pagetop

リポーターブログトップ > 記事詳細

CSA農業〜フェアなトレード

2007-03-27 12:26:59

babyleaves15.jpg
〜安全な食物は金持ちの口だけに入る?〜
質の良いものが、お金のある人にしか手に入らないのは、農産物に限ったことではないのですが、農産物の場合は人の健康に関わることですから、食物の安全にお金を使えるかどうかではなく、誰でも安全な食物を取り入れたいですよね。
特に農産物の場合、農家の方にとっても、質の良い農産物を作っても、価格の面で競争に勝てないため、一般的には、労力とは割に合わない、アンフェアなトレードで我慢を余儀なくされています。

農作業に参加しながら質の良い野菜を手にいれるというフェアなトレードをめざすリアルCSAシステムにおいても、実際に農作業に参加できるのは、働かなくてもよい方、経済的に余裕のある方だけ。フルタイムで働いている方には無理、ということになりかねません。それは、「安全な食物は金持ちの口にだけはいるの?」と言われることと矛盾しなくなってしまいます。でもそれは、ちょっと違います。

アメリカ、カリフォルニア州のCSAの場合、この問題に関しては、会員の方が何かの都合で引き取れない野菜があると、教会(たぶんキリスト教)を通して、ホームレスの人々に回わされたり、経済的に貧しい地域の人々へ配られるといったシステムになっているとのことです。(1月の国際地産地消会議でのアメリカCSA協会会長のお話から)
また、CSA会議では、有機が金持ちのだけのものという意識を変えるために、CSAを広めようという考え方があり、収入の低い人には安く売り、お金のない人には作業をしてもらって対価として農産物を与えるという方法を広めているとのことです。(カリフォルニア州でCSAを学んで来られた人のお話から)
楽しく参加できること−CSA成功の鍵
安全な野菜を誰の口にも入るようにするには、リアルCSA農場の場合、農作業を手伝える方と手伝えない方(手伝わない方)を区別せず、買うだけの会員もある、会員にはならないけれど農作業はしたい、という幅を持たせたシステムへと、柔軟な対応が求められます。(実際、買うだけの会員も農場の安定した運営と、農場の規模拡大の支えとなり、それが地域のエコロジー化にもつながりますから買うだけ会員も歓迎されます)

農作業をすることは、自然に触れることで、その非日常的な時間が心を豊かにしてくれますが、その一方で、同じ会員でも農作業をする方としない方との不公平感がないようにする工夫も必要ではないでしょうか。何らかの物理的な報酬の他に、「農作業に参加するのが楽しい」という、環境を作ることが大切ではないでしょうか。時間的に余裕がある方が、農作業をする時、会員の義務として手伝うという感覚ではなく、「楽しいから、好きだから、自分の趣味だから」と思って参加できるような、魅力ある農場を会員同士で工夫して作っていける、そういう環境−柔軟な、遊び感覚がリアルCSAの成功のひとつの鍵になるのではないかと思います。  
次回 実際にリアルCSAに取り組んでいる農場を紹介します。 
                          (鈴木由利子)

この記事のURLコメント(2)

Posted by 鈴木由利子 at 2007-04-11 23:56:03

パインさん、コメントありがとうございます。私もこの農場の会員です。主宰者片柳さんが聞けばとっても喜びそうな、「農場がなかよしコミュニティのようになるだけでは勿体ない」というお言葉。畑にいらっしゃると楽しいと思いますよ。いらっしゃる日をお知らせ下されば私も合わせてお伴します。
先日も畑の桜の木の下でお花見バーベキュウがあったばかりですが、よくイベントも行われます。ぜひお越し下さい!

Posted by パイン at 2007-04-09 16:38:30

鈴木さんのご紹介下さった「なないろばたけ」、これぞ私が今最も求めている場所だ!とすぐに調べました。もっと自宅から近かったらどんなにいいか・・。でも一度手伝いに行こうと真剣に思っています。
こうした地域的な距離の格差(?)はなんともならないですよね・・・。

リアルCSAという言葉は、初めて聞きました。国際協力分野で仕事をしているので、のんびるに載っている記事は興味深いものが多いと分かっていても、以前は読む時間も取れなかったのですが、最近はまとめて読めるようになり、自分が今後やりたい方向にぴったりあてはまる言葉を見つけて興奮しています。
カリフォルニアのCSAについても早速web pageを調べましたよ。
この記事にあるようにリアルCSAについては、余剰分を地域の施設等に分けるだけの体力がつけば。すばらしいと思います。農場がなかよしコミュニティーのようになるだけでは、勿体ないですから。

名前
メール
URL
コメント

▲このページの上へ戻る