pagetop

リポーターブログトップ > 月別の記事一覧

高齢化・わが街の場合(多摩ニュータウン)NO.2

2007-10-29 11:49:53

永山団地■住み替え
総面積2890ヘクタール、人口約20万人と国内最大級の多摩NT(東京都)では、初期の71年に入居が始まった多摩市諏訪・永山地区で、65歳以上の住民の数が最近10年間で2倍超になりました。しかし、同地区の5〜6階建ての集合住宅にはエレベーターがほとんどなく、高齢者には不便です。
現在、賃貸住宅では1〜2階部分をバリアフリーに改装し、上層階に住む高齢者に住み替えを勧めています。今年3月末までに約350戸を改良し、供給しています。
国交省市街地住宅整備室長の橋本公博さんは「住み替えのための住宅情報や、医療などの地域生活情報を一か所で提供できる『住み替え支援センター』を多摩NTで設置する構想を持っています。運営主体は地元のNPO(非営利組織)などを想定、行政が支援する形です」と話しています。
(YOMIURI ONLINE大手町博士のゼミナールより)

都営諏訪団地
一方、高齢者の「住み替え」ではこんな問題も出てきました。「家賃の差もあり、旧公団団地から都営団地を希望するお年寄りが増えている。このままでは高齢化の集中が進む。」多摩市のNPO「多摩ニュータウン・まちづくり専門家会議」(たま・まちせん)理事長の秋元孝夫さん(58)は、そう語ります。
秋元さんは去る9月、「多様な世代が混在した地域づくりに向け連携したい」との思いから「まぜこぜ懇談会」と名付けた地域ネットワークを立ち上げるための準備会を開きました。「まぜこぜ」の言葉に人だけではなく、土地や建物、組織を「ミックス」させる意味も込めました。高齢化が進む団地の再生には、地域資源を横断的に活用し、解決策を練る必要があるとしています。出されたアイデアは今後、都市再生機構や都、多摩市を交えた「円卓会議」で提案していきます。またネットワークの事務局を諏訪団地の商店街の空き店舗に置き、周辺大学との連携も進めたいということです。
(朝日新聞 シリーズ「街をつくる、まちに生きる」10/24記事より)

この記事のURLコメント(0)

高齢化・わが街の場合(多摩ニュータウン)NO.1

2007-10-22 12:00:00

Nagaoka_sanjaku_20041114.jpg■診療所から見えること
(朝日新聞 シリーズ「街をつくる、まちに生きる」より)
 9月。諏訪・永山地区の80代の女性宅を、永山団地に診療所を開く医師、斉藤宣照(のぶてる)さん(62)が往診した。
 永山で開業して19年目。斉藤さんは、高齢化が急速に進むのを目の当たりにしている。 毎年、70歳以上に出す敬老祝いのはがきは、開業後数年のころは150枚ぐらいだった。今は、約600枚に上る。
 認知症や高血圧、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の患者が目立ち始めた。通院できないお年寄りを往診する回数も増えた。エレベーターのない5階の部屋で、3年間、一歩も外に出なかった患者も診た。寝たきりになるお年寄りは、この先もっと増えるだろう。
 7、8年前から、在宅の寝たきり患者に指圧を勧めている。治療効果に加え、マッサージ師と連携してお年寄りを見守ろうという取り組みだ。人と接する機会を増やすことでセーフティーネットが広がる。
 諏訪・永山地区では、街開き当初に入居した「ニュータウン1世」の多くが、70歳を超える。ここを「終(つい)のすみか」と決めている人が多い
一方、「故郷で最期を」と願う人たちもいる。ニュータウンやその周辺に暮らす娘や息子に呼ばれ、最近になって地方から越してきたお年寄りに多い。
 懐かしい景色、おいしい食べ物――。往診すると、望郷の思いを切々と語られることがある。斉藤さんは、その言葉をひたすら受け止める。
 「でも、聞いてもらえるとうれしい気持ちになるようで、心静かに療養の時を過ごせる。治療と同様に大事なことかもしれません」
 診療所には、ふだんは誰とも話すことなく、「言葉を忘れた」ように暮らす人も来る。診察室で会話をすると、「あぁー、良かった」というような表情で帰っていく。
 斉藤さんは今、診療所の待合室を「交流の場」として改修するアイデアを練っている。畳を敷きつめ、健康器具を置いて使ってもらう。
 「閉じこもりがちの人が、診察のついでにくつろいでいける場になればいい。ささやかなことでも、時代に合わせ、できることを探っていきたい」

この記事のURLコメント(0)

高齢者と子ども(幼老統合ケア)

2007-10-16 00:00:00

■おもちゃ学芸員
来春、旧四谷第四小学校跡に移転予定のおもちゃ美術館。
スタッフの多くを「おもちゃ学芸員」としてボランティアで募集していますが、シニア世代の方にも参加を呼びかけています。参加条件はおもちゃ学芸員養成講座2回の受講が必須となります。今年の養成講座は定員に達し締め切りましたが、開館後も随時募集をするということです。
さて、おもちゃといえば子どもを連想しますが、おもちゃ美術館館長、日本グッド・トイ委員会理事長である多田千尋さんは「高齢者アクティビティ開発センター」の代表でもあります。

moon.jpg(お月さまバランス)

■高齢者アクティビティ開発センター
要介護の高齢者には、身体にとっての栄養と共に、心の栄養も必要不可欠です。心の栄養失調になると、人は生きる力を低下させ、煌めき、輝く人生を失速させます。
 当センターは、1986年より高齢者のアクティビティについて研究・指導を重ね、高齢者の心の栄養補給を「AptyCare(アプティケア)」という概念で構築し、さまざまな情報を発信してまいりました。AptyとはArt、Play、Toyの頭文字をとった造語ですが、「芸術」と「遊び」を高齢者ケアに注ぐことに力点を置いたものです。
(当センターHPより)

そしてこれらの理念に基づいた介護者「アクティビティディレクター」を養成、高齢者介護の現場で活動実践しています。

■アプティケア研究会
従来の生活介護を中心とする「身体ケア」にくわえ、高齢者とともに楽しさや遊び、芸術を創り出す「心のケア」を目指し、高齢者福祉をAptyCare(Art,Play,Toy)の目線から考えています。 療育音楽、アートセラピー、回想法、幼老統合ケア、作業療法、介護、看護、アウトドアなどの専門家及び実践家、高齢者福祉現場スタッフなどの幅広い領域の方々の集まりでもあります。 アクティビティディレクター養成講座のフォローアップも兼ねて、お年寄りにとってよりよいアクティビティや高齢者福祉文化を深める内容や、福祉の現場で活躍の皆様との意見交換の場にしていきたいと思っています。
(当センターHPより)

korint.jpg(コリントゲーム)

■養老統合ケア
生活速度がほぼ同じである子どもとお年寄りは、よきパートナーです。人生経験豊富なお年寄りの知恵を子育ち子育てに活かすことで、お年寄りは生きがいを感じ介護予防に役立ちます。
 お年寄りと介護者、子どもと保育者という関係だけでなく、新時代の新しいケアモデルとして、「幼老統合ケア」といった考え方も注目してきています。お年寄りと子どもが一緒に過ごし、刺激しあうことでケアや子育てに相乗効果をもたらす取り組みについて考えています。
(同HPより)


核家族化が進んだ現在、高齢者と子どもたちのふれあう場面は社会が意識的に設定しなくてはならない時代かもしれませんね。
(山崎礼子)

この記事のURLコメント(0)


▲このページの上へ戻る