■ 特定非営利活動法人 「福祉亭」
多摩ニュータウンで最初に入居が開始(1971年3月)された諏訪永山地域。
当時65歳以上の人口比率は3.7%だったが2007年では17.2%になり、多摩市でも急激な高齢化が進み、ここ諏訪永山地域では特に目立っています。
少子高齢化が進み子供たちの成長と巣立ちにより、高齢者の多い地域になりました。そして当初子どもを通して培われたコミュニティも、脆弱な人間関係へと変わってしまいました。 また、団塊世代の親を故郷から呼寄せるいわゆる呼寄せ老人も増え、ひとり暮しの世帯も多くなっています。
多摩ニュータウンは、多摩丘陵に開発されたまちで集合住宅が多く、段差や階段などのバリアが沢山あります。中層団地ではエレベーターがなく、階段を利用しなくてはなりません。それぞれの住宅は鉄の扉で閉ざされ、外出が思うにまかせない高齢者はおのずと引きこもりがちになります。
そういう高齢者も集える居場所に「福祉亭」があります。団地の商店街にあり、お使いついで気軽に立ち寄ることが出来ます。ここでは食事が出来、お茶が飲め(コーヒー、紅茶)、ミニデイサービスがあり、趣味の集まりがあり・・・と多機能スポットになっています。

私が取材に訪れたある日の午後、雀卓を囲む人、囲碁の大局を楽しむ人、昼食をとる人、雑談で盛り上がる人など、思い思いに時を過ごす人たちで賑わっていました。
高齢者だけではありません。生活サポート隊による有償支援で子育て世代とも関わり、若いお母さんたちで運営する広場にもつながっています。年2回、福祉亭ではお誕生会を開き賑わいますが、そのアトラクションにここでつながりあった若い世代の子どもさんも出演し会の盛り上げに一役買うそうです。
運営はボランティアの皆さんが交代であたります。登録スタッフは50人ほどで、シニア世代がほとんど。内男性は12、3人。女性は食事作り、男性は喫茶(コーヒー、紅茶)、配膳、食器洗い、掃除などを担当するとのこと。
コミュニティの再構築、世代を超えてつながり合える居場所づくり。
35年の時の流れのなかでの再確認でした。
(山崎礼子)