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高齢者の食を支える・・・

2006-10-29 16:27:18

以前取材させていただいた立川の「レストラン サラ」を再訪しました。前回お会いできなかった配達ボランティアのお話を聴きたいと、「のんびる」編集部の取材に同行させていただきました。

tanaka.jpgお会いしたのは田中さん、79歳です。現役時代はレーダーの開発などを手がけていたエンジニア。定年後も10年ほど勤めていらっしゃいましたが、地域社会と関わりたいという想いがあったそうです。
配達のボランティアは、奥様が「レストラン サラ」の紀平さんとお友達というご縁で、はじめられたということでした。
当初は紀平さんと二人で20〜30軒の配達を自転車でがんばったとか、「地球1周半は走っているかな・・」現在は車を使っていますが、5階まで階段を昇り降りするのは今も同じ、「健康にいいですよ」と事もなげに言われました。

男性が地域社会に溶け込むのは、なかなか大変な面もあるとききます。田中さんも最初は挨拶だけだったのが、利用者の方と次第にお話しするようになり、今ではちょっとしたお買い物を頼まれたり、電気製品の修理をしたりと、「日常の便利屋さん」だとか。

毎日昼と夕方、配達を続けている田中さんに、「無償であること」についてきいてみると、「サラの経営を見たら・・(笑)存在意義が大きいと思うので、つぶすまい!という気持ちですね」と答えてくださいました。
sarah.jpg
つやつやと血色もよく、ぴんと伸びた背筋と柔和なまなざしが、田中さんの今までの人生と、現在の想いを感じさせてくれました。地域社会で必要とされることの素晴らしさと今出来ることを「身体の動けるうちに」と働く素晴らしさを田中さんに見せていただいたように思います。

そしてこれまで効率第一、営利優先で切り捨ててきた、人と人がつながれる社会は、このような人々に支えられて初めて実現するのだと、改めて認識させられました。
(浅越 美枝)

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