
放課後子どもプラン
放課後子どもプランとは、地域社会の中で、放課後に子どもたちの安全で健やかな居場所づくりを推進するため、各区市町村において、教育委員会が主導して、福祉部局との連携を図り、原則として、すべての小学校区で、文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と、厚生労働省の「放課後児童健全育成事業(学童クラブ)」を一体あるいは連携して実施する、総合的な放課後対策事業のことです。

※放課後児童健全育成事業(学童クラブ)と、放課後子ども教室の違い
◆放課後こども教室
子供たちの安全・安心な活動拠点(居場所)を設け、地域の方々の参画を得て、子供たちとともに勉強やスポーツ・文化活動、地域住民との交流活動等の取組を実施することにより、子供たちが地域社会の中で、心豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進する。
◆放課後児童健全育成事業(学童クラブ)
保護者が労働等により昼間家庭にいないものに、授業の終了後に児童厚生施設等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図る事業
(
東京都福祉保健局HPより)
“文部科学省の「放課後子ども教室推進事業」と、厚生労働省の「放課後児童健全育成事業(学童クラブ)」を一体あるいは連携して実施する、総合的な放課後対策事業のこと”とあるように「子ども放課後プランは」異なる省庁が連携して実施する事業です。
■江戸川区「
すくすくスクール」
平成15年より始まった「すくすくスクール」は子どもたちの「居場所」と「学童クラブ」を併せた施設で、現在では区内全校で実施されています。
登録方法、利用時間は異なりますが、活動は同じ場所、時間で、幅広い友だちといっしょに過ごせます。さらに、地域の人たちもボランティアとして活動を支援し、行政、学校、地域の三者が一体となっって、地域での子育てをサポートしています。

一体化への懸念
全国学童保育連絡協議会ではこれら二つの事業の単なる一体化では子どもたちの「生活の場」が保障されないのではないか、という懸念が上がっています。
■「生活の場」とする学童保育
児童福祉法は学童保育を「昼間保護者が家庭にいない児童に“遊び及び生活の場”を与えて健全育成を図る事業」と位置づけています。
放課後や長期休業日に「生活の場を与える」とは、「活動」「遊び」「静養」「学習(宿題等)」「食事(昼食・おやつ)」「睡眠(お昼寝)」などを含んだ基本的な生活の場を与えるものです。
学童保育は一時的な「遊びや体験活動の場」とは違い、働く親を持つ子どもたちが毎日の放課後、及び土曜日・学校休業日は一日の生活を営む場所です。生活を営む場所は、家庭と同じような諸条件(設備・環境・衛生等)が整えられ、利用する子どもたちが専用的に使えるようにすることが必要です。
(全国学童保育連絡協議会HP資料「学童保育・現状と拡充の課題」より)
2007年度に策定された「放課後子どもプラン」。全国学童保育連絡協議会では、一体化ではなくそれぞれの事業が拡充されたうえでの連携を求めていま
す。
※全国学童保育連絡協議会とは
全国学童保育連絡協議会は、学童保育の普及・発展を積極的にはかり、学童保育の内容充実のための研究、国や自治体の施策の充実、制度化の運動を推進することを目的として、1967年に結成された民間の学童保育専門団体です。
全国学童保育研究集会や全国指導員学校の開催、『学童保育ハンドブック』などの学童保育に関する刊行物の発行、月刊『日本の学童ほいく』誌の編集発行、『テキスト・指導員の仕事』『学童保育・実践記録集』の発行などを通じて指導員の研修活動にも積極的に取り組んでいます。
基本的な会員は、都道府県や市町村の連絡協議会です。現在、35都道府県にあります。都道府県の連絡協議会は、市区町村の連絡協議会を会員とし、市区町村の連絡協議会は、公立や民間を問わず各学童保育や保護者会、指導員などから構成されています。各県単位でも指導員研修会や研究集会などに取り組んでいます。会の主な運営資金は、会費と月刊誌の収入です。
(同団体HPより)
(山崎礼子)