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フェアトレード〜スローフード〜CSAシステム

2007-03-21 08:04:50

私は田舎の「道の駅」に立ち寄るのが大好きです。その土地の農産物が並んでいるからです。でも、よく注意して見ると、加工品や、穀類、豆類、山菜では、地場産に混じって外国産(農薬をどっぷり使うことで有名な国)の農産物が並べられています。安いから売れるのは分かりますが、騙された気分になり、悲しくなります。

ただでさえ、農業が3Kと(汚い、きつい、危険)と敬遠され、そのうえ、外国産の安い産物と競争していかなければならないのであれば、農業後継者もいなくなります。そんな中で「安全な野菜を手頃な価格で手にいれたい」と消費者が訴えるのは、何かわがままのようでもあります。
私たち消費者が本当に安全な食物、自分でそれを確信することができる農産物を手に入れることができたらどんなにか良いでしょう・・・昔は、慣行農業が有機農業でしたから、手にはいる野菜に対してそれほど疑うこともありませんでした。しかし現在は、本当に信頼できる野菜を手に入れるには、自分で探すよりないのでしょうか? 自分で作るしかないのでしょうか? 本当にちゃんとした農産物を手に入れたいと探している人と、ちゃんとした作物をつくりたい人が直接結ばれたら・・・

〜フェアトレードとCSAシステム〜
ヨーロッパ、アメリカでも農家の事情は同じです。そこで導入されたのが、CSA方式という会員制のシステムです。CSAシステムは、もともと日本の「提携」が海外にわたり、逆輸入の形で入ってきたものです。CSAは様々な形に発展していますが、本来のCSAとは、その名の通り、Community Supported Agriculture (地域コミュニティが支える農業)であり、単に地域の消費者が安全な農産物を手に入れるために農業を支えるというだけではなく、有機農業を中心に、地域の中にコミュニティを再生する、地域、そして社会のエコロジー化を促すという大きな意味も持つ運動です。
日本では、まだ個人の農家がこの方式を取り入れているのは僅かですが、アメリカでは着実に広がり、地域に定着しています。たとえばこちらのハーベストというサイトでは、地域を定めてどんどんクリックしていくと、どこの農場がCSA方式をとっている農場か一目にわかり、会員になるための情報も簡単に知ることができます。
生協の産直運動もCSAの発展型です。どこかフェアトレード運動と共通しているところが有りますよね。日本でも「スローフード」を推進するためにフェアトレードの考え方を取り入れ、CSAシステムを紹介している取り組みが始まっています。この3つの言葉をキーワードに検索すると、いくつか取り組みがなされていることが分かります。
〜リアルCSA〜
ヨーロッパ、アメリカで広まり、様々な形に発展してきているCSAですが、本当の意味でのCSAを、その発展型と区別して、リアルCSAと呼ぶのだそうです。
リアルCSAと海外フェアトレード(農産物)との類似点は、消費者と生産者がつながり、多少値段が高くてもその産物の価値を消費者が理解して購入する、というところにあります。消費者にとっては、自然農法による安心な農産物が得られます。生産者にとっては、自然農法による安全な環境、安定した収入、地域の再生が可能になります。そして、そのために互いの要求をクリアにさせると言う点が共通しています。

相違点は、海外フェアトレードは、消費者と生産者の間に組織が入りますが、リアルCSAでは、中間者が入らず、消費者が生産者を直接支援したり、生産にも関わるという点です。(発展型CSAでは、中間組織が入り、日常的には生産には関わらないという柔軟なシステムもあります)
リアルCSAでは、食べる人が「お客」ではありません。また、コミュニティという言葉が入っているので、生産者と消費者の距離は離れていません。従って、消費者がたくさんいる地域の近郊にある農場ということで、都市型農業がリアルCSAを導入するには向いている条件といえます。

リアルCSAにおいては、消費者はこのシステムの会員となり、農作業を手伝い、作付けにも積極的に関わり、作物の代価はシーズンごとの前払いです。出来た作物は会員全員で分けます。不作の時、端境期のリスクも全員で分けます。消費者が生産者にもなりますから、農作法はとてもクリアです。こっそり農薬、化学肥料というわけにはいきません。そして農作業に関わる内に、今の時代、本当に価値ある農産物を手に入れるとはどういうことか・・が理解できてきます。エコロジーに関する意識も高まり、様々なエコロジー運動をしている人々とのつながりもでき、農業を核として環境運動の輪が広まっていきます。               次回につづきます
                       (鈴木由利子)

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