■「関さんの森を育む会」取材報告
○「
関さんの森」とは
JR新松戸駅より徒歩10分ほど、関さんの住居は小高い丘の上にあります。開発が進み賑やかな新松戸駅改札口側とは対照的な閑静な住宅街です。その幸谷地区に点在する関家所有の屋敷林、梅林、竹林などを、1996年自然保護の活動をしていた父の意志を継ぎ(財)埼玉県生態系保護協会へ寄付、自然のまま残されることとなりました。(千葉県や松戸市には、自然のまま残す条件で寄付を受けてくれる“特定公益増進法人”がなかった。)これを機に「関さんの森を育む会」が発足。以来、小中高大学、市民団体などの自然観察や自然体験の貴重な場として活用されています。

右の繁みが竹林になっています。中は遊歩道や木のベンチが設置され休むことができます
○エコミュージアムとして保存
この会の代表者関美智子さんは、江戸時代末期分家としてこの地に居を構えた関家の7代目。ここで生まれ育ちました。屋敷内には当時の門扉や蔵が残されており、農機具や古文書も貴重な資料となっています。

江戸時代末期の門扉(左は屋敷内より、右は外より)

当時のまま残っている蔵
「地域で受け継がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境をそのまま保存し、体験学習などで活用する」ために“関さんの森エコミュージアム”設立を決定しました。
○取材の様子
この会では定例会や作業日に「関さんの森」の手入れをしています。今回は4月20日(日)に行われた定例会の様子を取材しました。

大きな筍が採れました
月一回の定例会では下草取りをしたり、間引きをしたりと手入れは欠かせません。この日は春恒例の筍掘り。孟宗竹は繁殖力が強く、あっという間に増えてしまいます。こうして筍を掘り、下草を刈るなどして環境を整えます。
早速採れたての筍をゆでました。右写真中央は関美智子さん。

育む会の皆さんで野草のてんぷらの調理。右はタンポポとやぶからしのてんぷら。

参加者全員で昼食。茹でたての筍、揚げたての天ぷらどちらも最高のご馳走でした。
○古木、大木
門前に広がる梅林の一角に「ケンポナシの木」があります。樹齢200年にはなるだろうといわれています。また門前には金木犀の大木もありました。
何十年、何百年とかけ森は育まれます。地域の財産であるこの森を次世代に引き継ぐために「関さんの森を育む会」が発足させた“関さんの森エコミュージアム”。今日その
発足記念シンポジュウムが開かれています。
(山崎礼子)