pagetop

リポーターブログトップ > 記事詳細

「100人の村の未来を語ろう」〜ダグラス・スミスさんのお話しから〜

2008-01-16 13:13:56

開発教育協会/DEAR 25周年記念フォーラム「100人の村の未来を語ろう」〜ダグラス・スミスさんを迎えて〜に参加して伺ったお話を報告します。ダグラスさんの軽妙な日本で語られるちょっとラジカルなお話しを、「地球ひろば」に集まった多くの若者が熱心に聞いていました。

すでに多くの方が御存知の「世界がもし100人の村だったら・・・・」で始まる文は、もとはアメリカの環境学の教授が1990年、「村の現状報告」と題した小文の中で、世界をひとつの村にたとえ、人種、経済、政治体制、宗教などの差異に関する比率はそのままに、人口だけを1000人に縮小して説明したものだそうです。それがネットを介して伝えられる内に、100人に人数が減り、また部分的に削除されたり、逆に加筆されたりして伝えられ、2001年ころには世界中にひろまったとのことです。日本では最初に中野裕弓さんが日本語にし、その後池田香代子さんとダグラス・スミスさんが共同で翻訳し、本として出版されました。出版社によるオフィシャルサイトはこちらから見られます。
また、動画(NPO法人オアシスは中野さんの翻訳版)もこちらから見られます。

ダグラスさんのお話しは、日本語に翻訳するにあたって、「だから日本に生まれて良かったね!」という自己満足にならないような本にするための池田さんとのやりとりの裏話から始まり、徐々に「開発」に関するお話しに入り、最後は、この文には語られていない、「では私たちに出来ることは何か?」というところで締めくくられました。

まずこの文がネットを介してチェーンメールのように世界中に広まった理由は、私たちが一般的に100万以上の数字は把握できないので、世界を説明するとき「〜億」として説明するのではなく、100人にすると理解しやすい数字だったことがあげられます。しかし世界の言語は5000以上あると言われていますし、世界をたった100人にして把握するということは、所詮大雑把なメッセージでしかありません。しかしそれでも、マスコミの伝える世界観がいかに現実とは異なるかということは伝わります。

世界をコントロールしているのが誰かと見てみると、白人は30人、キリスト教徒も30人、アジア・アフリカ人は70人、全世界の富の59%を自分のものにしているのが全てアメリカ人で6人。つまり世界を支配している白人が、実際は少数派なのであり、マスコミの伝える世界感とは異なることが分かります。

ダグラスさんは、「この100人村の文を読んでショックを受けること自体が本当はショックなのであり、私たちの受けている教育がいかに幻想を教えているかということです」とおしゃいます。私も初めて読んだ時はショックでしたし、仕事でこの「100人村のコピー」を教材に使いましたら、「ええ!?」それから、しんみり・・・というのが読んだ方のおおかたの反応でした。そしてダグラスさんは、「『だから日本に生まれてきてよかった〜!!』では何もならない」とおっしゃいます。

ダグラスさんのお話し、次回に続きます。     (鈴木由利子)

この記事のURLコメント(0)

名前
メール
URL
コメント

▲このページの上へ戻る