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グリーンツーリズムと子どもたちNO.2

2007-04-30 15:00:00

■教育とグリーンツーリズムについて
先のNO.1で都市生活者とグリーンツーリズムについて触れましたが、「オーライ!ニッポン」のサイトで『GTオピニオン・第4回教育とグリーンツーリズムについて』という前武蔵野市教育長の川邊重彦へのインタビュー記事があります。
武蔵野市では10年ほど前から子どもたちを対象に、自然体験型の移動教室を実施しているとのこと。その立ち上げの経緯から実施に当たっての問題点、将来への展望などきめ細かい報告がされています。

下記は実際の体験学習のようすや感想です。
・調理を一緒にさせてもらう。皿洗いも、「はい、洗ってごらん」と一緒になって楽しそうにやれる。6〜8人で泊まっているので、もう家族が大きくなったような感じで何でも一緒に生活できる。

 ・民宿の方が農業体験などの指導者でもある。お母さんは稲刈りが終わった田んぼへにぎり飯と煮しめを持ってきて敷物を広げ、車座になって民宿ごとに昼食。生活を共有し合って、お世話になって、農作業も一緒にやって、山にも出かけて。実際都会の家庭というのは家事労働なんて雑巾がけする廊下がないとか、ふろ場なんか放っておいても沸いてしまうとか、手の出しようがなく、おんぶに抱っこという感がある。お父さんと一緒に何かをしたとか活動したとか生産にかかわったとかいう、そういう濃密な関係がない。消費者として何か買ってきたら、それを皆で食べるということがあっても、皆でつくったり何かをやりとげたという実感がない。

・農村で本当に生活をともにさせてもらう濃密な人間関係というのは恐らく生まれて初めて体験することではないだろうか。「今度うちを追い出されたら行くところができました。」と作文に書いた子がいた。本当に困ったときに温かく迎えてくれるお父さん・お母さんができた。そういう安心感、何か自分が怒られても受け入れてくれるところがあるという心のよりどころのようなものが、子どもたちには生まれているのかなと思う。

・熱があってちょっと農業体験には参加できない。お母さんもお父さんも田んぼでの指導で忙しい。するとおばあちゃんのひざまくらでよしよしと面倒を見てもらう。人のひざまくらでうとうととするなんていう体験もほとんどないのではないだろうか。そういう人間的なかかわりのぬくもりのようなものから子供が大人に安心感や信頼感を感じ取り、そういう人たちの中で、自分は生きているんだと実感する。

・少年自然の家などの集団宿泊施設はどちらかというと、山の中腹にあり、ウォークラリーだとか登山などの自然体験、集団活動に適している。
しかし、そこで農業体験活動を行うためにバスで出かけていって、その活動が終わると、宿舎へ引き揚げてしまう。どうしても農家の生活体験とはほど遠い。そういうことで印象としてジャンボリーをやったという仲間うちの感動は残るが、農村へ行ったという実感は得られない。民宿で農業生活体験をすることが教育的な価値は大きいとということがどんどん理解されてきた。中学校の4泊5日でも2泊程度は民宿でやっていこうとか民泊をしようとか、そういう方向に変わってきている。

※農村滞在が二泊三日では、子供たちは農家のお客さんとなり、形式的な体験と、子供同士のコミュニケーションが育たないイベントとなってしまいます。ある程度の期間農家生活を続けることで、自然のこと、生活のなかの仕事、それに必要なコミュニケーションを体感し、最も基本となる食についての重要性を感じるようになるわけです。
この活動は、グリーンツーリズムの原点でもあることは言うまでもありません。食、コミュニティでの役割、自然との付き合いなど。問題は、どのようにきっかけを作り、どのように継続するか、にあるでしょう。セカンドスクールで育った子供は成人し、自分の子供も、農村に行かせたいと思っているそうです。学校行事に組み込まれない子供、大人など、その仕組みの重要性を感じました。(東京大学先端科学技術センター客員研究員 岩崎 敬 氏)

※ 武蔵野市子ども体験委員会報告より(H.16年6月)
広島大学大学院教育学研究科自然システム教育学講座科学教育方法研究室と、国立吉備少年自然の家の研究成果から、問題発見力、表現力、自主性・主体性、豊かな心情、自己実現、協調性、責任感、基本的生活習慣、判断力、安全性、積極性、忍耐力、知識、技能といった自然体験で育つ力が明らかになってきている。

※GTポータルサイト(前東京都武蔵野市教育長 川邊重彦 氏)
第4回教育とグリーンツーリズムについて
http://www.furusato.or.jp/gt_opinion/intv004_01.html
(山崎礼子)

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