グローバルフェスタ 報告 4
エッセンスオイルの並んだテントがあり、アロマの小瓶につられてテントの中に入ると、そこは
特定非営利活動法人難民支援協会でした。
アロマと難民支援について鹿島さんにお話しを伺いました。
難民というと、1970年代、「ボードピープル」と呼ばれたインドシナ難民がたくさん日本に逃れてきた際、政府が特別枠を設けて1万人を受け入れたことはよく記憶に残っていますが、現在では、難民条約に基づいて難民申請する人の数が年々増え続けているとのこと。
申請してもその結果がでるのは、早くて半年、長いと数年も待たなければならず、その間の難民申請者の方達の生活は困窮を極め、玉子一個を家族で分け合って食べているような生活だったり、ストレスから病気になっても健康保険に入れずお金がないので医者にもかかれないということもよくあるとのこと。
そんな難民の方たちをサポートしているのが、新宿区四谷にある難民支援協会。相談に訪れる難民の数は家族のケースも含め一日平均5〜6人、電話での相談は1日20〜30本。相談に耳を傾け、一緒に問題を解決していく他に、心身ともに疲れ切っている難民の方々に、ボランティアの方達がアロマを使ったケアをしているとのこと。そのきっかけとなったのは、ハーブショップの
グリーンフラスコとの出会い。ショップのスタッフが月1回協会を訪れ、ボランティアでハンドマッサージをしている。ハーブやアロマの原産地が難民の出身国と近いこともよくあるそうで、難民の方には故郷の香りをかぐことが癒しとなり、日頃の苦難も一時忘れることができると、喜ばれているとのこと。
そもそも難民とは、
重大な人権侵害により精神的、肉体的、社会的に傷つけられ、あるいは将来的に傷つけられるかもしれないが、自国では充分な保護が得られないため、他の国に逃げざるをえない人のこと。経済的な豊かさのみを求めてくる外国人(いわゆる移民)との違いは、移民の場合は母国に戻っても迫害を受けることのない人、一方渡航先に選択が少なく、帰国はできないというのが難民。
2000年〜2005年の日本での難民申請者数は1965人で、その内認定された人は僅か133人、およそ7%の認定、おそろしく狭き門。認定されれば働くことも可能だが、申請中は基本的に働くこともできず、住むところを見つけるのも、これまた至難の業。来日したばかりの時は何もわからず野宿を続けた人もいるとのこと。
申請が受理されても仕事がない!
母国では国際機関に働いていたエリートの方もいる。この方が日本でようやく見つけた職場はゴミ処理場。また、母国では5カ国語を流暢に話し事業も興していた人もいる。この方は、民主化運動をしていたために命の危険にあい難民となった。この人の今の仕事は時給900円のプレス工場。たとえ高い能力を持っていても、難民の多くはキャリアを活かせず、きつい・汚い・危険な労働に就いている。
懸命に生きている人たちに援助を!
日本の難民受け入れは、世界の先進国レベルからするとダントツに冷たい。2002年の難民受け入れ貢献度世界ランキングでは、国民1人あたりの国内総生産(GDP)あたりの受入数では 126位、人口1000人当たりの受入数だと139位、2005年の集計による難民の受け入れ総数の内訳はフランスが34%、アメリカ 30%、カナダ18%、イギリスと続き、日本は0.05%、イタリアの1%の1/20である。
難民の方達は、困窮した生活の中で、私たちの文化を尊重しながら懸命に生きておられる。
私たちにできることは、
ボランティアとして
イベント開催、資料作り、PR活動など、難民問題に関心があれば誰でも歓迎!とのこと。もちろんアロママッサージのように、お持ちのスキルがあれば新たなアイデアも歓迎している。インターンも随時受け付けている
難民問題をもっと知って周りに伝える
定期的に開催される講座や活動説明会などで難民問題を学んだり、講師派遣を依頼して講座を開くなど(活動説明会は、ほぼ毎月1回開催。少人数で、これから学ぼうとされる人向け)
難民サポーターになる
一口5000円(1年間)の支援金は、宿泊や医療費、交通費などの「緊急ファンド」として使われる他、難民相談事業に使われる。
お金は生活援助金として実際に役に立つ他、難民の方にとって、「
自分たちを見捨てないで、気にかけてくれている人がいる」ということが、苦境の中を生きていく大きな支えになっている。
詳しくは ホームページ
のこちらのサイトで
難民の生の声を聞くチャンス
11月18日 (土) 12:00〜12:50
横浜国際フェスタにて
「難民と語ろう:日本と神奈川での生活」
会場:フェスタ会場 (パシフィコ横浜) 2F 201号室
その他、
ホームページにイベント情報など最新情報を掲載している。
(鈴木由利子)