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漫画ばっかり読んでないで・・・

2008-06-16 15:00:00

■良い、悪い?
子どもの頃「漫画ばっかり読んでないで××しなさい」と親から小言を言われた経験はありませんか。今の時代だったらさしずめ「ゲームばっかりしていないで・・・」という感覚でしょうか。少女クラブ、少女ブック、週刊マーガレット、少女フレンド、リボン、なかよし等々。皆さんはどんな作品が印象に残っていますか。
私はわが子に「ゲームばっかりしていないで・・・」と何度口にしたでしょう。その子もすっかり‘ゲームボーイ’を卒業、たまに「ガンダム」と遊ぶていどに成長(?)しました。

私たち大人はどこかに「たかが漫画」という思いがありますが、そこから学ぶことも多いのではないでしょうか。かつて一世風靡した「ベルサイユの薔薇」は、フランス・ブルボン朝後期、ルイ15世末期からフランス革命でのアントワネット処刑までを史実と絡めながら描かれていて、世界史の勉強になりました。
漫画はその描かれる背景によってはとても良い教材になります。

■マンガ大賞

もやしもん
朝日新聞社主催第12回「手塚治虫文化賞」マンガ大賞に石川雅之氏の「もやしもん」が選ばれました。
初回タイトルは「農大物語」、2回目は農大物語「もやしもん」、3回目にしてようやく「もやしもん」となった変り種タイトルです。初回タイトルにあるように農大生の学生生活を描いています。
主人公は幼い頃から、菌と話せる特殊能力を持っていた沢木惣右衛門直保。
種麹(たねこうじ)を扱う通称「もやし屋」の老舗の息子というところからタイトルが「もやしもん」となったのでしょう。
ユニークなのがもう一方の主人公とも言うべき「菌」です。直保の肩には実家からついてきた、麹をつくる黄麹菌「A・オリゼー」が何故かくっついています。子どもたちは生活の中であまり接点は無いでしょうが、私たち主婦はいつも多くの「××菌」と交わっていますよね。なので「菌」についての薀蓄は結構おもしろいですよ。

食でよく利用するのが「発酵」という状態ですが、最初に出てくるのはアザラシの死体を利用したカナディアン・イヌイットの「キビヤック」という発酵食品です。アザラシの死体の腹の中に海鳥を70〜80羽詰め、2,3年掛け発酵させたもの。イヌイットが生活する北方では2,3年かかる発酵が、日本で短期間での発酵が可能か、という実験の様子を描いています。北の大地では野菜が育たないのでビタミンの補給のために発酵食品を利用していた、とのことです。「キビヤック」で検索すると関連サイトで実際の画像も見られます。興味のある方はどうぞ。

たかが漫画、ではありますが結構「菌」についての知識を得ることができました。次々に出てくる「菌」たちの口癖は“かもす(醸す)ぞ〜”。ちなみにわが子はしっかりとこの単行本を揃えていましたね。
■腐敗と発酵
人間の食べ物に付着した微生物は、その食べ物の成分を分解して自らの栄養分として摂取したり、新しい産物をつくり出したりします。この微生物の代謝の結果が、腐敗と発酵に分かれます。
・腐敗
食品成分のタンパク質やアミノ酸などが微生物の作用により分解され、硫化水素やアンモニア、メルカプトエタノールなどの腐敗臭を発生させ、最終的には食べられない有害なものとなる。
・発酵
微生物の代謝作用により、糖質をアルコールや乳酸にしたりエチルアルコールを酢酸にするなどほか、微生物のつくりだす酵素の働きによって、食材の成分や味、香り、色などを人間に有用なものに変質させる。
(身体にやさしい発酵食品より引用)

■子ども向け雑誌に対する意識調査
社団法人日本PTA全国協議会が今年3月に発表した「子どもとメディアに関する意識調査」では漫画も掲載されている子ども向けの雑誌で、読ませたくないものとして、安易な中絶や避妊等配慮の足りない性行為、猥褻な性描写などいたずらに子どもの興味をかき立てているもの、常識やモラルを極端に逸脱している設定が多いもの、いじめや恐喝、偏見を助長する場面が多く描かれているもの、など好ましくない例が挙げられています。


漫画はすべてOK、とは言いません。ある程度良い、悪いの判断は必要だと思います。しかし漫画=つまらない、と切り捨てず、なぜ子どもたちの興味を引くのか覗いてみてはいかがでしょう。
(山崎礼子)

この記事のURLコメント(3)

Posted by 山崎礼子 at 2008-06-23 10:55:41

ならい様
こんにちは、書き込みありがとうございます。
手塚治虫氏に傾倒されていたとか。良い出会いがあったのですね。漫画というカテゴリーも誇るべき文化だとおもいます。


浅ちゃん様
西原理恵子氏のパワーには圧倒されると同時に元気をもらえますね。ちなみにわが娘は私の買い揃えた「小さな恋のものがたり」のファンです。

Posted by 浅ちゃん at 2008-06-21 18:09:25

マーガレット、少女フレンド・・・懐かしいですね。友人と回し読みをしていて、当時の教師が「先生には漫画の良さが残念ながらよくわからないの。羨ましいわ」と言ってくれたのを覚えています。
子育て中も西原理恵子氏の漫画にはまり、「ゆんぼくん」の母が理想の母親像でした。今でも成人した子供たちと一緒に大ファンです。もちろん、見せたくない漫画もたくさんあるけれど、見る目を養うのも大切ですよね。

Posted by ならい at 2008-06-20 10:29:07

こんにちは。関心もって拝見しました。
私は漫画尊敬派です。息子が小さかった頃、漫画と児童文学と読み比べて、漫画の方が精神性、知性ともに高い、と感じることが多かったです。
勿論、児童文学の素晴らしさに感銘を受けることも多々あり、こんな漫画は見せたくない、と思うものもありましたが。
私自身は本が好きと自分で思っていましたが、ある時期から、手塚治虫に傾倒して、人間観、人生観、死生観など、影響受けました。この時期があったことが、自分でとてもよかったと思っています。

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