東ティモール住民の自立と地域の安定化を目指し、2003年からコーヒーの技術指導を始めた。
フェアトレード理念の普及
テレビもラジオもない, 従ってコーヒーの情報もないところでのフェアトレードの理念の普及は、世界地図を見せて日本、東ティモールの位置を教えることから始まった。
技術指導
これまでコーヒーに対する品質の概念がなかったため、住民たちは安く買いたたかれることに甘んじていた。そこで良い品質を作れば良い値段で売れることを教えるに際し、文盲の人が多いため、絵本や紙芝居を使って教えられた。日本からコーヒー専門家も同行し、トレーニングが始まり、紙芝居のとおりに作られているか専門家による品質チェックも行われた。
栽培管理指導
始めるに当たって訪れたコーヒー畑はジャングル状態で手入れがされていなかった。しかしオーガニックコーヒーを育てる上では貴重な環境だった。農薬が使われていなかったのだ。
コーヒーの木の高さは実が摘み易いことからしても、2メートルまでが理想なのだが、ここでは5メートルにもなっており、実も元気がなかった。思い切って木を切り育て直す方法を提案した。実が実るまで収穫が無いため、この提案が受け入れられるか心配されたが、住民はあっさり受け入れ、ばさばさと大胆に切ってくれたとのこと。
発展
2003年に始まったピースウインズによるフェアトレードコーヒープロジェクトに参加したのは当初36世帯だった。それから発展して2006年現在では230世帯。
はじめの頃は個人世帯と行っていた契約も、世帯数も多くなり、組合を作り自立してもらうことを目指している。
組合を作るに当たっていくつかのグループが作られた。血縁でしかまとまることのなかった土地で、血縁ではないグループを作るのには戸惑いもあったようだが、新鮮に感じられることもあり、グループ内の助け合いもなされるようになった。
今回の内戦でスタッフが一時退去したことにより、収穫が心配されたが、自分たちだけで収穫するという声に日本からの遠隔支援が行われ、収穫は無事終了した。
ピースウインズによるフェアトレード事業は、東ティモールの他、グアテマラ マヤ先住民族による山岳部でとれるコーヒーも支援している。
ここでも国内でのボランティアを随時募集している
写真のコーヒー他、フェアトレード商品はショップから
http://peace-winds.org/shop/
(鈴木由利子)