健康に関する情報って数限りなくあります。おそらく(私を含めて)現代ほど
健康に関心のある時代は無かったのではと思います。でも健康って何だろうというとなかなか一言では言えない気がします。病気でない状態?
メタボリックシンドロームという言葉が出てきたのはいつ頃だったでしょう。目に見えない内臓脂肪蓄積というリスクを腹囲に還元し、85センチ(男性)90センチ(女性)以上が診断基準の一つになったことは、この目に見えないリスクが目に見えるものに置き換えられたことになるのです。
11月22日付朝日新聞夕刊9面の「かがく批評室」において佐藤純一氏(高知大教授)はそこにヘルシズム(健康至上主義)とメタボリック症候群概念の持つ曖昧性、恣意性との関係性を指摘しています。
しかし、この腹囲の診断基準を適用すると40〜74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人が当てはまってしまうというのです。中高年の国民の多くが有病者か予備軍?
私たちは情報の中の具体的なもの、数値や名詞に強くひきつけられ、影響を受けやすいのだと思います。単純化された情報は印象は強いけれど万能ではないことも多いのだということは、みな薄々わかっているのですが・・・
コレステロールの数値も閉経後の女性とその他の年代の人たちと同じ基準では見られないのではないかという論議も聞きます。
生まれて初めて総コレステロール値が基準を(ほんのちょっとでしたが)オーバーしたとき、私は正直ショックでした。それから1ヶ月以上好きでもない豆乳を毎日飲み、肉類を控え、なるべく歩き、いい加減ではありますが、「健康に良い」と思われるものを食べる努力をしました。しかし、血液検査の結果は?1ヶ月やそこら付け焼刃で「健康生活」しても効果ないのは当たり前。即効性のある解決策は無くもっと長いスパンで考える必要があるのだと遅まきながら悟ったしだいです。
「身体に良い」といわれても好きではない料理(食品)を「薬」のように食べても身体には吸収されないのかも。美味しいと思って食べなくてはね。
ヘルシズムは行き過ぎれば健康だけが一人歩きをし、病気・障がいの排除にもなりかねません。自分の人生で大切なものは何かということを見失わないように、しかし当然、出来る限り充実した生活のために健康を維持できるように考えて、情報に接しなくてはと思っています。