◆発達障害とは・・・
すべての子どもたちはいろいろな可能性と個性をともに持って生まれてきます。発達障害というのは、そうした生まれながらの可能性や個性のあり方の1つだと私たちは考えています。それらは、基本的に脳の機能的な問題が原因で生じているものです。障害という言葉は、成長の中で「困ること」が生じる場合につけ加える言葉です。従って、その人の置かれた場所で「困ること」が全く生じないとしたら、リスクとしては何らかの障害になりうる問題があったとしても、障害ととらえる必要はありません。人々が発達障害の人たちのことを正しく理解し、その人が「困ること」をしっかり把握できることで、よりよく発達障害の人が生きていけることになります。そうやって、他者のことを考えられる世の中は、すべての人にとってもよりよい世の中になるだろうと信じます。
(日本発達障がいネットワークHPより)

今年2月私の住んでいる地域の小学校便りに、こんな記事がありました。
「在籍学級での学習にはさほど困らないが、人と人との関係の中で、特定の関係にこだわって相手の気持ちを取り違えたり、自分の思いを相手にうまく伝えられなかったりして、良好な友人関係を築くのに苦手傾向を持つ等の児童が通う通級学級。学習内容としては、人間関係調整力を養う訓練(自己理解他者理解、コミニュケーション能力、ソーシャルスキル)がある。通級学級の保護者が、周囲の人々の障がいのある子どもへの差別的な考えや偏見に悩んでいる、」というような内容のものです。
※通級学級とは、小・中学校の通常の学級に在籍している障害の軽い子どもが、ほとんどの授業を通常の学級で受けながら、障害の状態等に応じた特別の指導を特別な場(通級指導教室)で受ける指導形態である。通級の対象は、言語障害、自閉症、情緒障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、弱視、難聴などである。(文科省HPより)
今回は発達障がいについての情報を取り上げます。
◆発達障がい
発達障害とは、発達障害者支援法には「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるもの」と定義されています。
(文科省HPより)
平成17年施行の発達障害者支援法。特別支援教育における情報として
「障害のある児童生徒をめぐる最近の動向として、障害の重度・重複化や多様化、学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)等の児童生徒への対応や、早期からの教育的対応に関する要望の高まり、高等部への進学率の上昇、卒業後の進路の多様化、ノーマライゼーション(注2)の進展などが進んでいます。」とあります。(文科省HPより)
・発達障がい者やその家族の支援、情報発信などの活動をする団体が各地にありますが、「
NPO法人えじそんくらぶ」もそのひとつです。
※NPO法人えじそんくらぶは、注意欠陥/多動性障害(以下、AD/HD)の正しい理解の普及と、AD/HDを持つ人々を支援し、AD/HDを障害としてクローズアップするのではなく、豊かな個性の一つとして長所を伸ばし、弱点を克服できるよう支援する団体です。
【NPO法人えじそんくらぶHPより】

・ADHDについて(以下NPO法人えじそんくらぶHPより引用)
AD/HDはAttention Deficit Hyperactivity Disorderの略で、日本語では「注意欠陥多動性障害」。AD/HDの原因はまだ不明だが、注意力・衝動性・多動性を自分でコントロールできない脳神経学的な疾患と言われている。不適切な親のしつけや教師の指導が原因でAD/HDになることはないが、環境によってはAD/HDに似た症状が出たり、問題行動が悪化することはある。
単調な作業を長時間できない・忘れっぽい・些細なミスをする・考えずに行動する・落ち着きがない、多弁で時間や物の管理ができないなどが主な特徴で、アメリカ精神医学会のDSMや世界保健機構のICDによる基準を参考に医師が診断します。しかし「だれでも努力すればできそうなこと」ができない障害なので、「なまけている、不まじめ」などと叱責されたり、軽蔑されたりすることが多く、本人は自信や希望を失い、自暴自棄になったり、うつ傾向になったりします。AD/HDは、以前は子どもの疾患と考えられていましたが大人になってもAD/HDで苦しんでいる人はいます。「見えない障害」であるために理解者が得られないとAD/HDを持つ子どもや大人、そして家族は孤立してしまい、悩みを抱えて苦しむのです。適切な薬物療法、心理療法のほか、教育的な介入によってAD/HDによる問題行動は軽減することが知られていますが、適切な対応がなされないケースでは深刻な問題を引き起こすことがあります。
・AD/HDは理解と支援で個性になる
AD/HDの特徴を理解し、それによるハンディキャップ(日常生活での支障)を軽減することでAD/HD的症状は、ひとつの個性になることがあります。さらにAD/HDを単なる障害としてとらえず、才能として活用することも可能なのです。つまり見方を変えれば、「ひとつのことに集中できない」ことは「多くのことに興味を持てる、同時にいくつもの仕事をこなせる」ということであり、衝動的とは実行力と行動力があると言えるのです。大切なことは周囲の理解ある言葉かけによる本人の自信喪失の防止です。支援の第一歩は思いやりのある言葉がけ、そのためにはAD/HDの正しい情報が不可欠です。
※リーフレット
「
実力を出しきれない子どもたちADHDの理解と支援のために)」
同くらぶにてAD/HDの理解と支援のために作成されたものです。たいへん分かりやすくなっているので、どうぞお読みください。
山崎礼子