賀川豊彦献身100年記念事業
生協の父、賀川豊彦に学ぶ
「あったかいおカネのまわしかた」
3月6日(土)午後2時から明治学院大学白金キャンパスにおいて、シンポジウム「あったかいおカネのまわしかた」が開催されました。主催はパルシステム生活協同組合連合会セカンドリーグ支援室。
賀川豊彦記念松沢資料館館長の加山久夫氏による基調講演。賀川の偉大な足跡を振り返りながら、「資本主義の構造的な問題を見抜いた人であり、多くの社会活動を実践した賀川の安住の地は協同組合運動であった」と日本の消費生活組合、共済組合、農協などを創立した人生を紹介。自立、相互扶助。社会改良、包括的な仕組みとしての協同組合の意義を唱え「Mr.協同組合」といわれた賀川豊彦。「無縁社会」が問題になる今こそ、「生協の父、賀川豊彦が唱えた人間の連帯と共済の精神に学び、カネが目的ではない、人が目的の人格経済を実践し地域コミュニティを再生させよう。人材、財力を資産として持っている生協の働きが期待されている」と生協の可能性を話されました。
基調講演に続くパネルディスカッションでは、お金や人の地産地消即ち地域が生み出したお金を地域で使おうという提言など活発な議論がなされました。パネラーは
加山氏に加え、吉澤保幸氏(場所文化フォーラム代表幹事)、長川康一氏(中ノ郷信用組合常勤理事)、山根眞知子氏(NPO事業サポートセンター理事)、山本伸司氏(セカンドリーグ支援室室長)。コーディネーターは、前田和男「のんびる」編集長。
現代社会は、孤立化が進み、金融資本主義の弊害が顕在化し、忍び寄る貧困と生きがい喪失の中にあります。
いのちを繋ぐ道具としてのお金の上手な使い方、人・モノ・カネのみえる形での金融、おカネのまわしかた、パネラーの発言に、一人ひとりが自分の貯金の使われ方を考えることがいかに重要かを知りました。
わたしたちが預けたおカネが戦争や自然破壊に使われてはいないでしょうか?「口座を変えれば、世界が変わる」、預け先を真剣に考えることで、お金に自分の意思を持たせることができるのですね。
共済協同と相互扶助のあたたかい社会を創造するために、地域に役立つコミュニティビジネスを立ち上げよう。自分たちの手で働く場と収入を確保しよう。たとえ小さくてもみんなの「志金」を出し合って、顔が見える「あったかいおカネのまわしかた」を考えよう。
NPO事業成功譚の発表等もあり、会場は希望と熱気が湧いてきました。
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顔がみえる身近な地域で必要とされる事業に対する金融支援。女性起業家たちへの支援も希望がみえてきました。少額ではあっても、私たち一人ひとりの預金がその支援の原資となり、「あったかいおカネのまわしかた」の実現につながるのですね(田中幸枝)