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「子育て支援」はだれのため?

2007-08-03 14:14:45

「子育ては、天国と地獄を経験する」
ある講演会で、そんな言葉を聞いたのは、私が子育て真っ最中の30年近く前のことです。本当にその通りだ思いました。天使のような寝顔を見て一日が平穏に過ぎゆく時は親になれたことの幸せに浸ることができましたが、少しでも具合が悪くなったりするとオロオロ・・・自分の無力さに悩み、そもそも自分は親になる資格がなかったのではと思ったりしたものでした。
一日のほとんどを子どもと二人っきりで過していると、社会に取り残されてしまった孤独感に苛まれました。
「のんびる」の取材で改めて現代の子育て環境を考える機会を得、一冊の本に出会い深く共感しました。

「子育て支援が親をダメにする」なんて言わせない
大日向雅美 著
著者の大日向さんは大学で教鞭をとると共に、子育てひろば<あい・ぽーと>の施設長として子育て支援の現場で親たちに接していらっしゃいます。
本書を多くの方に読んでほしいのですが、一部を引用紹介させて頂きます。
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〜女性はいまだに仕事か育児かの二者択一に悩まされています。子どもが生まれると、働き続けることが難しい現状があって、子育てに専念する生活を余儀なくされ、養育責任の大半が母親の肩に担わされることとなります。社会との接点を持てない生活を強いられる閉塞感にさいなまれている女性が少なくありません。一方、仕事を継続すれば、仕事と育児の両立に悩み、いずれにも充実感を味わえない苦悩も待っています。こうした女性の悩みや苦労を、社会も夫も十分に認識しているとは、到底考えられません。
ですから、仕事と子育ての両立を可能とする社会の構築が緊急です。〜
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子育てひろば「あい・ぽーと」』については、徳重さんのブログに詳しく紹介されています。
「子育て・家庭支援者」とは
という項目のところでは、このように書かれています。
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人はよく、育児は大切で、外で働くどんな仕事に比べても勝るとも劣らない意義のある仕事だと言います。子育て経験がすばらしいと言うのであれば、そして、本当にそのとおりだと私は思いますが、そうであれば、子育ての経験を社会参加の一歩につなげていくような発想が必要ではないでしょうか。
子育てが一段落した女性が、その経験をさらに磨いて、社会的活動につなげていくこと、それが経済的自立には遠くとも、リップスティック一本、雑誌一冊を、自分のお金で購入できるようになるところから、収入の確保につなげていく一歩を踏み出せるような支援を企画したい。それが出産・育児のために仕事を辞め、社会から取り残されて行く焦りと哀しみを訴える女性たちの声に応えることだと考えてきたのです。〜
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* 書名 「子育て支援が親をダメにする」なんて言わせない
* 著者  大日向 雅美
* 発行所 岩波書店

(田中幸枝)

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