先週 羽田空港内の「一村一品運動」
http://www.kantei.go.jp/jp/kids/magazine/0608/6_1.htmlの展示・販売コーナーを覗いてきました。成田空港と関西空港にもこのコーナーがあり、アフリカやアジアの置物、アクセサリー、食品など、だいたい同じ品が展示・販売されているそうです。
この「一村一品」運動は、もとは1979年に大分県の平松守彦知事(当時)が提唱した地域活性化のために始まった運動です。それが他の都道府県にも広がり、東南アジアやアフリカ諸国など世界からも注目され、発展途上国の有望な商品を日本の消費者に紹介することにつながりました。経済産業省が中心となって進めている、この、開発途上国における「一村一品」運動は、商品を販売、展示紹介するだけではなく、製品の改良指導のために、合計1万人の専門家の派遣と研修員の受け入れが行われるそうです。世界の市場にも通用する競争力のある商品がそれぞれの国の自立につながるようにと、生産・流通・購入−で支援をしていくプロジェクトです。
ジェトロ日本貿易振興機構の展示事業部主任の栗田さんにこのプロジェクトのことをお聞きしました。このマーケットの対象国は全部で80ヶ国、そのうち50ヶ国がLDC(後発開発途上国)の国々だそうです。アンテナショップですので、納品したいと手を挙げた商品が扱われますが、LCDの国々が優先されます。開発途上国ではないですが、インドネシアのバティックの木製の椀、皿なども展示されていて、そのクオリティの高さが目を引きました。インドネシアの場合は、津波による被害の復興支援のための展示だそうです。
海外旅行からの情報が容易に手に入れられる現代でも、知らない国はまだまだたくさんあり、そんな国からの運ばれた商品には興味を引かれます。いくつか興味を引いた商品を紹介します。
アフリカと言えば、お茶と楽器が浮かびます。私も小さなサンザ(カリンバのような簡単な楽器)を持っていたことがあります。素朴で簡単な楽器ですが、上手な人がつま弾くのと、私がつま弾くのとはまるで違う楽器かとおもうほど、うまい人の手によると、とても深みのある不思議な音がします。
それが「ブルキナファソ」という国の特産だとは知りませんでした。このマーケットでは、ヒョウタンサンザという丸いヒョウタンに焼き模様の入ったサンザが出ていました。「ブルキナファソ」を調べてみると、この遠いアフリカの国と千葉県白石市の小学生児童たち(毎年5年生全員)がブルキナファソのネリカ米の稲作を通して、食糧事情、国際協力のあり方などを学んでいることを知りました。
http://www.jbfa.org/ この遠いアフリカの「ブルキナファソ」という国を身近に感じている小学生がいることに驚きました。
塩に関しては、少し前までは、1キロ入りの袋に入ったのが並んでいましたが、最近はちょっと贅沢な少量で売られている塩が人気です。スーパーやデパートでも様々な塩が並び、買うのに迷ってしまいます。この「一村一品マーケット」でも塩がよく売れているとのこと。キリバス共和国のクリスマス島の海の塩と、モンゴルの岩塩がありました。クリスマス島って、2つの異なる島があるのですね。ひとつはオーストラリア領、もう一つは、このキリバス共和国です。
キリバス共和国のクリスマス島とはどんな島なのだろう?とちょっと調べると、まず名前の由来はキャプテン・クックが1777年のクリスマス・イブの日に発見したことから名付けられた名前だそうです。クリスマスというと寒いところをイメージしますが、キリバス共和国のクリスマス島は、ハワイの真南2千キロ、赤道直下に位置しています。このクリスマス島の海には、南極・北極周辺から回流する深層海洋水が湧き出ていて、ここの海の塩は綺麗で栄養価が高いといわれているそうです。
他にはマダカスカル共和国からは天然石、ブリキのおもちゃの車と自転車、ケニア、タンザニア、スーダンからは木彫りの人形などがありました。南アフリカ共和国からはルイボスティが種類豊富にあり、紅茶の好きな人にはケニアから様々な種類のお茶が豊富に入っていました。私は木の皮にヒエログラフのアルファベットが印刷してあるエジプトの栞と、カンボジア支援コーヒーを買いました。コーヒーはとても香りが良く、まろやかで軽いけれどしっかりした味でした。
ジェトロの栗田さんは、空港でマーケットに寄ってくださった方は、今後の参考のために是非感想をお寄せ下さいとおっしゃっていました。空港にいらっしゃった時にはちょっと立ち寄って、感想など伝えられると、それが何かの役にたつかもしれません。(鈴木由利子)