私の小さい頃、お盆といえばお墓参りを思い出します。巷のお盆休みは今日で最後というところが多いのではないでしょうか。今回はお盆について検索してみました。少々長くなりましたがおつきあいください。

■お盆とは?
お盆は毎年七月十三日から十六日まで4日間行われます。正日は十五日です。「地獄の釜の蓋が開く日」とか「先祖(亡くなった近親者)の霊が帰ってくる日」などといわれ、精霊を供養する期間とされています。
お盆は本来は盂蘭盆(うらぼん)といいます。梵語の《ウランバナ》を漢字に音訳したもので、盂蘭とは苦悩を救うの意、盆とは器のことです。すなわち百味百果と称する様々な供え物を盆器に盛り上げて先祖や死者の霊を家々に迎え入れ、ご馳走して慰める(供養する)仏教行事です。
起源は仏説盂蘭盆経にあり、釈迦の十大弟子である目蓮(もくれん)が、死んで地獄に落ちた母を、釈迦の教えに従って七月十五日(自恣じし=仏僧が互いに懺悔しあい解悟する行=の最後の日)に仏僧たちにたくさんの食べ物を施し、供養したことによって救うことができた、という言い伝えに典拠しています。盂蘭盆の習慣は、日本人の死後観や祖先崇拝の民間信仰の中心的な行事として古くから行われてきました。(始まりは推古天皇の時代604年、すなわち日本の国が仏教を受け入れたときから)
■お盆はなぜ7月、8月とわかれているか
東京で七月に盆の行事を済ませ、八月に帰省してまた八月盆に加わる、という立場の方も少なくありません。なぜお盆は地域で七月と八月に別れているのでしょうか。
お盆は七月十五日を正日とする行事で、それを新暦にあてはめるか、旧暦に従うかということの違いですが、伝統的に新暦七月十五日にやるのは、東京の、二十三区内の、そのまたせまい地域に限られています。もっともこれは今から二十年くらい前までのことで、東京圏の広がりに伴って七月派の輪は最近では近郊県まで広がりつつありますが。しかしながら大都市といえども東京以外は、大阪でも京都でも名古屋でもお盆は全国的に八月です。
わが国が新暦(西洋暦)に移行したのは、明治五年の改暦断行によりますが、いくら当時の外国列強に伍してゆくための近代化とはいえ、なんのまえぶれもなく発表されたことで当時の国内の混乱は大変なものだったようです。政府は新暦を徹底させるために暦(カレンダー)の作成権を官が独占し(私暦の禁止)、旧暦の併載を認めず、旧暦というものを国民に忘れさせようと努めました。これに即座に従わざるをえなかったのが政府の目が利くお膝元の東京都心部で、正月も盆も当初から一ヵ月早めて新暦に移されました。
(和菓子の喜屋HPより)
◆正月とお盆の対応
「お正月」と「お盆」には、深い不思議な対応関係があることが知られています。
わが国には、一年を通じて非常にたくさんの伝統の民俗行事=「年中行事」が存在します。しかしながら、一見脈絡なく行われているように見えるこうしたたくさんの行事の間には、マクロに見るときわめて単純明快な構造があることが、民俗学の研究で明らかになってきました。
もっとも基本となるのは、正月が一月、お盆が七月(旧暦)で、一年十二ヶ月をちょうど半分にわけるような「対称的」な位置にこの2大行事が置かれていること。そして、その間にあるさまざまな行事にも、しばしばこうした対称性が見いだされる、ということです。
こうした「年中行事の構造」は、わが国の民俗文化の基本的な構造の一つとして知られるようになってきています。こうした民俗行事の大きな枠組みは、日本列島に住む人が長い時間をかけてつくりあげてきたものであって、単に仏教の影響だけで形づくられたとはやはり考えにくいのです。
仏教がお盆の文化に「カタチ」を与えた影響は、想像以上に大きいと考えられます。ただ、そうした仏教文化は、もともと日本に存在していた民俗をベースにして受け入れられ、現在のような「お盆」の文化が形づくられてきたわけです。
こうしてみると、お盆は「仏教行事か民俗行事か」なのではなく、仏教文化と民俗文化の習合の産物であった、ということになりそうです。
(湘南盆踊り研究会HP「盆踊りの世界」より)
■盆踊り
鎌倉幕府の滅亡から長く続いた南北朝の動乱が終わり、続く応仁の乱にいたる約80年の間に、盆踊りは誕生しました。(応永・永享(1398)から応仁の乱1467ころ)
そして応仁の乱後から16世紀後半。
世はまさに戦国時代。下克上の風潮の中、群雄割拠といわれるように、大名たちが激しく争いあいました。この時期、盆踊りにかかわる主たる舞台は、京の都にうつります。京都では、経済力をつけた町衆たちが主人公となって活躍します。彼らは一躍盆踊りの主役となります
(湘南盆踊り研究会HP「
盆踊りの世界」より)※このサイトではお盆や、盆踊りの歴史、行事など詳細な情報が多数あります。
■こぼればなし
草市(くさいち)
盆支度のために必要な用品を扱う「草市」も、お盆の風物詩。
暮れの「年の市」に対応するもの。「盆市」「盆草市」「草の市」「盆の市」「手向けの市」「花市」など、地方によってさまざまな名称。草市で扱う品物としては、「秋草」「ハスの葉」「槙」「なすやキュウリの牛馬」「真菰筵」「灯籠」「太鼓(盆踊り用)」「団扇」「提灯」「おがら」など。
都市部の商店街でも、雑貨屋さんや八百屋さんの店先で、草市のフンイキをちょっとだけ味わうことができる。
私は長唄を少々かじってきましたが、「みやこ風流」(昭和22年研精会新曲)という唄にこの「草市」がでてきます。福岡出身、多摩丘陵在住では都心の下町情報には疎く、恥ずかしながら今回初めてその意味を理解しました。
ついでに長唄についての豆知識をどうぞ
・長唄って何?
・asahi.com今週のわざ 長唄
(山崎礼子)