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本当の食糧危機

2008-04-22 11:26:14

食糧の危機が叫ばれている。
日本の商社は海外で食料の確保に奔走しているとか・・・
特に小麦、とうもろこし・米の高騰という風に主食が危ない。
たとえばフィリピンではベトナムからの米の輸入を規制されたことで米の価格が高騰し、生活を圧迫しているという。生産国が輸出に回すのは国内で余った時のみなのだという事を再認識しておかねばならない。他国に自国の国民の生命を預けているという現実に今更ながら慄然としてしまう。オーストラリアの旱魃、投機筋・・そう30%も上がった輸入小麦に右往左往してしまうのが現状である。
飼料用のとうもろこしや大豆の品不足、バイオエタノールへの転化・・・・・
日本の畜産・酪農・養鶏はどれも飼料の高騰に苦しんでいる。

そんな状況を打開しようと飼料の自給を目指している人たちもいる。
耕作放棄地や他の野菜類の隙間を縫って栽培することで飼料用とうもろこしを自給しようという試みも(鹿児島)。
以前、千葉で酪農家が飼料用のとうもろこしなどを栽培し、自家製の飼料で賄っている酪農家に出会ったことがあったのを思い出した。なんとも心強いなどとノー天気になったが、そんな簡単なことではないという。
眼いっぱいの耕作努力をしても自給率は50%だというのだ。
(NHK・4月17日・クローズアップ現代より)
この食糧の不足と値上がりの傾向は一時的なものだろうか?
日本ではバブル崩壊後のデフレで安い価格に慣れきっていたが、中国やインド、ブラジルなど途上国での経済成長が進むにつれての食生活の変化で量も質も大きく変わってきているそうだ。
既に安い食料を外国で調達することが出来る時代ではない。
しかし、多くの食品が値上げされている中で米の価格は?
消費者としては米の価格が上がらないということはとてもありがたいことなのではあるが・・・しかし原油価格が上がり、機械化が進んだ現代では農家を圧迫しているのではと心配になる。
米価は下がり続け、減反率は年々増え、農機具代は上がり、高齢化は進む。米農家は何と赤字覚悟という話も聴く。
古来主食として日本人を支え続けてきた米、同時に水田は日本の環境を支えてきたのだ。それが今崩壊しかけているとしたら・・・
私たちも暮らし方をもう一度考え直さねばならないのではないだろうか。
「安く」「簡単に」手に入ると思われてきた輸入食品、最早それすら手に入らない時代がやってくる。

毎日のようにTVでは大食い競争や食べ歩き、大盛りの店の紹介が続く。飽食という大きな罪を犯しながら、我々は日本の農の重大な問題に目をそむけていつまで生き続けるのだろうか。
(浅越 美枝)

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