のんびる創刊準備号「のんびる広場」に掲載されていた記事に、専業主婦の方の第一歩が踏み出せないご自分への思いが掲載されていました。
「情報も知識も少なく資格も無い自分の力が、世間一般で役に立つのだろうか?」
「味噌汁を作る事ができる」「洗濯物をきれいに仕上げる事ができる」という家事能力で大丈夫か、週1,2日という自分に無理の無い働き方があるのか、というものです。
■自分に無理のない働き方があるのか
専業主婦の方が「働く」ことでの社会参加を望んでも知識や資格が無いので・・・と躊躇されている方は多いのではないでしょうか。
先の専業主婦の方のお考えはもっともな事だと思います。が、「主婦業」という仕事はたいへんな仕事です。極端に言えば24時間営業、年中無休。家計という経営管理、食事作りや病気への対応など家族の健康管理、快適な生活のための居住空間管理、家族のスケジュール調整、各種イベントのプロデュース、等々なかなかハードですよね。
「味噌汁を作る事」を考えて見ましょう。
私の経験ですが、ある時子どもさんを保育園からご自宅へ連れ帰り、お母様の帰宅までの見守りの活動がありました。ところがお母様から帰宅が遅れるので、簡単で良いので食事を作っておいてください、とお電話。早速、冷蔵庫内の在りものの食材でおかず一品と野菜たっぷりの味噌汁を、あっという間においしく作ることができました。これは長年食事づくりをしてきた事でできた早業です。
「洗濯物をきれいに仕上げる事」も手間のかかる事です。週に一日でもきれいにたたまれた洗濯物、アイロンの掛かったシャツがある日・・・それをして差し上げる、ほんの少しのお手伝いです。
これらの家事を手際よくこなせるのが経験豊富な「主婦」の強みです。
■「有償ボランティア」という働き方
阪神大震災以後に盛んになってきた「ボランティア活動」。
本来のボランティアの意味は‘自発的にある事業に参加する人’というものです。
辞書を検索すると‘特に無償の・・・’とありますが、現在では‘有償のボランティア’
という活動のあり方も認知されるようになってきたと思います。
昨今、各地で盛んになってきたNPO法人による子育て支援や家事支援も、ある意味でこの‘有償ボランティア’と位置付けされて良いのではないかと思います。
「人様の困り事にほんの少しのお手伝い」という気持ちがたくさん集まれば、とても大きな力になります。その「ほんの少しのお手伝い」がボランティア活動だと思います。そし
てその活動が単発で終わらず継続させるために必要なのが「対価」なのです。これにより利用者は心置きなく支援を得る事ができます。そして支援者も余裕をもって支援活動ができます。
働き方はその方の持っている能力によってさまざまです。長年の専業主婦という経験で蓄積された家事能力は、その方にとっての貴重な財産です。それをもって社会参加のできる場所はいくらでもあります。またどなたも始めの一歩はドキドキでしょうが、おそらくどこの団体でもある程度の研修はすると思いますので、その点は大丈夫ではないでしょうか。
■具体的に
ではそれらの活動をするにはどうすれば良いのか、その方法です。
得意な事、好きな事、例えば裁縫が得意、料理が好き、など内容を具体的にしたほうが探しやすいです。それを絞れば{どこで」が見えてきます。
■検索
・ファミリーサポートセンター(自治体運営)
全国の自治体にはファミリーサポートセンターがあります。直営であったり、委託であったりと運営方法は自治体によって違いますが、仕組みや支援内容は同じです。
・
女性労働協会
・NPO法人による子育て支援・家事支援
ファミリーサポートでは自治体運営という事で支援内容が限られます。例えば、先ほどの食事の支度はできません。本来食事は保護者が準備するもの、あくまでも子どもに対してのサポート、という考えがあるからです。それらを補う支援を含め、NPO法人で子育て支援や家事支援のサービスを提供しています。団体を探すには各自治体福祉課や家庭支援センターでも情報を得る事ができます。
NPO法人ではこれ以外にたくさんの選択肢があります。
NPOホームページ
参考資料
NPOの勉教室
シルバー人材センター
※活動報酬はそれぞれ違います。よく確かめてください。
(山崎礼子)