私たちが現在暮らす地球人口はおよそ60億人。その内、10億人が飢餓に苦しみ、一方で10億人が肥満や生活習に関連した病気に苦しんでいます。この不均衡をなんとかしようということで、昨年から
「テーブル・フォー・トウー」(TABLE FOR TWO)プロジェクト始まりました。
御存知の方も多いかと思いますが、このプロジェクトの趣旨は、「先進国の私たちが健康的な食事を取るとき、開発途上国の子供達に学校給食を送ることができる」。というものです。「TABLE FOR TWO」を実施している企業や公官庁の食堂で、健康的なメニューを購入すると、一食あたり約20円が、
国連世界食糧計画(WFP)あるいは米国の非営利団体ミレニアム プロミスを通じて、開発途上国の学校給食に寄付する仕組みとなっています。20円という金額は、開発途上国の学校給食のほぼ1食分にほぼ相当するそうです。
このコンセプトは2006年夏、バンクーバーで行われた、ある会議の中で生まれたそうです。健康について、2つのグループが同じ部屋で、それぞれ、貧困と肥満に焦点を当てて討議する内に、避けては通れない、この二極化した不平等な皮肉が取り組むべき問題として参加者全員の意識の中にしっかり捉えられ、「TABLE FOR TWO」 を創ることに繋がったとのことです。
そこから、このプロジェクトは、毎年スイスで開催されているダボス会議(世界経済フォーラム)で選ばれた日本人の
ヤンググローバルリーダー(YGL)日本代表十数名によるヘルス関連の活動としてスタートし、日本の会社や公官庁の食堂で試験的に始まりました。試行錯誤を経て、改善され、2007年9月に中国・大連で開催された会合を機に、アメリカが今年春からスタートし、中国、ヨーロッパ、インドが準備に入っているとのことです。
「Table for Two」 というのは文字どおり、二人で囲む食卓ですよね。自分が健康食を食べることで、もう一人途上国で食べられる人がいる。「独りでたべているのではない」−このプロジェクトの名前はこういう意味あいで付けられたそうです。
この活動のメリットとして、“win-win”の解決策であること。つまり、途上国と先進国の両方の人々が同時に健康の問題を解決できるという、片方だけが「得る」のではなく、両者が「得られる」ということ、そして運動への参加しやすさーこの運動に参加するレストランが増えれば、私たちは気軽に参加しやすくなる。また、企業としては、社員の健康を改善することができるし、地球上の貧困について何か貢献できることにもなる、などが上げられています。
次回に続きます。 (鈴木由利子)