「子どもが生まれ、父親になったら、仕事も育児も両立しながら楽しんで生きていきたい」。そうした「Fathering=父親であることを楽しもう」という意識をもった若い世代の男性たちが、いま確実に増えている、
NPO法人ファザーリングジャパンHPにはそう記されています。

そんな子育て世代の父親を応援、情報提供するこの団体が、去る3月16日「
パパ力検定」なるものを、関東、東海、関西、中国新潟エリアで実施、HPにその回答が公開されています。子どもの教育費から健康、絵本に関わる話題など検定問題は多岐にわたっています。参加者は全国で約1000人、さすがに全問正解はいなかったとの事。皆さんのご家庭の「パパ力」お試しになってはいかがでしょうか。
去る4月24日(木)NHKラジオの朝のトーク番組にこのファザーリングジャパン代表の安藤哲也氏が出演、3児の父親として子どもとの関わり方を披露していました。
安藤さんのこだわりのひとつが「絵本の読み聞かせ」。長女がまだお腹の中にいたときから絵本を準備し、いままでに子供たちに読み聞かせた本は6,000冊になる、ということでした。最近感動したことは、長女が生後2ヶ月の赤ちゃんに絵本を読んでやっていたこと、親がしていたことが伝えられていくことに感動した、ということです。
さて、このトークの中で「ワーク・ライフ・バランス」という言葉が出てきました。最近よく耳にするこの言葉、いったいどういうものなのでしょうか。
■ワーク・ライフ・バランス
仕事と生活の調和。仕事は生活を支える上で必要だが、家事、育児、地域との関わりも充実した生活のためには欠かすことができない。非正規雇用など安定した職に就けない、仕事に追われ心身が疲労する、仕事と子育てや親の介護との両立に悩む、など仕事と生活の間で問題を抱える人が多い。これらにより働く人たちの将来への 不安、豊かさが実感できない。ひいては社会の活力の低下や少子化・人口減少という現象にまで繋がっているといえる。
それらを解決する取り組みが「仕事と生活の調和=ライフワークバランス」である。
(内閣府HPより)
※ワーク・ライフ・バランス憲章
昨年12月「ワーク・ライフ・バランス」憲章が策定されました。国や地方自治体、企業、労働組合が一体となり国民的な取組の大きな方向性を示しています。

■少子社会におけるワーク・ライフ・バランスと幸福感
夫の家庭参加度が高いことは女性の幸福感を高める影響があるものと考えられる。しかしながら年少の子どもを持つ家庭での調査(厚労省.2006)によると、父親が平日に子どもと過ごす時間は1時間未満が35.2%で、実態として夫が家庭で費やす時間はさほど多くはない。夫の家事育児の度合いには仕事時間の長さも影響していると見られる。父親が平日に子どもと過ごす時間が長い家庭の母親ほど、子どもを育てる際に感じる負担感が低いとの結果がある。
(内閣府経済社会総合研究所,少子社会におけるワーク・ライフ・バランスと幸福感より)
憲章の中で「関係者が果たすべき役割」として「国民の一人ひとりが自らの仕事と生活の調和の在り方を考え、家庭や地域の中で積極的な役割を果す」とあります。
上記で紹介した安藤さんは“父親であることを楽しむこと”だといいます。絵本を読むこと、オムツを換えること、掃除をすること等々・・・。
仕事の都合で子どもと関わる時間の持てない父親には母親の話を聞くだけでもOK、それだけでも一日中子どもと向かい合っている母親のストレスは軽減される、と会話を勧めています。
積極的に、主体的に家事、育児に関わる・・・。主体的に家事に関わるような生活習慣のない育ち方をした男性たちには、少々努力を必要とするかもしれません。最初の一歩はまず会話から。思わぬ「パパ力」の発見になるかもしれませんよ。
(山崎礼子)
■
内閣府 ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて
■
ワーク・ライフ・バランス憲章
■
少子社会におけるワーク・ライフ・バランスと幸福感
(内閣府経済社会総合研究所)