■クレヨンしんちゃん 映画「嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦 」
やれ「ケツダケ星人」だ「ぶりぶりざえもん」だ、なんだかんだと評判の悪さを併せ持つテレビアニメ,漫画をアニメ化した番組「クレヨンしんちゃん」です。TVのレギュラー番組の他に毎年1本映画を製作し、平成14年度(第6回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞しています。この作品は子どもといっしょに映画を観た記憶がありますが、戦国時代を背景にした、ちょっとホロリとする作品でした。
社団法人日本PTA全国協議会のアンケートでは、レギュラー放送の「クレヨンしんちゃん」に対する意見は賛否両論です。下品、子どもに悪い影響がある、マネをすると困る、心温まる内容のものもある、親子でいっしょに楽しんでいる等々。
しんちゃんのいいところは絶対友だちをいじめないこと。けんかを売らない。
トラブルメーカーではあるが、友だちを困らせようと策を練ったりしない。これしんちゃんの真骨頂だと思いますよ。
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クレヨンしんちゃんHP(双葉社)
「しんちゃんについて」にはいるとコミックの第一巻からの情報がありま す。
■映画「夕凪の街 桜の国」
平成16年度第8回文化庁メディア芸術祭大賞、第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞したこうの史代氏作の同名漫画の実写版です。先日自主上映されたこの映画を観る機会がありました。
広島で被爆した母娘の十三年後(夕凪の街)、被爆2世となる次の世代のある日の出来事(桜の国)を描いた作品です。
実写化での成功は佐々部清志監督の手腕でもありましょうが、作品の中に織り込まれた作者のメッセージには、へそ曲がりな私でさえも涙せずにはいられませんでした。
人々がどういう生活を営んでいようとも、世界がどのように流れていようとも、命は粛々と、綿々とつながっていきます。今回改めてその「命のつながり」を感じました。
「ぜんたいこの街の人は不自然だ。誰もあのことを言わない。いまだにわけがわからないのだ。わかっているのは“死ねばいいと誰かに思われた”ということ。思われたのに生き延びているということ」
皆実の弟「旭」と被爆者の京花(その妻)が満開の桜をバックにし「生まれる前 私はふたりを見ていた そして確かに このふたりを選んで生まれてこようと決めたのだ」という、子ども(娘・七波)のモノローグ。
日本に限らずフランス、イギリス、スイス、韓国、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどでも翻訳出版されています。「今後語り継がれる作品のひとつになった」とホームページに書かれています。
漫画のアニメ化、映画化、キャラクターグッズの販売等々の営業戦略にどっぷり浸かってしまう読者になってしまうこともあるでしょうが、ほどほどに・・・。
しっかりと文化の一翼を担うまでになった漫画。その良さを子どもたちと共有してみませんか。大人もかつては子どもだったのですから・・・
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夕凪の街 桜の国」HP
(山崎礼子)