「地域の国際化を考える」セミナーに参加して
主催 (財)神奈川県国際交流協会
横浜市本郷台にある、
地球市民かながわプラザ(通称 「あーすぷらざ」)の一階会議室で行われたセミナーはほぼ満席。30代から60代まで、それぞれの年代で男性が女性より多かったのには驚きました。退職後の男性も多く参加されていました。
東京外語大学 多言語・多文化教育研究センター プログラムコーディネーターの杉澤経子さんの基調講演は、「海外にいる人たちとの国際化ではなく、国内にいる外国人との国際化をどうするかが大きな問題となっている」という問題提起から始まりました。
70年代は海外の人達との交流、80年代はバブル期で中東、アジアから多くの出稼ぎ者を受け入れた時期、90年代は入管法が改正になり、ブラジルなどの日系人の人たちを合法的に受け入れることになった。このような流れを経て、現在想像以上の外国の方々が日本に在留しています。
そこでまずいくつかクイズが出されました。
1.05年の統計で、全国の外人登録者数は何人?
2.上記の人たちは何カ国から来ているでしょう?(ヒント:国連加盟国は192カ国)
3.どの国からの人が多いでしょう? 1位から5位まで
4.全国の国際結婚の比率はどれほどでしょうか?
5.中でも東京は国際結婚で定住している外国人が多いですが、東京の場合の比率は?
6.東京のある小学校では外国にルーツのある子供の割合が7割にもなるクラスがあるとのこと、何区でしょう?
答えは 「続きをよむ」 をクリックしてください。
外国人による犯罪のケースがマスコミに大きく取り上げられていることから、日本に暮らす外国人に対し、恐怖感や差別感情をもってしまいがちですが、罪を犯す外国人とは、もともと犯罪目的で入国している人たちであり、本国に仕送りするのが目的で働いている人達は、厳しい労働環境の中で本当にまじめに働いています。
ますます外国人が増える
日本経団連は日本の少子高齢化を受け、「外国人受け入れに関する提言」を行い、この先、労働力として外国人を受け入れて行く方針を出しています。優秀な外国人の青田刈りも始まっているとのこと。現在、年間、およそ3万人ずつ外国人登録者が増えているとのこと、「外国人は日本に住まないでほしい」などと言っている時代ではなく、「どうやって外国人と楽しんで一緒に暮らしていけるか」を真剣に考える時に来ています。
どのように付き合っていくのか
確かにゴミの出し方などマナーが悪くて困るご近所の外国の方、コンビニにたむろし、万引きして少年院行きになる外国人の子供たちもいます。けれどこの方達に、たとえばゴミの出し方など、その方達が理解される形で、きちんと分かるまで教えるサービスはなされているのでしょうか?
外国人にとってはやはり言語の壁は大きな問題です。学校に行く外国の子供達の中には、たとえ日本語が話せても、日本の学校の勉強にはついて行けず、落ちこぼれてしまい、学校にも行かなくなる、そしてコンビニ、万引き、少年院行きとなる。しかし実際に少年院にいるこの子達を訪ねると、本当はとてもよい子たちなのです。
滞日している外国人の方達は、不法滞在の方々は別として、税金の納税者なのですから、自治体のサービスを受ける権利があります。外国人ゆえの日本語のハンディにより落ちこぼれることがないよう、日本語を学ぶ機会がもっと多く提供されるべきではないでしょうか。
これからの課題
しかし、行政では、一人一人の外国人に対し、細かな対応はできません。私たちが、出来る範囲で、日本語を教えたり、困っていることをサポートすることはできます。そして現場で出ている問題を共有しあってそれを行政に上げていくことも大切。行政と協同する仕組みを考えていくことがこれからの課題です。
日本にいる外国人の方々が自立するのが当面の目標ですが、更に、その先、その方達が地域の中で、たとえば日本人に自分の母語や料理を教えたりするボランティアなどで活躍できるよう、そんなサポートできたらよいですね。
私たちにできること
滞日外国人の支援活動をしているグループがこのセミナーで紹介されました。
ユッカの会
ここは日本語学習、教科補習、パソコン学習の手助けなどを通じ、中国帰国者家族を主とする滞日外国人の生活上の問題、進学、就職相談や、支援活動を行っています。
支援に参加するための資格は特に必要ないとのこと。代表の中 和子さんは、とても包容力のある、親しみやすそうな方でした。他にも日本語を支援している団体はたくさんあるので、(資格が必要なところもあります)いろいろ見学なさると良いとのこと。
共学舎
日本語や学校の勉強がわからない小・中学生への学習補習・高校受験のための受験指導や教育相談などを行っています。できれば日本語指導や教科指導の経験のある方のボランティアを募集しています。また、HP作成を手伝ってくれる人も歓迎とのこと。
連絡先:045−942−5202(夜 6時〜10時) 高橋さん
イベント案内
オルタ ボイス フェスタ
2007年2月24日(土) 14:00〜 17:00
場所:湘南 とつかYMCA 問い合わせ先 045-864-4768
主催:湘南とつかYMCA
多文化共生教育ネットワークかながわ
入場無料
外国につながりを持つ子供や若者達の声を生にきくプログラムの他に、ブラジルのダンス、沖縄三線、ブレイクダンス、ベトナムの歌と踊りなどもあります。
クイズの答え
1.201万1555人
2.186ヶ国
3.1位 中国 2位 韓国・朝鮮 3位フィリピン 4位 ブラジル 5位 ペルー
4.18〜19組に1組
5.9組に1組
6.新宿区
(鈴木 由利子)