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デイサービスサラでであった人々

2006-11-05 15:00:38

前回に続き「サラ」の話。今回はデイサービスサラです。「レストランサラ」のすぐ近くに、立川市の空き店舗対策の一環として助成金を受けてはじめられました。ここにデイサービスが出来たのは3年前、ここには一日のスケジュールはありません。その日に集まった人たちで決めていきます。一つの決まりごとは、利用者も、ケアする人も共に地域の人で無ければならないというものです。それは「住み慣れたところで安心して住み続けたい」という想いを実現するためには地域性というファクターが重要だという思いからだそうです。
ここに毎日通ってくる「やまざきとみこさん」という女性が居ます。とっても優しいまなざしが印象的な方です。tomoko2.jpg転んで骨折して入院、要介護4の状態でここへ病院から直行したそうです。テーブルを伝い歩きしてリハビリにつとめたとか、そのときはここに居る人たち皆で手拍子で応援、その甲斐もあって今は要支援です。「ここは極楽、楽しくて、楽しくて・・・時間のたつのが早いの。」そんなとみこさんが裂き織りをはじめ、今は「レストランサラ」で春と秋展示即売を行っていてとても好評だとか。制作中の作品を見せていただいたのですが、とてもきれいな色合いの優しい雰囲気の織物です。tomiko.jpg「私のお母さんがこの織物をしていて、いつかやってみたかったの」と楽しそうに語るとみこさん。
そしてとみこさんは積極的にスタッフや利用者と交わります。この日も、利用者のおしゃべりの相手をしなくては、とスタッフに早変わり。生き生きとした表情で皆とお話しています。
私たちが先入観で考えているより、高齢の人たちのアクティヴなこと!認知症があっても、とみこさんにとってここでの社会参加が、毎日の大きな励みになるのでしょう。高齢になっても障碍を持っても、人は生き生きと人と関わりながら暮らせることが一番の幸せ、そして人の能力はいつでも「遅すぎる」事は無く、活かせるのだと再認識させられました。
(浅越 美枝)

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高齢者の食を支える・・・

2006-10-29 16:27:18

以前取材させていただいた立川の「レストラン サラ」を再訪しました。前回お会いできなかった配達ボランティアのお話を聴きたいと、「のんびる」編集部の取材に同行させていただきました。

tanaka.jpgお会いしたのは田中さん、79歳です。現役時代はレーダーの開発などを手がけていたエンジニア。定年後も10年ほど勤めていらっしゃいましたが、地域社会と関わりたいという想いがあったそうです。
配達のボランティアは、奥様が「レストラン サラ」の紀平さんとお友達というご縁で、はじめられたということでした。
当初は紀平さんと二人で20〜30軒の配達を自転車でがんばったとか、「地球1周半は走っているかな・・」現在は車を使っていますが、5階まで階段を昇り降りするのは今も同じ、「健康にいいですよ」と事もなげに言われました。

男性が地域社会に溶け込むのは、なかなか大変な面もあるとききます。田中さんも最初は挨拶だけだったのが、利用者の方と次第にお話しするようになり、今ではちょっとしたお買い物を頼まれたり、電気製品の修理をしたりと、「日常の便利屋さん」だとか。

毎日昼と夕方、配達を続けている田中さんに、「無償であること」についてきいてみると、「サラの経営を見たら・・(笑)存在意義が大きいと思うので、つぶすまい!という気持ちですね」と答えてくださいました。
sarah.jpg
つやつやと血色もよく、ぴんと伸びた背筋と柔和なまなざしが、田中さんの今までの人生と、現在の想いを感じさせてくれました。地域社会で必要とされることの素晴らしさと今出来ることを「身体の動けるうちに」と働く素晴らしさを田中さんに見せていただいたように思います。

そしてこれまで効率第一、営利優先で切り捨ててきた、人と人がつながれる社会は、このような人々に支えられて初めて実現するのだと、改めて認識させられました。
(浅越 美枝)

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里見デイサービスにて

2006-10-01 08:31:16

satomi01.jpgsatomi02.jpgJR市川駅からバスで10分ほど、「里見デイサービス」は静かな住宅街の一角にあります。古い歯科医院を改造した、檜風呂が自慢の一軒家です。定員は10名だそうですが、この日は館長の田中さんのほか職員、ヘルパーの方が利用者4名の介護に当たっていました。ここでの昼食を準備するのは、有償ボランティア「ハンズグループ・みどり」の活動会員です。
satomi05.jpg
当日朝、冷蔵庫の中を見て献立を決め、一人で2時間ほどで作るそうです。何よりもバランスが取れていること、刻み食にも対応していますが、噛みやすく呑み込み易いことを考えて、ということでした。この日の献立は、「鶏ひき肉の茄子はさみ揚げ銀餡かけ」「きゅうりもみ」「炒り豆腐」「味噌汁」でした。
satomi03.jpg
高齢者向けの食事というと、つい「さっぱり」「薄味」「柔らかく」と思いがちですが、揚げ物も肉も、歯切れ良い生野菜も、ちょっとした工夫で美味しく食べてもらえるものですね。餡をかけて飲み込みやすくしたり、油と相性の良い旬のナスを使ったり・・・家族みんなで美味しく食べられる献立だと思います。
satomi04.jpgそして何より、大勢で囲む食卓には、ほっとするような温かさを感じました。和気あいあいとした雰囲気から利用者の皆さんが、ここでの昼食を楽しんでいらっしゃるのが伝わりました。そして「ハンズグループ・みどり」の石井さんのさりげなさ、手際のよさに「出来ることを、出来るときに」というボランティアの原型を見た想いがしました。
(浅越 美枝)

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炊飯器クッキング

2006-08-31 06:01:37

食事の大切さは承知していても
料理するとなると
億劫だったり、疲れてやる気が出なかったり
そんな時、手間いらずで誰にでも出来るのが
炊飯器クッキングだ。

8月31日朝のNHKテレビで
炊飯器や湯沸しポットを使った
料理教室が紹介されていた。
ポリエチレンの袋におかず(カレー等)の材料をいれ
ボールに張った水の力で真空にして
米と一緒に炊くというものだった。

ポリエチレンの袋を使うというところが
ちょっと気になってしまった。
当然安全性は確かめられていると思うが。
もっと簡単で、シンプルなやり方の炊飯器クッキングがある。
以前紹介したレストランサラが2年ほど前に試食会をしたという。
そこで紹介されたのは
「中華風鶏もものっけご飯」
作り方はいたって簡単。
米に水加減をしたら、鶏もも肉とにんじん、ねぎを乗っけて
そのままスイッチを入れる。
炊き上がったら、鶏肉と野菜を取り出して
食べやすい大きさに切る。
薄切りのきゅうりなど添えて芥子醤油などをかける。
そのほかにピーマンの肉詰めやポテトサラダなども
同様に出来る。
ご飯が炊けたら、同時におかずも出来上がり。

だいぶ前のことだが、
おばあさん役で活躍していた高齢の女優さんが
家の台所で料理をしていた時、
着ていた服の袖にガスの火がつき
火傷で亡くなるという悲惨な事故があった。
高齢になるとやはりむき出しの火は怖い。
こんな事故を防ぐためにも
高齢でなくても、疲れたり、忙しいときにも
簡単・手間いらず・美味しい食事を作るために
ちょっと工夫して楽しい食生活を。
(浅越 美枝)

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年を重ねるということ

2006-08-27 13:37:16

2006-08-27


暑い日が続いている。
高齢の人、車に乗らない人はこんな天気の続くとき買い物をどうしているのだろう。
もちろん、パルシステムに加入していれば、問題なしであるが・・。

多くの地域で近くの商店街が衰退し、
郊外型の大型店が増えているのは事実である。
そんな中、ちょっと遠い地域だが、熊本県荒尾市での試みが目を引いた。
荒尾市の中央商店街の空き店舗を改装して
昨年農産物直売所が出来、賑わっているという。
「私は足も目も悪い。車が多くて、郊外のショッピングセンターまで行くのは危なか。」という70歳の女性の言葉がすべてを物語っている。(朝日新聞より)

また、若者をターゲットにしていたコンビニエンスストアにも
ようやく高齢者へのサービスが考えられるようになってきたようだ。
有機農産物や無添加製品などの品揃えで差別化をした「ナチュラルローソン」や
「子育て支援のプロジェクト」を発足させた「ローソン」で
「シニアにやさしい新型店舗」が兵庫県で開店した。
まだまだ全国展開には時間がかかりそうだが、
野菜や惣菜、日配品をそろえ、
店内のバリアフリー、大型プライスカードの採用、
コミュニケーションの場として休憩スペースを設けるなど、
それなりに考えられているようだ。

すでにその他のコンビニエンスストアでも
電話注文で配達するサービスは始まっており、
高齢者の市場を視野に入れた動きは当分止まらないだろう。

これらの試みをすべて諸手をあげて肯定するつもりはないけれど、
高齢者にとって複数の選択肢があり、
使えるツールが増えることは喜ぶべきことである。

  私事であるが、同居している81歳の母は、幸いに大した持病もなく、
  健康ではあるものの、耳や足が少しずつ弱ってきている。
  日常生活でもタレなどの小袋がうまく切れなかったり、
  消費期限の日付が見えにくくなったりしてきている。
  子供としては寂しいけれど、それは母自身が一番感じているだろう。

自立して年を重ねるために、健康的な生活習慣とともに
将来(それもさほど遠くない)を見据えて
どんなもの、どんなことが高齢者に必要なのかを考えて
発信することも求められているように思う。
(浅越 美枝)

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