「Kちゃんが来たよ〜 入ってもいいか〜い?」
Kちゃんはホスピスの子どもたちの部屋の前で明るく声をかけます。
「あっ、Kちゃん!いいよ〜」 嬉しそうな声が返ってきます。
『
ホスピタル・クラウンの活動〜病院に笑いを届ける道化師〜』
という講演の中で紹介された『病院に行くクラウン』というDVDのひとコマです。講師であるクラウンKの
大棟耕介さんはプロのクラウンです。子ども一人ひとりのベッドの横でバルーンアートやマジックなどを披露しながら、子どもの心に寄り添います。いつしかKちゃんは子どもたちと友達になり、病室に笑い声が響きます。
スキルつけろ!
この日の講演は、『社会貢献への熱い想いやボランティアの喜びについて語っていただきます。』 という趣旨で、参加者もボランティア活動をしている人達が多いと思われました。そんな会場で大棟さんは、こう語り始めたのです。
「ぼくは、心なんていらない運動をしています。心なんて10年早い。知識をつけろ、スキルをつけろ。心なんて平気で折れるから。スキルを追及することによって相手のことを思えるようになる。相手にあわせて相手を引き出す。クラウンの仕事は『空気を変えること』 今、ここで何が求められているのか、その場の状況を即座に把握し、即興・パフォーマンスできるのがクラウンなのです。クラウンの特性・魅力は、『へりくだり・逆転』。クラウンは名脇役であり、主役はお客さま。意図的にへりくだり、笑いを誘うのです。」
ぼくはボランティアはしていません。0円の仕事をしています。
仕事は、結果を出さなければならない。継続しなければならない。
プロとしての責任感の強さ、プライドが熱く伝わってきます。
「今日生かされているのであれば、出せることは全部出して生きたい!」 病院では禁句とされている「またね」という言葉で、クラウンKちゃんは子どもたちに再会を約束して帰っていきます。「続けていれば裏切らない。一生やることに決めた」
経営者でもある大棟耕介さんの会社の社是は『
一流団』パフォーマンスはもちろんのこと、社会人としても一流のスキルを身につけよ。という思いを込めてつけられたそうです。
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ホスピタル・クラウンとは
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NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会ホームページより)
欧米諸国などクラウン先進国においては、クラウンはサーカスや遊園地でショーを見せるだけでなく様々なところで活躍しています。その活動のひとつに「ケアリング・クラウン」という文化があります。それは障害者施設・老人ホ−ム・ホスピス・病院・被災地・戦地などでの活動です。私達は平日病院を訪問しています。エントランスやプレールームでショーをするだけでなく、毎週または隔週、病室内に入ってクラウンの笑いや楽しさで子どもを中心とした長期療養の患者の創造性を膨らまし、能動性を引き出し社会性を取り戻すお手伝いをします。
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(田中幸枝)