます。定年退職後は、好きなカビの研究者としての人生を楽しみます。

「歌う女」の主人公は40年余り事務と雑用をやってきて定年を迎えた女性。お人好しで家族の中でも面倒でいやな役目を押し付けられてきました。定年後に参加したコーラスグループでも、つい「都合のいい人」の役回りになってしまいますけれど・・・自分の特技に自信を持ち幸せをつかんでいきます。
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【15編のタイトル】
1.変身みの虫
2.「殿」からの出発
3.ご近所カルチャー
4.やきもちランチ
5.田舎暮らしのエチュード
6.しめころしの木
7.ヴィラ・アンダンテ
8・笑う定年
9.柔らかい首輪
10.歌う女
11.夏の約束
12.絶望のソナタ
13.孤高の食卓
14.ライバル
15.定年塾
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この本の登場人物の多くは、不安や葛藤を乗り越えて前向きに歩き出します。現実はもっと厳しいとの感想もあるでしょう。でも、、自分が動けば周りも必ず動くことは間違いありません。
(田中幸枝)

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