「セレブ」の次なる言葉は「ソーシャライツ」だそうです。ソーシャライツとはsocialiteのことで、社交界の花形のこと。昨年からニューヨークで暮らすソーシャライツが雑誌でクローズアップされ、その華麗なファッションやライフスタイルが日本にでも人気になったとのこと。セレブとの違いとは、「セレブはお金があればなれるけれど、ソーシャライツはなりたくてもなれない、セレブのあこがれがソーシャライツ」ということだそうです。名家の出身、知的で、美しく、ファッショナブル、その上華麗な人脈となると、確かに・・・ しかもボランティアといった社会貢献にも意欲的というのが条件に入っています。
先日アメリカのいわゆるセレブ又はソーシャライツの若い女性達がグループを作り、学校に行けない貧しい子供達を支援しているという活動がテレビで紹介されていました。彼女たちは、お金の新しい使い方に生き甲斐を見つけ生き生きとし、学校に出してもらった子は、手に職をつけ働けるようになり、今は若くして生んだ自分の子どもと一緒に暮らせるようになったと喜んでいました。こういった活動はこれまでにもアメリカにはたくさんあったようですが、「お金をどのように使えばいいのか分からなかったけど、今はそれが分かってうれしい」と言ったセレブ達の声が新鮮に聞こえました。 私も言ってみたい・・・・
日本でもそのニューヨーク・パリの流れを受けてソーシャライツを流行らせようと、出版社もいろいろ特集を組んでいるようですが、ちらっと見た限りでは、ソーシャライツ日本版には社会貢献という条件が抜けているようです。
さて昨年9月の日本公演で高額のプレミアムシートが話題になったマドンナ、彼女はれっきとしたセレブ。昨年はアフリカ、マラウイの男の子の国際養子縁組騒動で、マラウイ、英国両方の法律を無視あるいは当局側が目こぼししたということで、強引、独善的といったバッシングに晒されました。彼女は孤児達を支援するためにマラウイに3億5千万円ほどを寄付しましたが、それも人身売買のようだと非難を受けました。彼女が有名人であるから騒がれたという側面もあるでしょう。
なぜアフリカの子を養子縁組? この答えに、「ファッションじゃない?」と英国の社会学者で養子縁組に詳しい教授の言葉。白人女性が肌の色の違う小さな子供をつれていると、養子にしていますというのが一目でわかり、社会貢献をアピールできるファッションであるという見方です。そう考えると、ソーシャライツの流行と重なるのでしょうか?
社会貢献として孤児を支援するなら、子ども達が生まれた国で幸せに暮らせるようになるのを支援する、という方法もあるはず。しかしマドンナのこのお騒がせな一件、アフリカの孤児の問題と養子縁組に一般の関心を向けさせたという点では社会貢献になったという見方もあります。
マドンナの国際養子縁組の賛否は別として、日本でもソーシャライツの流行に乗って、影響力を持つ「ソーシャライツ」の女性達がもっともっと社会貢献、ボランティア活動に関心が向けられるような特集を組んでほしいものです。
マドンナ関連記事 朝日新聞
http://www.asahi.com/culture/music/TKY200610180337.html (鈴木由利子)